皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害とマルチタスクの関係性」です。発達障害の人はマルチタスクが苦手だというイメージは強いでしょう。

そもそもマルチタスクとは?また、マルチタスクが苦手だとどのような影響がでるのか興味がある人はぜひ読んでください。読んだ後、あなたは向いている職種や雇用形態などがわかります。

マルチタスクとは?

仕事を効率的にできる

AをしながらBをする

まず、マルチタスクとはどんな言葉なのかを知る必要があります。

同時にいくつかの仕事をすること。また、そのさま。「マルチタスクな法律家」「マルチタスクな活動」

(参照 goo国語辞書)

次にマルチタスクの具体例を述べていきます。

・電話をしながらメモをとる

・書類整理をしながらデスクの上や掃除を行う

マルチタスクができるようになると時間の短縮やできる仕事の幅が増えるメリットがあります。そのため、周りからは「この人、仕事を効率よくやれているな」と思われるようになり、本業を疎かにせずに副業に専念することができるようになります。

マルチタスクが苦手だとどうなるの?

ミスが多くなっていく

仕事ができない人間だとレッテルを貼られる

一方で発達障害の人はマルチタスクが苦手です。理由としては注意力が散漫で複数の物事の注意を分けるのが難しいからです。同時に複数の指示を出すと前の指示がわからなくなったり、同時に複数の作業ができたとしてもミスが起こりやすくなってしまいます。

例として発達障害をもっている人は「Aの動作とBの動作」を両方同時に行うことが苦手であり、「Aの動作」をしてから「Bの動作」をします。そのためマルチタスクができる人と比べると時間が多くかかるのが問題点です。

周りからは「この人、仕事ができない人だな」と思われてしまいます。対応策として仕事をルーティン化することです。ASD等の発達障害は予想外の展開になったときはストレスがたまってしまいます。

ダメならのため「今日の仕事はAをやってからBをやる」と計画しておいて後は実行すればストレスが緩和していきます。それでもダメな場合は転職してみたらどうですか。この記事を読んでいくとマルチタスクが苦手な人でもできる仕事を教えていきます。

学生時代はマルチタスクが苦手だと・・・

授業についていけない

まわりと学力の差が開いていく

また、発達障害をもっている人は仕事のほかにも学業にも支障をきたす場合があります。特にASD(自閉症アスペルガー症候群)の子供は授業についていくのが困難なことが多いです。

根拠は板書することをノートにメモしながら、メモの内容を理解することが困難だからです。マルチタスクができる人は「板書をする」と「板書の内容を理解する」ことを同時に行えます。

これではまわりと学力の差が激しくなっていき授業についていけなくなります。その結果テストや模試、受験などの不利になっていき将来に大きく影響してしまいます。ではどうすればいいでしょうか。

この記事を読んでいるあなたは「板書をする」ことと「板書の内容を理解する」ことをどちらかが終わっていればよいのではないかと思います。答えは予習復習です。たとえば、発達障害の人はルーティン化することが得意なので、予習復習をルーティン化していきます。例えば、

①授業前日に予習して内容をある程度理解しておく

②授業中は板書に専念する

③復習で予習でわからないところを分かるようになるまで理解する

この方法をやれば授業についていけなくなることはなくなり、成績もひどくならないと思います。

音読に困難をもつ

まわりのことを考えながら音読してしまう

さらに、学校の授業は板書だけではなく音読もあります。発達障害をもっている人は音読が苦手な傾向にもあります。理由としては文章を読むのと目で文章を追うというマルチタスクを行っているからです。

マルチタスクが苦手だと文章を1行ずれて読んでしまったり、突然読んでいる場所がわからなくなったりします。さらに授業中ですので、まわりの生徒もいますので声の大きさや流暢にも気を使わなければなりません。

また、ASDをもっている人は空気を読むのが苦手です。そのため、声の大きさや流暢が他の人と異なっている場合、周囲の人たちから違和感をもたされてしまいます。加えて、音読をしながら内容を理解する必要もあります。

対応策も予習が必須です。内容を前もって読んで話の展開がわかるようになれば、内容の理解にもつながりますし、1行ずれて読んだりしてしまうなどのミスを減らすことができます。

マルチタスクが苦手人のおすすめの仕事とは?

得意なことを活かそう

個人で行える仕事なら

発達障害の人はマルチタスクが苦手な人であるため、どんな仕事をすればいいのか悩んでいる人もいるのでないでしょうか。その悩みを解決するためにどのような仕事がおススメなのかを取り上げてみました。例として、

・Webライター

・職人

・農家

など、個人で稼げる仕事をするのがおススメします。なぜ個人で稼げる仕事をおススメするのかというと成果で報酬を得られるもので1つ1つ仕事の区切りをつけながら仕事をするのが可能だからです。また、スケジュールも自由に決めることができるので仕事の量を調整することができるのも魅力的です。

Webライターは現在、私がやっている仕事でありマルチタスクが苦手な人にもおススメします。理由としては興味のある分野だけをかくことも可能であり、計画をちゃんと立てていればマルチタスクが苦手な人でも仕事を終わらせるからです。

職人に関しては色々な種類があります。ADHD(注意欠陥・多動障害)をもっている人は過集中を活かせるよって満足感を得られるようになるのではないでしょうか。しかも、仕事は決まったものを作ればいいので予想外な出来事が起きることは少ないです。

そして、農家は単純作業が多く、職人と同じく過集中を活かせるようになります。さらに、独立して1人でできるクリエイティブな仕事もできるのも魅力的です。

逆にマルチタスクが苦手だと不利な仕事

チームで稼ぐ仕事はNG

対して、チームで作業する仕事は苦手であり、発達障害の人は空気を読むことが苦手なためコミュニケーションが効率よく進みません。仕事の具体例は以下の通りです。

・一般的なサラリーマン

・学校の教師

これらの共通点は予想不可能なトラブルが多く発生することです。例えば、一般的なサラリーマンの場合は、客のクレーム対応や仕事の優先順位が突然変わるなどです。シングルタスクの人は「今、やっている仕事は後回しにしてあの仕事をしなければならない」と臨機応変に対応できないのが特徴です。

学校の先生も同様です。例えば、保護者からのクレームや生徒同士のいじめなど人間関係にふりまわされるからです。子供たちに勉強を教えるのが好きだから教師になってみたのに、勉強を教えるだけではないので苦労を強いられます。

 

まとめ

シングルタスクとマルチタスクは明らかにシングルタスクが不利です。これが現実なので受け入れるしかありません。発達障害の人はマルチタスクが苦手なためできる仕事にも制限ができてしまいます。しかし、制限された範囲の中で自分に向いている仕事を見つけることが大事です。

そして、その仕事で自分は世の中に貢献していると実感してほしいです。