今日も皆さんと一緒に発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。 今日のトピックは「発達障害・適職」についてです。

発達障害があると社会に出てから困るのではないか、「果たして適職ってあるのかな?」と漠然とした不安を抱かれるのではないでしょうか。

“発達障害”、“社会性”というキーワードでネット検索すると「社会性の障害」や「社会性の遅れ」という言葉がよく使われています。

発達障害の原因は“生まれつきの脳機能の偏りである可能性がある”と言われ、発達障害の種類によってその特性は違います。

その特性によって大人になってから社会生活において辛い思いをする方が多いのです。

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青木
子供の頃に発達障害やその傾向があることに気づいていれば、その子の個性に応じた適職を家族と共に考えていくことも可能です。
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大竹
今回は、発達障害の子供の適職について考えていきます。

発達障害の種類と社会で生じ易い困りごと

発達障害には種類があります。原因としては未だに具体的な原因は分かっていません。「育て方に問題があったのではないか」と悩まれる親御さんもおられますが、生まれつき脳機能の働きに偏りがあると言われています。

生まれてすぐにはその特性は表れませんが、3〜4歳の時に保育園や幼稚園での集団生活・3歳健診の時に気づかれることがあります。

発達障害の特性と社会における生じ易い困りごとを挙げます。

自閉症スペクトラム(ASD)


 

ASDの特性

・言葉の遅れ
・一方的に話すことはできても言葉のキャッチボールは難しい
・興味に偏りがある
・想像性に乏しい
・視覚や聴覚に敏感→特定の物の形を見ることが苦手・大きな音や機械の音が苦手                             など


 

ASDの社会における生じ易い困りごと

・複数の情報を受け取ることが難しいので同時複数の業務の処理や会議や話し合いのとりまとめが難しい
・相手の言わんとすることが分かりづらく良好なコミュニケーションがとりにくい
・表情が分かりづらい、無表情に近いことで相手に感情面での誤解を招く可能性がある
・興味をもてない業務に於いては効率が落ちるか、全く進まない
・時間管理が難しい                      など 

アスペルガー障害(AS)

ASの特性

・興味に偏りがある
・人の気持ちが想像しづらい
・感じたそのままを伝えるので場や人の様子に合わせたコミュニケーションをとることが難しい
・知的や言葉の遅れはない                  など

ASの社会における生じ易い困りごと

・同時に複数のことを処理することが難しい
・その場に応じた会話や振る舞いが苦手なので良好な対人関係が築きにくい
・言われた内容を字義通りに解釈するので、察することが苦手。具体的な指示をもらわないと作業できないことがある。         など

注意欠陥多動性障害(ADHD)

ADHDの特性

・注意が一点に向きすぎ周囲に意識が向かないので無意識に疲労がたまりやすく、危険が迫っていても気づかないことがある→ケガや事故が目立つ
・物忘れが目立つ
・ケアレスミスやうっかりミスが目立つ
・授業や人の話をじっと落ち着いて聞くことが難しい→授業中歩き回ることがあったり、常に体の一部が動いている           など

ADHDの社会における生じ易い困りごと

・情報や時間、書類の管理が難しい
・人との約束そのものを忘れ、約束の時間を間違えることで良好な対人関係を築きにくい
・思い込んだら突っ走ってしまうことで周囲を巻き込むことがある
・一方的に話してしまうことがあり相手の話を聞かない
・話を最後まで聞かないので早とちりや会話のズレが生じ易い
・物をなくす
・物忘れやうっかりミスすることで仕事に時間がかかり過ぎる など

学習障害(LD)

LDの特性

・聞く、話す、読む、書く、計算することのうち、どれかに困難さを示す。
習得が難しい、使い方が分からないなど
・全般的な知的の遅れはみられない
・幼児期には言葉の遅れや偏り、手先の不器用さや運動の苦手さがみえることもある
・ハサミがうまく使えない、ボタンのかけ外しがなかなかできないなどの困難さがみえることもある                 など

LDの社会における生じ易い困りごと

・時間管理が難しい
・初めての場所まで行く為のルーとや乗り換えを理解することに苦労する
・整理整頓が苦手なので、書類管理などが難しい      など

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青木
上記した内容は一部であり、発達障害の特性が混合しているケースもあります。
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大竹
その場合、さらに困難なことが増える可能性があります。ですが、特性を活かすことで社会生活での負担を軽くすることもできます。

発達障害の特性を活かした適職

物事には何でも表裏一体があると言われていますように、発達障害それぞれの特性に伴った社会生活における困りごと反対に得意分野に活かすことが可能とも捉えられます。

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青木
それぞれの特性に応じた得意分野と適職を考えていきたいと思います。
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また、適職以外にも働く上で好ましい環境についても考えます。

自閉症スペクトラム(ASD)

ASDの得意なこと

・具体的な指示があれば、コツコツと作業をこなすことができる
・さらに、本人が好きなことであれば、集中力は持続し易い  など

ASDの適職

・興味を活かしつつコミュニケーションが複雑でない仕事→工場のライン作業・組み立て作業
・一人でコツコツできる仕事→清掃員・在宅での内職やデータ作成や編集作業など
・静かな環境での仕事→在宅での内職やデータ作成や編集作業など

アスペルガー障害(AS)

ASの得意なこと

・一点に向けた集中力が高い
・興味ある分野においては積極的に勉強し、膨大な情報量をストックできる
                                など

ASの適職

・一点集中型→研究職・プログラマー
・興味ある分野への積極性の高さ→スポーツ選手・カメラマン・アナリスト・税理士                          など

注意欠陥性多動性障害(ADHD)

ADHDの得意なこと

・エネルギッシュ
・興味ある分野への積極的に勉強できる
・賑やかな場所でも集中力を発揮できる             など

ADHDの適職

・自分の裁量でできる仕事/アイデアが豊富→コピーライター・イラストレーターやプログラマー
・興味ある分野において行動力がある→経営者         など

学習障害(LD)

LDの得意なこと

・個性的な考えやひらめきがある
・苦手なもの(聞く・読む・書く・計算するなど)以外のものは困難さは示さない                          など

LDの適職

・視覚的情報中心でやり取りできる仕事/メールやチャットでやり取りでき完結できる仕事→ライター・コピーライター・在宅でのデータ作成や収集
・分業性の仕事→データ入力やコールセンター        など

発達障害の方の適職についてまとめた当事者の方が発信されているYouTubeをご参照下さい。

発達障害の人に知ってほしい仕事選びの5つのポイント

働く上であった方が良い環境

先ほど挙げた得意なことや適職はごく一部です。

職場の配慮や環境によるとことろも大きいのですが、公務員や一般企業において要求され易いマルチタスクの仕事をこなしておられる発達障害の方はたくさんいらっしゃいます。

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青木
発達障害の種類に関わらず共通していると言える“働く上であった方が良い環境”を挙げます。
  • 業務上の得意や不得意を聞いてもらい、配慮してもらえる。
  • 業務上の得意や不得意を配慮した異動をさせてもらえる
  • 先に業務上の得意や不得意を引き継いでもらうことができる
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大竹
会社の体質としてこのような環境があれば発達障害の方は助かりますよね。

ですが、実際はこういった体質の会社はまだ多くはない印象です。

ですので、できること、できるけれどもどこが困難なのか、全くできないことを自分の方から相談できた方が良いと言えます。

その為には、子供の頃からご家族やその他サポーター(主治医・発達相談窓口など)と共にその子の適正を探っていくことが大切です。

また、困ったことの相談・お願いの仕方についても日常生活の中で練習していくと自然に伝え方が身につき、社会においてもそれが活きてきます。

相談窓口に頼る方法も

子供の頃から利用できる日常生活や学校生活での困りごとを相談できる窓口以外に発達障害のある方が働く上での不安や困りごとを相談しサポートしてもらえるような場所があります。

就労移行支援事業所

障害のある方の企業での就労に向けたサポートを受けられる所。得意を伸ばす・不得意をカバーする・仕事現場を想定したコミュニケーションのトレーニングなどを行なってもらえます。よろしければ厚生労働省のHPをご参照ください。

ジョブコーチ

障害ある人と職場をつなぎながら、障害ある方に付き添って仕事に慣れるまで支援したり、職場と相談しながら双方が納得いく環境整備を担う役割を指します。

条件は職場との相談で変わりますが、職場内まで付き添ってもらえ、職場の環境を一緒に感じてもらった上でのサポートを受けられるので心強い存在だと言えます。詳細は厚生労働省のHPをご参照ください。

発達障害デイケア/精神科青年期デイケア

医療機関に付属した施設で発達障害に特化した、または、発達障害の方もサポートしてもらえるようなプログラムを組まれています。

1日もしくは半日の利用を継続的に行う中で、デイケアスタッフと共に得意・不得意を具体的にします。

それをどのように活かしていくかを集団活動の中で実践的に練習し振り返り、それを社会生活において活かすことができます。

デイケア参加を通じて就労支援に移行してもらうことも可能です。

子供の特性をプラスに伸ばす為にできること

まずは、子供さんの一番近くにいるご家族が子供さんの一番の支援者になることです。

その為には発達障害を理解することだと思います。

私たちは「普通はこうだよね」という天秤にかけて物事を捉えます。そうすることによって、社会や集団で安全に過ごすことができるとも言えるでしょう。

発達障害の特性を知識では理解していても、様々な特性を目の当たりにすると家族であっても理解に苦しむこともあるかと思います。なぜなら、その特性が時に個性に富んでいるからです。

その子の特性に関係した行動や言動には理由があります。ですので「なぜそんな行動をするの?」と興味をもって聞くことでお子さんの情報を集めてみましょう。

単純な方法ですが、それが特性をプラスに伸ばすきっかけとなることがあります。

子供の特性を活かすには

これは実際に聞いた話です。

子供の頃から、学校に馴染めず授業に参加することもままならず、勉強が全く興味をもてなかったAさんという方がいます。生活リズムは完全な夜型だったことも、登校できなかった理由の一つでした。

病院に相談した結果、自閉症スペクトラム(ASD)の傾向があると言われたそうです。

Aさんが子供の頃は、現代のように発達障害の専門医や地域の相談窓口がなかったこともあり、Aさんのご両親が一番のサポーターでした。

学校に行けず、勉強も嫌い、家に引きこもったAさんのお母さんは出口の見えない状態にかなり辛い思いをされました。

しかし、そのままでは何も変わらないので学校の勉強に興味がないのなら、とPCを買い与えたそうです。

Aさんは独学でPCを勉強し続け、大人になった現在もPCに熱中しPCを使った仕事に就いて約20年経過されています。

Aさんの親御さんのように思い切った行動をとることで、その子の特性を伸ばすきっかけが生まれることもあります。

ですが、実際はなかなか思い切れないものです。ですので、主治医・市町村区の発達相談窓口に個性を伸ばす方法を相談することもできます。

また、放課後デイサービスに相談するという手段もあります。

神奈川県横浜市にあるアップも、そんなサービスを提供する施設のうちの一つです。

ここでは、一人一人の特性に合った運動や学習療育を行っていきます。学校やその他生活での不安などがある場合など、ぜひお気軽にお問合せください。

まとめ

子供の特性に応じた適職を早い時期から見定めることはとても難しいことです。

それは発達障害の有無に関わらず言えることかもしれません。

発達障害の子供さんが早い時期から特性上での困りごとや特性を伸ばす方法などを相談できる場所はたくさんあります。

悩みや疑問を抱え込みそうになったら、こちらでご紹介した場所を検索されたり問い合わせされるのも良いかもしれません。ご参照いただければ幸いです。