広汎性発達障害の症状は、成長過程と環境の変化によって変化して行きます。ここでは児童期以降に現れやすい広汎性発達障害の症状を紹介します。

児童期(小学校就学~卒業)

児童期においては、主に小学校での集団生活・学習面において、次のような特徴が見られる傾向にあります。

集団に馴染みづらい

年齢相応の友人関係が築けず、周囲に配慮できず自分の好きなように振る舞ってしまう傾向にあります。
他人と関わるときは、要求がある時のみで、基本的に一人でいることを好みます。
他人の気持ちや意図を汲み取ることが苦手な子どももいます。

臨機応変に対応できない

しっかりと定められたルールを好む人が多く、指示されたことを場面や状況に応じて臨機応変に対応することが苦手な傾向にあります。

状況説明をすることが難しい

言葉をうまく扱うことができず、単語を覚えることができても意味を理解することが難しいことがあります。
また、自分の気持ちや他人の気持ちを言葉にしたり、想像することも困難です。
そのためうまく説明ができないこともあります。

思春期(小学校卒業~)

中学生以降の思春期においては、以下のような特徴が見られるようになります。

喋り方が不自然である

抑揚がなく、不自然な話し方をする子どもが多い傾向にあります。
これは、主にアスペルガー症候群を持つ子どもに見られる特徴です。

他人の気持ちや感情を読み取るのが苦手

コミュニケーション能力に難があり、他人が考えていることを読み解くのも苦手な傾向にあります。

雑談が苦手

はっきりとした目的のない雑談をするのが難しいと感じる子どももいます。

興味のある分野にはとことん打ち込み没頭する

広汎性発達障害の子どもは、物事に対して強いこだわりがあります。自分の興味が向くことにはとことん没頭することが多く、興味のある分野で成果をあげることもあります。

広汎性発達障害の診断基準

広汎性発達障害に関して木になる症状がある場合は医師に相談をし診断を受けることができます。
医療機関での診断基準は、アメリカ精神医学会のDSM-5(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)や世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)によるものです。

医療機関では、診断基準に基づくテストや生育歴の聞き取り、本人のライフスタイルや困難に関する質疑応答など、話を聞いた上で総合的に判断が下されます。
原因や治療の内容は、自閉症と共通するパターンが多いのが特徴です。

それぞれ必要な療育や支援、投薬は違うので、適切な診断が必要です。

なお、DSM-5では、ICD-10で広汎性発達障害の診断名が下されていたレット障害を除く全ての障害名が自閉症スペクトラム障害に統合されることとなりました。
そのため、今後は広汎性発達障害の診断は少なくなると予想されます。