皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「療育教室」についてです。
療育教室ってどういうことをしてくれるところなの? という方も、子どもに合った療育教室はどうやって探したらいいの? とお困りの方もいるかもしれません。それでは一緒に見ていきましょう。
目次
そもそも発達障害とは?
発達障害は大きく、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の三つに分けられますが、生まれつき脳の発達の仕方が通常と異なる、という点が共通しています。幼いころから分かることもあれば、大人になってから分かることもあります。
症状は個人によってさまざまですが、「当たり前」と思われることができずに、生きづらさを感じることが多くあります。しかし本人の得手不得手を周囲も理解し適切なフォローをしていくことで、得意を伸ばし、苦手をカバーし、持っている本来の力がしっかり生かすことができるようになります。
さて、そのための手段のひとつとして、今回ご紹介する療育教室というものがあります。
療育教室ってどんなところ?
そもそも療育って?
どんなことをしてくれるの?
子どもによって支援内容も違えば、施設によってプログラムも異なりますが、大きく分けて個別療育と集団療育に分かれます。
個別療育
集団での療育が不得意な場合、こちらの方が適している場合は子どもと一対一で行います。作業療法、言語療法など、その子の特性に合わせたさまざまなプログラムを行います。
集団療育
子どもが5~6人集まり、他者とのかかわり方を学びながらゲームや制作遊びをするやりかたです。臨床心理士や、言語聴覚士、作業療法士や保育士など専門家が関わることも多く、少人数の中でそれら専門家のフォローを受けながら、コミュニケーションや社会生活に必要なスキルを学んでいきます。
療育教室探しはどうしたらいい?
公的な施設がやっているものも、民間の事業で行っているものもあります。お子さんの発達の遅れが気になったり、指摘されたりするのは、多くの場合保健所の乳幼児健診や、保育所で集団活動が始まる辺りではないでしょうか。
まず相談するのは?
発達障害ではないか、そう思った後はまず保健所の保健士さんや、役所の障害担当に相談してみることをお勧めします。療育教室に通うとなった場合は役所で発行される「通所受給者証」が必要になる場合が多いですので、円滑に取得するために早めに公的機関に繋がっておいた方が良いと思われます。
〇通所受給者 「この子供に療育が必要である」と認められた場合に発行されるもの。これがないと施設の使用が難しくなります。また、国と自治体から利用料が9割給付されるので、自己負担1割でサービスを受けることができます(自治体によって詳細が異なる場合があります)。 参照:Hugkum「「受給者証」取得のメリットは?利用料の負担が減ることも!【発達障害の子育て情報2】
どんな形態があるの?
- 児童発達支援:支援の対象が未就学の子ども。事業所に通う形式。
- 放課後等デイサービス:支援の対象が6歳の小学校入学から高等学校を卒業する18歳までの就学児。同じく事業所に通う形式。
- 保育所等訪問支援:保育所、幼稚園、小学校などにスタッフが赴き、障害児以外の児童との集団生活に適応することができるよう適切な支援をする。
本当に効果はあるの?
もともと発達障害の子どもはゆっくりと成長していくので、療育を始めたからといって効果がすぐに目に見えて現れることはないかもしれません。
けれど専門のスタッフによる療育や、家族、学校、事業所との連携などを通して子どもの障害をより詳細に理解し、適切な支援を行うことができます。初めは日常動作の自立から、また徐々に認知、言語、運動などの発達を促すことで苦手なことが改善されたり、長所でカバーすることなどが可能になっていきます。
このサイトは相模原市の例のまとめですが、受けた療育の内容、感想などが書いてあります。療育教室の具体的イメージを掴むためにも参考になるのではないでしょうか。ぜひご覧になってみてください。→Growing up slolwy
まとめ
障害のある子どもの特性に気が付かないままになってしまうと、叱られることが多くなったり、周囲と比べて自信を失ったりと、自尊心が育たないまま、辛い時期を過ごすケースが多いようです。そこから鬱など、精神的な二次障害に発展することも少なくありません。
幼いころの少しの気づきから早期療育につながると、本人も周囲もその特性を理解し、子どもが成長しやすい、また過ごしやすい環境を整えることが可能になります。
少しでも子どもの発達に疑問を持ったら、早めに相談し、必要があれば早期療育に繋げていくことが、子どものために大切なことになってくると思います。