皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害を抱える子どもの兄弟ストレス」についてです。

「だめだと分かっているけれど、発達障害児に手がかかってどちらも平等に接することができない」

「兄弟に色々我慢をさせている気がする」

発達障害児と健常児の子供を持つ保護者、特に母親の方で、上記のような悩みがある方は少なくありません。

この記事では、発達障害児の兄弟に対してどのような接し方をしていけばよいのかについて記していきます。

まずは自分自身の在り方を振り返る

まずは、発達障害児を育てる上での在り方について振り返ってみましょう。

とにかくできることを一緒に頑張ってみよう!と前向きな方や、これからどうすれば良いのか不安な方もいますね。中には、自分の子供に障害があることがショックでまだ受け入れられない、という方もいらっしゃるのでは。

将来に対する不安が強い方や、まだショックが残っている方は、自分自身と向き合う時間が必要です。

母親の精神状態による子どもへのストレス

障害児(同胞)を兄弟に持つ子ども(きょうだい児)にとって、保護者、特にお母さんの精神状態は大きく反映します。

母親が同胞に関して辛い思いをしている様子を見て、子どもが鬱などの精神障害を患ってしまう可能性があるほどです。

きょうだい児とは

障害や難病を抱える兄弟・姉妹のこと。

きょうだい児へのストレス

きょうだい児の性別や年齢、生活の環境において様々ですが、きょうだい児が受けるストレスは多くあります。

周囲から揶揄われたり、逆に同情されたりする場面があれば、同胞を心配したり、逆に反抗してしまう場面もあるでしょう。

  • 我慢しなくてはならない
  • 良い子に振る舞わなければならない
  • 親に心配をかけされてはいけない

様々な葛藤から状況に耐えきれず、泣き出してしまう子も少なくないのです。

対等に扱っているつもり…でも?

発達障害を抱えている子どもの育児は楽ではありません。なので、どうしてもそちらを優先し、きょうだい児へのケアが少なく、また遅れてしまいます。

さらに同胞をかばい、きょうだい児が怒られてしまうという場面も少なくないでしょう。

対等に扱っているつもりでも、きょうだい児にとってはストレスとなってしまう場面もあるのです。

ライター体験談

筆者の妹は自閉症を抱えており、小さい頃は学校の宿題を落書きされたり、おもちゃを壊されたりしていました。

そこで筆者が妹に怒ると、母には「障害があるんだからしょうがないでしょ」「それをテーブルに出しっぱなしのあなたが悪い」等と言われました。

子どもながらに、どうにも納得できず、悲しい思いをした自分がいた記憶があります。

筆者は自分が我慢することで解決しましたが、そこでもう少し母も私と妹を、少しでもいいから対等に扱ってくれたらな、と思ったりもしたものです。

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大竹
悩ましいですよね…。

自分自身の時間を確保

上で触れた様に、保護者(特に母親)の精神状態によって子どもに与える影響は大きく、保護者本人の負担は計り知れません。

自分自身がどう在るべきか、育児中に落ち着いて考える余裕はありませんよね。

時には涙を流してしまう時もあるでしょう。ですが、涙を流してスッキリさせるというのもひとつの方法としておすすめです。

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青木
自分の抑え込んでいた気持ちなどとしっかり向き合えたら、その後は気持ちを切り替えて前向きな生活を意識しましょう。

参照元:障害保健福祉研究情報システムTRILL

きょうだい児へのおすすめ対応6つ

障害児と健常児を持つ保護者の中には、きょうだい児にどのように障害について説明すればいいのか、どうすれば理解してもらえるのか、と悩む方々もいます。

また、「きょうだいの持っている障害を知ったら、負担になるのでは」と懸念する方も。

しかし、そこで障害の事を説明しない、という選択をとる事は避けた方が賢明でしょう。

少しずつ、年齢に応じてでも、教える必要があります。これは、きょうだい児の家族からの疎外感をなくすためです。

もしきょうだい児が同胞の障害について知らない一方で、保護者であるお父さんやお母さんが知っていたら、「自分だけ知らない」という仲間外れにされた気分を味わってしまいます。

また教えることによって、きょうだい児もどうすれば同胞を手助けできるのか考えられるようになり、人を大切にする信念が生まれてくるかもしれません。

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大竹
毎日の生活を楽しむ為に、できることを考えていきましょう。

問題点を明確化し家族間で共有する

きょうだいの相談のみならず、その他の発達障害に関する問題は、家族全員でそれを明確にし共有することが必要です。

この際、ノートなどに問題点や対策について書き出すことをおすすめします。書き出した情報を俯瞰して見ることで客観的に観察することを手助けし、頭の中の整理にも役立ちます。

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青木
おすすめですよ。

そして、問題がわかった次は、解決のために動きましょう。

家族内で誰かが不満を持っていて、そのまま放置しておくと全体の雰囲気にも悪影響が出てきます。溜まったものはどこかで爆発してしまうので、不満が出てくる都度、問題を明確にすることが重要です。

また、家族で共有することによって、きょうだい児だけ知らない、といった状況も未然に防げます。こうすると、きょうだい児が家族内での孤立感から免れることもできるのです。

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大竹
両親のストレスの増大による家庭不和によって、ストレスを感じてしまうきょうだい児は多くいます。この対策にも効果的です。

きょうだいの相談に乗る

きょうだい児には、きょうだい児なりの悩みがあります。しかし、以下のような理由から、それを親に話さないという選択をとる子もいます。

  • 同胞に対する本当の気持ちを話してもいいのか迷う
  • 同胞のお世話をいつもしている親に、これ以上負担をかけたくない

きょうだい児の様子や表情などがいつもと違っていたりしたら、まず聞いてみましょう。親が、彼らの悩みを引き出してあげることが必要な場合もあるのです。

以下、きょうだい児が持つ悩みの例となります。

  • 障害児のきょうだいであるとレッテルをはられることが嫌だ
  • 障害児がいるため、周りとの友人関係が築きにくい(遊びを邪魔される、など)
  • 一緒にいると恥ずかしいと感じてしまうこともあり、また恥ずかしいと感じることに罪悪感を感じる
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青木
きょうだい児に関する動画がありましたのでご紹介します。併せてご覧下さい。

親と二人だけになる時間を作る

普段の生活の中だと、保護者の気持ちも注意も、どうしても障害を抱えた子どもの方に向きがちです。

そうすると、きょうだい児は「自分の事を気にかけてもらえない」と感じてしまうようになります。

きょうだい児の中ではそのことに起因して、以下のように感じる子が多くいます。

  • 親と話しているのを同胞に邪魔されて嫌だった
  • 自分に目を向けてもらえないことを不満に感じた
  • 親から愛されているという確信がない
  • 家族の中での孤立を感じる

かの有名なマザーテレサが言ったように、「愛の反対は無関心」です。つまり、子どもが親から関心を持ってもらえないと感じた場合、それは子どもが親からの愛情を実感できないということと同じ事なのです。

それを防止するためにも、きょうだい児と親の二人で過ごす時間ってあげましょう。

その際、必ず「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージを、おおげさになるくらいでもいいので伝えてみてください。そして、何か悩んでいることや不安に感じていることが無いか確認してみましょう。

また、きょうだい児に「二人で一緒に時間が過ごせたら、何がしたい?」などと事前に希望を三つほど聞いておくこともおすすめです。こうすれば、後々きょうだい児の希望に沿ったことが一緒にできますね。

その時きょうだい児が言ったことを書き留めておく姿を見せると、きょうだい児も自分が気にかけてもらえていると実感できるので効果的です。

自分ではしっかりと気にかけているつもりでも、相手に実はあまり届いていないという事は少なくありません。

ぜひ、きょうだい児と二人で過ごす時間を作り、お母さんが気にかけているという事を伝える意識をしてみてください。

一人になれる時間と場所を確保する

親と二人で過ごす時間も必要ですが、同時に一人になれる時間と場所もきょうだい児には必要です。

以下、きょうだい児が不満に感じることの例となります。

  • 自分のプライバシーが同胞に侵されていると感じる
  • 同胞に生活を邪魔される
  • 同胞が暴れるので辛い
  • 母親が同胞と喧嘩を繰り返すことで気持ちが休まらない

同胞が暴れていたり、もしくはずっと話しかけてくるなどすると、きょうだい児も自分のやりたいことに手が付きません。

例えば、きょうだい児が学校の宿題をしている傍らで障害児がずっと話しかけてきたりすると、不便に感じてしまうのです。それでも、相手は障害を抱えている身。

注意した所で、「何も変わらないであろう」と考えることの多いのがきょうだい児です。

なので、どこか移動できる先がきょうだい児には必要であることが多くなります。

また、親と同胞がけんかなどしている場合、きょうだい児が避難するような場所も必要になってくるでしょう。

上記のような意味合いもかねて、きょうだい児の一人で過ごせる時間と場所の確保は重要になってくるのです。

きょうだいの努力や達成をほめる

上でも触れていますが、親が障害児にかける時間が多いため、きょうだい児は自分は置いてきぼりにされている、という気持ちになることが少なくありません。

また、発達障害児を療育する上で「ほめる」事が重点的に行われますが、その行為をきょうだい児にも向けなかったら、彼らは更に孤立を感じてしまうでしょう。

「ちゃんとできたところを見てるよ」

「頑張っているのわかってるよ」

「○○してくれてありがとう!」

といったメッセージを用いて、きょうだい児の存在意義や感謝の気持ちを伝えるためにも、積極的にほめてください。

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大竹
褒めるという行為はとても大切です。同時に抱きしめてあげるなどのスキンシップもしてあげましょう。

外からの援助を上手に利用する

きょうだい児にとって、親の精神的な状況はとても重要です。この記事の最初に記したように、彼らは親の精神状態を大きく反映するからです。

また、すでに発達障害児のお世話で忙しい親にとって、きょうだい児のことも気に掛けるということは、余裕がないとできないことですよね。

ですから、たまには両親や親戚、その他の公的サービスを利用して、子育てから息抜きしてみましょう。

その時間で好きな映画をみたり、自分の趣味を楽しんだりして、心の栄養補給をするといいですね。

「障害を抱えた子どもを、親しい人に預けるのはちょっと…」

という場合には、デイサービスという選択肢もあります。

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大竹
このデイサービスに関する記事があります。ぜひ参考にしてみて下さい。

放課後等デイサービスという選択

発達障害を抱える子どものデイサービスは、近年増えてきています。アップも、そんなデイサービスを提供する施設のうちの一つです。

神奈川県横浜市にあり、一人一人の特性に合わせて学習や運動を行っていきます。

少しでもお気になられた場合は、お気軽にご連絡ください。

また、子育てに向けてのお役立ち情報として、アップサイト内で発達障害に関する情報を多数発信しています。

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青木
上のデイサービス記事も、ココに紹介されていますよ!
何かお役に立てる情報が見つかるかもしれません。

まとめ

これまで、発達障害を抱える兄弟が持つストレスについて記してきました。

きょうだい児に関しては、発達障害児の親と比べて、まだ研究などがあまり行われおらず注目も浴びてはいません。

しかし、きょうだい児にはきょうだい児なりの発達障害児に対する悩みや、それによる両親への不満などもあるのです。そして、その思いも、両親の負担を増やしたくないと心の奥にしまってしまう子も多くいます。

保護者の方々は、自分の心のケアもしっかり行いながら、きょうだい児への配慮も意識していくようにしましょう。