皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害と目が泳ぐ関係性」です。」

あなたは人と接するとき相手の目を見ていますか。相手の目を見て話すだけでも相手にいい印象を与えます。なぜそうなるといえるでしょうか。しかし、発達障がい者は相手と目を合わせるのが苦手です。

そのため相手は「この人、目が泳いでいる。意思疎通する気があるのか。」と思われるかもしれません。また、健常者は目が泳いでしまう人もいます。ですが、目が泳ぐ原因は発達障害の人と普通の人では共通あるいは別の原因があります。

目が泳ぐ原因とは

相手とコミュニケーションをとる気がない

相手が嫌い

職場などで嫌いな人から話かけられたときにも無視をしたり顔を向かないで話を聞いたりした経験はあるのではないでしょうか。

そのときにあなたは相手の目を向いていません。また、女性が男性のことを嫌いになったときにも男性の方を向いてくれないしぐさも同じです。

本当のことが言えないから

性格的な理由

あなたは好きな人がいますか?その人に自分の思いを伝えるのがさらけだしたりカミングアウトされるのが恥ずかしくてつい目が泳いでしまいます。また、異性と話すのに緊張する人もいます。原因として何をどうしたらいいのかが分からずに無意識に防衛反射をしてしまうからです。

また、自分に自信がない人も相手の目を見て話そうとはしません。理由は人付き合いが苦手で、コミュニケーションに自信がないと自覚してしまうからです。両方の対応策は気を許せる友人に相談することです。恥ずかしい自分を嫌ったり批判されたりしないようにするためにもその友人に腹を割って話してみましょう。

相手に嘘をついている

「自分が嘘をついているのを相手にばれてしまうのでは」と不安に駆られているときにも目が泳いでしまいます。このしぐさは男性が嘘をついているときの特徴です。しかし、女性の場合はその嘘を相手に信じさせようと一生懸命になる傾向があります。

この見出しは普通の人と発達障害の人が共通しているものを取り上げました。しかし、次の見出しからは発達障害の特徴によって相手と目が泳ぐ原因を述べます。

目が原因の場合

横目や斜視になっている子

横目と斜視

横目とは顔の向きを変えずに目だけで物体をみることです。また斜視とは

片方の目は視線が正しく目標とする方向に向いているが、もう片方の目が内側や外側、あるいは上や下に向いている状態のことをいう。

(参照 Wikipedia)

 

みなさんが赤ちゃんだったとき横目と斜視があったはずです。理由として横目と斜視は目の筋肉が不足しているからおこるものだからです。普通なら年齢を重ねていくごとに筋肉が発達して横目やつり目は自然に治ります。ですが、発達障害をもっている人の筋肉は生まれつき弱いので横目や斜視が治るのが健常者より遅くなります。その結果、横目や斜視の病状が目立つようになってしまいます。

能力的に原因

複数の行動が苦手

人と目を合わせずに会話を聞いてしまう

発達障害の人はマルチタスクが苦手です。そのため「人と目を合わせながら話を聞く」動作は「人と目を合わせる」ことと「話の内容を聞く」のどちらかの動作が疎かになってしまいます。その結果、「目が泳ぎながら話を聞く」ようになります。

原因は複数の物事に対しての注意する配分がうまくいっていないからです。対応策はシングルタスクにすることです。シングルタスクとは1つの作業に集中することです。シングルタスクにすることで集中力が落ちにくくなり、時間の短縮につながります。その結果、生産性をアップすることが可能です。

聞いていないか、理解できないか

別のものに興味をもっている

興味の範囲が狭いのが発達障害の特徴であり興味のある話ならある程度は聞いてくれるかもしれません。しかし、興味のない話になると話を聞かなくなっています。学校の授業はもちろん人の話も興味がなくなるとつまらないと感じるようになりその結果、自然に目が泳ぐようになってしまいます。

また、ASD(自閉症スペクトラム)は細かいところに注意が向きます。そのため頭に思い浮かんだものや視界に気になったものに注意をそらしてしまいます。細部にこだわるのは悪いとは言いません。不要なものに対してでも細部にこだわってしまうのは集中力の浪費してしまいます。

さらにADHD(注意欠陥・多動障害)は気が散りやすいのが特徴です。衝動性が強い人なら、Aを作業しているときにBの作業を突然したりするなどします。

会話のイメージをつかめていない

発達障害の人はワーキングメモリーが弱いのが原因で人の話をすぐに理解できません。ワーキングメモリーとは以下の通りです。ワーキングメモリーは勉強机のようなものだと例えられています。

認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶作動記憶とも呼ばれる。ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われている。一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられている。

ワーキングメモリの研究は、人間の行動実験や脳損傷事例、イメージング研究、サルによる行動実験やマウスを使った脳部位の切除実験など、幅広い分野の研究成果に基づいている。ただし、これらの研究の間でワーキングメモリという語の用法は必ずしも一貫しておらず、情報の操作を伴わず単に一時的に保持しているという短期記憶の意味で用いられていることも少なくない。

ワーキングメモリの研究は世界中で盛んに行われている。ワーキングメモリに関する研究成果は、自閉症や注意欠陥多動障害(ADHD)への理解を深め、指導方法を改善に導くのに有用であるとされている[3]。また、人工知能研究にも応用されている

(参照 Wikipedia)

 

ワーキングメモリーが弱いことで集中力が低くなったり、その場で聞いた数字や言葉を記憶しにくくなります。またケアレスミスや物忘れが激しくなるケースが多いです。そのため、人の話などが瞬時に理解できない、もしくはすぐに忘れてしまうため、勉強などに支障がでて興味をもたなくなり、先ほど述べたように自然に目が泳ぐようになってしまうスパイラルに陥ります。

想像力不足によって

誰なら目を合わせてもいいの?

自閉症スペクトラム障害をもっている人は想像力が弱いため周囲とコミュニケーションがとりにくいです。そのため相手に視線を合わせることが怖いと感じるので、安心して目を合わせられる人や目を合わせてもいい人なのか判断できません。そうなると、誰一人とて目を合わせられずに目が泳いでしまいます。

また、初対面で怖い人が目の前にいたら健常者なら無意識に目をそらすでしょう。しかし、自閉症スペクトラム障害をもっている人は「この人は見てはいけない」と判断が苦手です。そのためトラブルに発展してしまう場合もあります。

まとめ

目が泳いでいる原因は健常者と発達障害の人で共通していれば、発達障害だから起きる原因です。とくに発達障害に関しては幼少期にその症状が現れ大人になっても目が泳いでしまい、意思疎通が困難になります。そうなると「自分はトラブルメーカーなのでは?」と自覚してしまいます。

少しずつでもいいので安心できる相手や目を合わせられる相手を見つけるのが良いのではないかと思います。