皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「が下手なことは、発達障害によるものなのか」についてです。

絵がなかなか上達しないのを見て、「もしかして、うちの子発達障害なのでは?」と感じていませんか?

保育園や、幼稚園ではお絵かきの時間にすぐに席を立ってしまったり、大きくなっても丸や三角などが描けなかったりはしていませんか?

それは、その子の合図なのかもしれません。今一度、ゆっくりその子と向き合ってみるチャンスです。

「絵が下手」なのと発達障害には関係があります。

そのことについて、以下でしっかりと説明しましょう。

「絵が下手」=発達障害なのか?

 

発達障害は、先天性の脳機能障害が原因と言われ、生活に支障が生じるほどの障害の総称を言います。

「生まれつき脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、生まれづらさや困難が生まれる障害」

引用元:りたりこ発達ナビ

 

「絵が下手」ということは、発達障害の可能性があります。

特に、4、5歳の段階で、ぐちゃぐちゃという落書きのような絵を描くのは、その可能性も高まります。

しかし、発達障害というのは、グレーゾーンも多く、1つだけを指して診断されることはあまりありません。なので、絵が下手=発達障害というわけではありませんが、「絵が下手」ということは、発達障害の子に多いのも事実です。

なので、注意深く子供に意識を向けてやり、「他につまづいている所はないか」、「どのようにつまづいているのか」をしっかり気づくことが大切です。

では、どうやって診断・検査すれば良いの?と疑問に思われる方もいるでしょう。

 

なぜ「絵が下手」なのは発達障害の特徴なのか?

発達障害の子に「絵が下手」な子が多いのには、大多数の人とはいくつか違った特徴があるからです。主に以下の3つの特徴があげられます。

  • 「手先が不器用」
  • 「絵の見え方や、ものの捉え方が違う」
  • 「その子だけのこだわりがある」

 

順番に説明していきましょう。

「手先が不器用」

発達障害の子は、発達が遅れるために手先が不器用な子が多いです。

そのせいで、色鉛筆がうまく持つことができずに、まっすぐ線が引けなかったり、丸や三角がうまく描くことができません。分かりやすく例えるなら、利き手ではない方の手で絵を描く感じです。

 

「絵の見え方や、ものの捉え方が違う」

発達障害を抱えている場合、物の見え方や聞こえてくる音の情報を上手く処理することが難しくなります

なので、その物の部分が何を示しているかわかっても、全体として、何を表しているのかがよくわからないのです。そして、絵を描くときも部分から書いていくので絵を描きにくいと感じてしまうのでしょう。

また、絵の色が区別できないという場合もあります。

「その子だけのこだわりがある」

発達障害の子は、様々なこだわりを持っていることが多いです。

「電車のような無機物しか嫌なのか」「いわゆる子供の絵ではなく、遠近法を使った絵が描きたいのか」そのこだわりは、個人によって様々です。そのこだわりとは違うものを描かせようとすると本人は嫌がって描けなくなってしまいます。

しっかりと様子を見て、その子が何にこだわりを持っているのか、しっかりと理解することが大切です。

もしかして?と感じたら…

子供が発達障害かどうかを調べる際、一番おすすめなのは、身近な専門機関にの相談窓口を利用することです。

  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童発達支援事業所

これらの窓口は全て無料で相談することができ、専門的な受診が必要と判断された場合、専門医を紹介してもらうことができます。

子育てとは、正解がなく、不安になることが多いです。

「もしかして、うちの子、、?」と思ったら、すぐに身近な専門家に相談して、一緒に乗り越えていくことが大切です。

各センターで支援内容が異なる場合があります。相談の際には事前に確認をしておきましょう

絵を上達させるには

絵が上手くかけないと、苦手意識が芽生え、絵が嫌いになります。そして、嫌いだから、絵を描かなくなるという負のループが発生します。

なので、発達障害と確定する前は、まず絵を描くのを好きにさせることが第一ステップです!

褒める大切さ

絵を描いたら、しっかり褒めましょう。そして、いろんなお絵かきを体験してみて、どのようなお絵かきが好きかしっかり見つけてあげましょう。また、もし、発達障害と診断されたら、絵の発達の順序を教えてあげましょう。

まず、最初にどこを描いて、次にどこを描くかを一緒に描きながらゆっくりと進んでいきましょう。

また、少し大きくなったら絵画などの芸術スクールに通うのも良いでしょう。芸術スクールに通うことで、色彩感覚や技術が見についたり、完成した時の達成感を味わうことができます。

色彩感覚や技術が身につくから、絵が描けるようになる。そして、絵が描けるから絵が好きになるという正のループを作ることもできます。

障害を抱えている子供の場合、スクールによっては断られる場合があります。事前の確認がおすすめです。

療育の環境を整える

発達障害は根本的に治る方法がまだ見つかっていません。なので、社会に適応する為の訓練や症状を抑える薬の処方などがメインとなります。

しかし発達障害を抱えている子供の場合、早期療育に取り組むことで症状の緩和が見込め、適応能力を身に付けつつ成長することが可能です。

運動・学習療育アップでは、発達障害を抱えた児童を対象にデイサービス事業を行っています。

 

さらに、子育てに向けてのお役立ち情報を発信しています。発達障害に関する様々な情報が公開されていますので、是非併せてご覧下さい。

まとめ

「絵が下手」というのは、1つの個性です。他に好きなもの、できることがあればそれでいいのです。

しかし、発達障害の可能性も無いとは言い切れません。

すぐに決めつけてしまうのは良くありませんが、焦らずゆっくりと、その子と向き合ってみてください。

そして、もしも、少しでも不安に感じたのならば、一人で抱え込まずのに、すぐ相談するのが良いでしょう。