皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害 親」についてです。
親からすれば特に発達障害をもつ子には「失敗してほしくない」とか「自分らしく生きてほしい」と願っています。
そんな中「こんなに頑張っているのに子どもは応えてくれない」「思ったようにいかないのはなんで?」と子どもとの関係がうまくいっていない方も多くいます。
今回は子どもの視点から「子どもが本当に求めていること」をお伝えします。

目次
発達障害をもつ子と親との気持ちにあるギャップ

私たちは、子どものために日々一生懸命なお母さんお父さんたちを見ていますし、少しでも役に立ちたいと思い「そのために何ができるか?」と考えています。
一生懸命しているのに「何かうまくいかない」となるのはなぜだろうとも考えたり話し合いをしています。

せっかく相手を思ってしたことも、すれ違ったり空回ったりするのはとても悲しいことです。
そのすれ違いを減らすために今回は子どもの気持ちをまとめました。
認められたいと思わない子はいない
子どもは親のことが大好きですし「認められたい」と思っています。
発達年齢が低いほど親に「認められたい」「見てほしい」と思っています。
色々な経験をしてきた親の立場からすると
「失敗させたくないから対策をしておこう」
と先々を考えて子どものために動きがち
子どもからすると
「先のことではなくて今の自分」
「今日頑張ったこと、嬉しかったこと」
を見てほしい
思いと行動のギャップからすれ違っていることが多々あります。
怒らないで話を聞いてほしい
発達障害をもつ子は発達の凸凹が大きいために起こる困りごと
- 空気が読めないことで、周りがしている話とズレた言動をしてしまう
- 知らず知らずのうちに嫌な思いをさせてしまうということが多い
- トラブルを起こしたいわけではないのに、結果的にトラブルになってしまう
- 「正しい」ことを言ったのに嫌われてしまった
- 人の言うことを真に受けてしまい、利用されてしまう
もちろん個人差があります。これが全てではありません。


理由や言い訳を聞いてあげること聞いてあげるだけで大丈夫です。
小学校中学年くらいになれば「どうすればいいと思う?」と質問すると自分で考えられる力もついてきます。
こちらの記事は発達障害についての特性や生きやすくするためのノウハウを紹介しています。
心配より信頼してほしい
子どもの「自己肯定感」を育てるのに最も勇気づけられることは「親が子どもを信頼する」ことです。
もちろん我が子を心配しない親はいないと思いますし、「そんなに簡単に信頼できない」と言われる方もいます。
特に忙しくされている方ほど
「期待通りにならなくて後々大変だから先にやってしまおう」
「この子は(苦手なことが)できないからお母さんがやってあげる」
と親が代わりにやってしまいがち
「失敗するかもしれないけど、色んなことに挑戦してみたい」
「まずは自分でやりたい」
と思っています
「チャレンジすること」はとても素晴らしいことです。心配する気持ちはもちろんありますが、その子の発達段階に合ったことであれば失敗することも大きな経験になります。
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失敗してパニックになっても、温かく見守って、成長を待ってあげる姿勢が基本です。
引用 発達障害の子どもが失敗したとき
結果ではなく途中の頑張りを見てほしい
- テストの点数
- 運動会本番
- 発表会の出来栄え
- スポーツの試合
子どもは結果を出して評価をされるという機会が多いです。成績の良し悪しもそうですね。
結果が良ければ嬉しいのは誰でも同じです。
期待をしているからこそがっかり
「本番で失敗して残念。もっとできるはず!」
「練習の時はうまくできていたのに、本番はいまひとつだった」
「結果が良くなくて親が残念そうな顔をしたことがショックだった」
「結果が良くなくても毎日頑張っていることをもっと褒めてほしい」
子ども以上に親が落ち込むことは、子どもにとって悲しいこと
結果ばかり気にしていると、楽しく取り組むことが難しくなります。
それよりも毎日の頑張りに注目してほしいと子どもは思っています。
こちらの動画では「結果主義」になると成功しづらいことについて解説されています。

目に見える表面ではなく、背景をみてほしい
小さな子どもがクラスメートのことを「あの子嫌い」と言ったとします。
道徳的に「そんなこと言うんじゃない」や「仲良くしないとだめ」と言いたくなりますよね。
親としての責任感が強いほど厳しくなる
「そんな言葉は使ってほしくない」
「親が教えたと思われるのが恥ずかしい」
周りの目も気になります
嫌いと言いたかったわけではないことも
「本当は嫌なことを言われたけどうまく言えなかった」
「他の子にいじわるしていた所をたまたま見てしまった」
言葉の背景に理由がある
子どもにとっては自分が知っている言葉で「嫌い」という表現になったかもしれません。
えっ?と思ったときは「どういうところが嫌いだと思うの?」と質問をしてみることをおすすめします。
「嫌いな人がいる」というのは人間として当たり前なことです。

困った行動にもポジティブな面がある

発達障害をもつ子によくみられる症状としていくつかパターンがあります。
- 自分の思うとおりにいかないと癇癪を起こす
- 言葉でうまく言えず、すぐに暴力をふるう
- 確認をせずに自分のやり方でやって後で怒られる
その子によって違いますが、毎日の生活の中で様々な「困った行動」があります。
「どうしたいんだろう」という視点で見る
施設を利用している6歳の子のお母さんの話です。
そのお母さんはほんの30分間ほど用事を済ませるために、子どもにお留守番をお願いしました。
「〇分に帰ってくるから、お留守番お願いね。」と言って家を出ました。
お母さんが帰ってくると、キッチンに割れたお茶碗があり驚いたお母さんはすぐに子どもに駆けよりました。子どもは泣いていました。
お茶碗を割ったのはこどもです。お母さんは「なんでこんなことしたの!」と怒りました。
でも泣いている子どもを見てお母さんは「この子はどうしたいんだろう?」と考えてみて「一緒に行きたかったけど、お母さんが一人で出ていったのが悲しかったのかもしれない」と思いました。
「お母さんと一緒に出かけたかったの?それでこんなことしたの?」と聞いてみる、と子どもは「うん」と答えました。

行動には目的がある
怒ったり叱ったりする必要のないこともあります。
子どもがやり方を知らない時は「そんなことをしなくても、言ってくれたらいいんだよ」と教えるだけで良いのです。

「こうしたかった」という理由は大抵ポジティブなことが多いです。
一見不可解な行動でも、その裏には「役に立ちたかった」「喜んでほしかった」という気持ちが隠れています。
まずはそのポジティブな動機を認めてあげることが大事です。
家が一番安心できる場所

発達障害をもつ子はその特性から、コミュニケーションの面でのつまづきが多いです。
そのため特に学校などの家の外で、人間関係の悩みはつきません。
外での人間関係のつまづきが多いことは、なかなか避けることが難しいです。
その分、家は安心して素の自分でいられる場所であってほしいと思います。
「安心できる家があるから外で頑張れる」という言葉にこちらも安心します。
集団生活のストレス
学校は本来勉強をするところなのは言うまでもありませんが、同時に勉強よりも大切なことを学べる場でもあります。
様々な性格のクラスメートや先生との集団生活をする上で、協調性を育てていく場です。
特に発達障害をもつ子やグレーゾーンの子は、周りに溶け込むことがうまくできなかったり一生懸命していることが空回りすことが多くなります。
表面的には楽しそうにしていても「我慢して馴染もうとしている」ということもあります。

子どもの居場所は限られる
子どもにとって学校と家が主な居場所です。
習い事やスポーツクラブなどに居場所がある子もいますが、大人に比べるととても狭い世界で生きていかなければなりません。
もちろん、個人差があります。
周りの子との相性や先生の関わり方でうまくいっている場合も大いにあります。
「自分の家で安心して過ごせる」ということが本当に大事だと私たちは思っています。
こちらの動画はお子様が自閉症と診断されて「考えが変わった」と語られています。

お母さんお父さんが無理をしないために

子どもを叱ったり怒ったりすることで一番疲れるのは親本人だと思います。
悪循環にならないためにも、出来る範囲で息抜きをしたり発達障害の子どもをもつ親の方とお話してみることもおすすめします。
親の会に参加してみる
大人同士で相談し合ったり愚痴をいったりする方が解決にも近づくので、親の会に参加をしてみることも良いと思います。
「同じ立場の人同士」や「似たような経験をしている人」と話すことで安心できることもあります。

親の会に参加すると、日々の小さな困りごとがするする伝わり「あるある!」「そうそう!そうなんです!」と共感しあえたり、自分の経験が誰かの役に立ったりもするのでとてもおすすめです。

まとめ
今回は
・発達障害もしくはグレーゾーンの子が親に求めること
・困った行動にもポジティブな目的があること
・家が一番の居場所である大切さ
・お母さんお父さんのための親の会について
などをお伝えしました。
一生懸命子育てをしていても「なんかうまくいかないな」「子どもと喧嘩ばかりしているな」と思ったら、本当に子どもが望んでいることなのか見直すサインかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。