自分の好きなペースで気ままに行動する子どもには、どのように向き合うのが正解なのでしょうか。
子どもがマイペースになってしまう原因を考えた上で、それに合わせた対処をしましょう。

想像通りにいかないことがストレスな場合

思い通りにならないことがストレスに感じられるのは、子どもに限った話ではありません。
誰にでも経験のあることでしょう。

そんな時、「この先どうなるか」がはっきりとしていれば、心の準備を整えることもできれば、対応を変化させることもできるはずです。
そこで、子どものルールやペースの通りに行かなさそうな時は、わかった時点で伝えるようにしましょう。

できることなら活動が始まる前に予告しておくことで、ストレスを大幅に軽減できます。

いつもと時間の流れが異なる時には、予定表を書いて子どもに見せておきましょう。
急に何かが変わるということがストレスに感じられる子どもには、十分に準備できる時間を与えてあげることが大切です。

また、終わりの時間を伝えておくことで、子どもが自由でマイペースに動いてしまうことを阻止しましょう。
子どもにも自分のルールやペースは存在していて、それは尊重されるべきです。

それを踏まえた上で子どものストレスを減らせる方法を考えましょう。

集団行動で優先すべきものが判断できない場合

先ほども述べたように、子どもに自分の中でのルールやペースがあるのは決して悪いことではありません。
しかし、集団の中では集団のルールや流れを意識した方が良い場合もあります。
そのことを子どもにわかりやすく伝えましょう。

まず、目で見てわかりやすいように文章で集団でのルールや流れを書き出します。
次に、どうしてそのようなルールが必要なのか、その大切さを説明します。

子どもがルールを守ることができたら、たくさん褒めてあげてください。

このとき大切なのは、集団でのルールを尊重するために子どものルールやペースを無理に崩さないようにすることです。
あくまでも、集団での適切なルールをインプットするにとどめておきましょう。

つい自分のルールを優先させてしまうとき

子どもによっては集団でのルールや約束が理解できても、自分のルールを優先させてしまうことがあります。
そんな時は、守りやすいよう具体的な約束や手順を示してあげましょう。

まず、ルールを守る習慣をつけるためにも手順を細分化して具体的に示した小さな目標を設定します。
この際、約束を守る期間も同時に決めておくようにしましょう。
達成することができたら、ご褒美をあげて達成感をもたせます。このことが約束を守ることにつながるでしょう。

また、約束自体に加え、守れているか確認する方法や守れた時のご褒美、守れなかった時の罰についても子どもと一緒に決めましょう。
内容を確認したら、約束をした証として紙にサインを書きます。

この時大切なのは、短い期間から始めることです。
取り組み始めから達成感を味わうまでの期間が短ければ短いほど、モチベーションは持続しやすくなります。
他に、できた量をポイントに変換して視覚化するのもおすすめです。