皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害・親のせい」についてです。
発達障害は生まれつき脳の一部の働きがあることによって様々な特性が生じ、日常生活や学校生活に於いて困りごとが生じる状態です。
生まれつきのものだと言われていますが、まだ明らかにされていない障害とも言われています。
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今回は、親御さんの悩みについてスポットを当ててみます。
目次
発達障害は親のせいと言われる理由

この記事のテーマは発達障害は親御さんのせいだと悩まれなくても良いという方向で取り上げます。
その前に、親御さんご自身のせいだと悩まれている理由について取り上げます。
発達障害の場合、本人の怠慢や家族のしつけ・環境などが原因ではなく、基本的に脳の機能の障害から起こります。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
“発達障害”、“原因”というキーワードでネットで検索すると上記のような記載が出てきます。
親御さん自身が発達障害の場合はどうでしょう?
遺伝することで自分のせいではないかと考えられるケースについて調べてみました。
発達障害には遺伝との関連がある。(しかし直接的なものは見つかってない)そして外部要因の影響も大きい。過酷な育ち(虐待など)では発達障害に似た症状の悪化をきたす。
名駅さこうメンタルクリニックHP
以下の動画もごよろしければご参照下さい。
内容としましては、主に自閉症スペクトラム症(ASD)の研究がどこまで進んでい流のか?遺伝するのかどうか?育て方は関係するのか?、更に得られた知識から多様な人々が暮らしやすくする為には?などについて取り上げておられます。
視聴時間は約1時間です。
遺伝的要因とは言えない、親の育て方が要因ではないとは言えない、しかし関連性はあるという見方がなされているようです。
研究が進んだことで上記のような内容をネットや本で一般の人も理解しやすい内容で得ることができることも、親のせいと言われる要因につながるのではないかと考えます。
他に発達障害に関連する要因として、環境汚染なども挙げられると言われています。
親御さんが避けられない要因も関連するとも言われていますので、やはり結論としては遺伝や育て方のせいだけではないと言えるのでしょう。
それでも親御さんが悩まれる理由

ネットや本で研究で明らかにされている情報を読んでも発達障害は親のせいでは?と悩んでしまうお気持ち共感致します。
なぜなら、発達障害やその傾向のあるお子さんと日常的に対面しているのはご家族だからです。
距離の近しい人と接するとどうしても見える範囲が狭くなってしまい、良いところより心配や不安ごとが見えてしまうのは誰でも経験のあることではないでしょうか。
ですので心配や不安を抱え込んでしまう結果、悩みが生じるのではと思います。
その心配や不安となることを考えていきます。
家族の中での意見の対立
発達障害が以前よりも世に知られるようになったとは言え、また理解はしていても身近に障害のある人が居ると分かると期待していた対応をしてもらえないことがあります。
・祖父や祖母に障害ではなく躾の問題ではないかと言われる。
・理解の得られない家族から病院や相談機関での相談を止められる。
・障害ではなく「育て方に問題があったのではないか」と言われてしまう。
ママ友の目
集団生活を送るようになったお子さんをもっておられる方は、ママ友の存在が気になるのではないでしょうか。
発達障害に関わらずママ友との関係に悩みをもつ方は多いです。
子育てなどの記事を掲載されているPrimamasがまとめたアンケート結果をご紹介します。
テーマとは少し外れるかもしれませんが“ママ友とトラブルになったことはありますか?”というアンケートの回答を挙げます。
ママ友とトラブルになったことがある人の割合は51.3%で半数を超えている。
「いいえ」と答えた人の割合は48.7%。
Primamas
調査対象は女性115名、年代は10〜60代。
発達障害やその傾向にあるお子さんがいらっしゃる親御さんはお子さんの集団生活に、より大きな不安を感じ易い可能性があると思われます。
その中で子供の発達障害をカミングアウトするということは当然不安が伴います。また、はっきりと発達障害の傾向が分かる場合にも、グレーの場合にも大きな悩みはあるようです。
小学校に進学すると、障害をもったお子さんのせいで授業が進まなくなるので困るとはっきりと仰る親御さんも中にはおられるようです。
こういった情報をネットなどで知ることで更に悩みが増えることもあると考えます。
悩みに対してできることは?

発達障害やその傾向のあるお子さんへの関わりや親御さんの悩みは専門相談窓口へ
ネットにはたくさんの情報が載っており、24時間いつでも場所を選ばず気軽に悩みを解決できる可能性のあるものです。
有益な情報が得られて不安が軽くなることもあるのですが、自分で有益な情報を取捨選択していることもあります。
そうすると偏った情報になってしまうことで、お子さんにとってもそれが偏った情報になってしまうことがあります。
自分の子どもの気になることがあっても、本やネットの情報、親や友人の言葉に振り回されないように気をつけてください(この記事もまさしく「ネットの情報」です)。
ダイヤモンドオンライン
こういった偏りが子供さんにとって苦痛につながることもあるという考え方もあります。
障害がある子にとっての「苦手」は、本人のわがままや身勝手というレベルではなく、「耐えがたい苦痛」かもしれないのです。いちばん信頼している親から無理強いされることは、心の傷(トラウマ)となる可能性もあります。
ダイヤモンドオンライン
親御さんがお子さんの苦手とすることに客観的・直接的に見てもらいアドバイスをもらいながら関わられることで親御さんの不安も軽くなるかもしれません。
お勧めするのは、区市町村が運営する発達相談窓口に相談されることです。ネットで検索する以外に、お住まいの広報誌などにも掲載されています。
区市町村窓口への相談が最初からしづらいようでしたら、保育園や幼稚園・小学校の先生に相談されることもお勧めです。
そこから行政への相談機関につなげてもらうこともできます。また、親御さんの悩みも聞いてもらうことができます。

他に放課後デイサービスでも相談して頂くことができます。
放課後デイサービス アップでは、お子さんの日常生活や学校生活での困りごとや悩みについて電話でも対応してもらえます。お気軽にご連絡下さい。
身内から理解を得られない‥割り切ることも大切
育て方に問題があったのではないか、お子さん自身が怠けているだけではないかという見方をされるケースがあります。
また、ネットなどから得た情報を半ば押しけてくるように伝えてくる身内に困るケースがあります。
「我が子には軽度の知的障害がある。夫は通常級を望んでいる。私(母親)は支援学級を望んでいる」と言われて前に進めない。こんな時、家族への説得は諦めて母親だけで黙って行動すればよい。
立石美津子オフィシャルサイト
自閉症のお子さんがいらっしゃる立石さんは、ご自身の子育ての中の経験をブログや著書・講演活動で紹介しておられる方です。講演活動などを通じて発達障害のお子さんをもつ親御さんの悩みにも答えておられるそうです。
ご自身の経験に基づいて上記のようなアドバイスをされます。家族間の意見の対立に悩んで疲弊するようなら、まずは行動してみては?ということだそうです。
他の考え方もありますがご参考頂ければと思います。
ママ友との関係も割り切ることが大切
お子さんをサポートできるのは親御さんやご家族です。
その一番近いサポーターがママ友の目や関係性に疲弊し、更にうつ病などの2次障害に至るケースもあります。
お子さんの発達障害の特性をどのママ友にも理解してもらうことは難しいケースもあるでしょう。
ですので、身内に理解してもらえない状況と同じく気を使い過ぎてしまうママ友とは挨拶程度のお付き合いでも良いという割り切った行動をとることも手段の一つです。
まとめ
どれだけ情報収集してもお子さんの発達障害は親御さんのせいという悩みはスッキリしないかもしれません。
一番に大切に考えて頂ければと思うことが親御さんがしんどい思いをされたり、抱え込むあまりにお子さんの為に身動きが取れなくなる状況になられないことです。
ネットや本からの情報以外にも、専門相談窓口などに早めに相談されることをお勧め致します。