皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「子育て 心に響く言葉」についてです。



目次
子育て中に元気をもらえる心に響く言葉たち



▼同志社女子大学の名誉教授で教育工学を専門とする上田信行さんは著書「プレイフル・シンキング」の中で以下のように述べています。
何かにワクワクするのは、それがまだ誰も見たことのないものだったり、誰も成し遂げていないことだったりするからだ。その反面、前例がないため失敗のリスクと背中合わせでもある。だから、不安でドキドキする。ワクワクドキドキすることをやりきろうとするのは、はっきり言って、いばらの道だ。それでもあきらめずに前進し続けたら、世の中の人々を「あっ」と驚かせるようなことを成し遂げられるかもしれない。そのときの感動も大きなものになるはずだ。
引用:上田信行「プレイフル・シンキング[決定版]働く人と場を楽しくする思考法」宣伝会議 書籍部
プレイフルとは「何かに夢中になったり、ドキドキ、ワクワクする気持ちでいっぱいになっている」状態を指します。
子育てとはこの世にたったひとつだけの個性を育てる、まさにまだ誰も成し遂げていないこと、前例がないものではないでしょうか。



元気をもらえる名言 その1
育児くらい崇高で素晴らしい仕事はない
出典:井深大「井深大語録」(小学館)
ソニーの創業者であり実業家の井深大さんは、知的障害を持つお子さんのお父さんでもあります。障害者が自立できる社会を経営者の立場からも考え、実行されました。
1人の人間を育てるということの偉大さを経験された方の実感のこもった言葉には力があります。
元気をもらえる名言 その2
学校の成績なんて気にすることはありません。何か好きなことが一つあって、それを一生懸命できるということが人生の一番の喜びなんです。
瀬戸内寂聴(日本の小説家・天台宗の尼僧)曼陀羅山 寂庵(瀬戸内寂聴が開いている寺院)HP
瀬戸内寂聴さんは僧侶でもあり、小説家として書くことに命をささげた方です。
ものごとの出来、不出来や順位よりも、ひとりひとりが好きなことに一生懸命になること、人生の喜びを味わって生きることにフォーカスされたこの言葉には、子どもも大人も元気がもらえます。
元気をもらえる名言 その3
感動いっぱい、感激いっぱいのいのちを生きたい
出典:相田みつを「生きていてよかった」(ダイヤモンド社)
相田みつをさんはいのちの詩人とも称される、詩人・書家です。
普段忙しさに追われていると、つい見逃してしまうこともある「命そのものの輝き」。自分の命も、子どもたちの命も、そこにあるだけで感動と感激、輝きで溢れていることに気づかせてくれる言葉です。
子育てがつらいときに寄り添ってくれる心に響く言葉たち


なかなか難しいことでもありますが、俯瞰してみることも大切ですね。

そして辛い時には、周囲の人や社会も頼ってみてくださいね。
▼周りに頼れる人がいない場合や、発達障害を持つ子どもに関する悩みを共有したい場合、相談できる場所や制度の活用方法を知りたい場合には、こちらの記事が参考になります。
▼心理学者で恵泉女学園大学学長、人間社会学部人間環境学科教授の大日向雅美さんは子育てについてこのように言っておられます。
子育てを一生懸命頑張ることと、ときには音をあげて放り投げたくなるくらい疲れることは、ワンセットです。どちらも真実で、どちらかだけということはありません。それなのに、子育ての楽しさや、子どものかわいさしか言えないと思わせたり、思い込んだりするのは不自然なことなのです。
大日向雅美さん(心理学者。恵泉女学園大学学長・人間社会学部人間環境学科教授)
引用:NHK すくすく子育て情報 子育ての疲れ
ほんとうにしんどい時には、周囲の人がよかれと思ってかけてくれる「子育て大変だけど、やっぱり子どもは可愛いから頑張れるよね」といった言葉にうなずけなかったという声もよく聞きます。
子育てをするなかで「もうだめだ」とすべてから逃げたくなったり、「つらい」と思うときがあるのは当然のことです。


つらいときに寄り添ってくれる名言 その1
なにかがわかるまでに、とても時間がかかることがあるものなのよね。
-ムーミンママ-
出典:トーベ・ヤンソン 文・絵/ユッカ・パルッキネン 編/渡部翠 訳「ムーミン谷の名言集」(講談社)
フィンランドの作家トーべ・ヤンソンの言葉です。
時間がうんと経ってからわかることは結構多いですよね。思い出したくないほどのつらい時期も、苦しい経験も、あとから振り返ると自分を導いてくれた、そう思えるときがいつかきっとやってきます。
つらいときに寄り添ってくれる名言 その2
楽観よし悲観よし。
悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある。
出典:松下幸之助「続・道をひらく」(PHP研究所)
パナソニック創業者で名経営者の松下幸之助さんの言葉です。
この言葉は、楽観・悲観のどちらかが良くてどちらかが悪いわけではなく、どちらも子育ての、あるいは人生の大切な要素であり、両方から得るものがあるから大丈夫、そんな風に思わせてくれます。
つらいときに寄り添ってくれる名言 その3
人間的自然の根本は、自分自らを愛することである。
-ジャン=ジャック・ルソー-
出典:林達夫「ルソー」(レグルス文庫)
哲学者、政治哲学者、作曲家のルソーの言葉です。
自分を愛することは人間の自然な状態であるとルソーは言っています。つまり自分を愛さないことは自然に反していてとても苦しいことです。まずは自分自身を愛することが大事だということにシンプルに気づかせてくれる言葉です。
子育て中クスッと笑える心に響く言葉たち



免疫力が上がって脳も活性化して若く見えるなんて最高です。
▼こちらはクスッと笑いながら育児と教育のヒントを得られる動画です。
クスッと笑える名言 その1
彼(息子)は金持ちのおやじを持っているが、私にはそんないいおやじはいないんだ。
ジョン・ロックフェラー(アメリカの実業家、スタンダード・オイル社創業者、1839~1937)
アメリカ史上最大の大富豪といわれ、慈善事業家でもある、実業家ジョン・ロックフェラーの言葉です。
貧しい生活の中、母や兄弟達を支えた子供時代をもつロックフェラーのこの言葉は、ちょっと哀愁があってユーモラスです。
クスッと笑える名言 その2
そうね、明るくしているほうが楽しいわね、明るい人にとっては。けど、暗い人には疲れちゃうわよね。だからね、楽しくするってより、楽にする、なのよ。
-リトルミィ-
出典:トーベ・ヤンソン 文・絵/ユッカ・パルッキネン 編/渡部翠 訳「ムーミン谷の名言集」(講談社)
フィンランドの作家トーべ・ヤンソンの言葉です。
まずは「その人にとって楽にする」ということが何より大事で、物事はそこからだんだん楽しめるようになるものなのかもしれません。ミイらしいウィットに富んだ表現です。
クスッと笑える名言 その3
トマトとね メロンをね
いくら比べたって
しょうがねんだなあ
出典:相田みつを「にんげんだもの」(文化出版局)
詩人・書家の相田みつをさんの言葉です。
ほんとうはもう少し長い詩なのですが、一部抜粋させていただきました。トマトはトマト、メロンはメロンです。トマトがメロンになろうとするのは無理があるのです。肩の力が抜けて、クスッと笑える名言です。
子育ての教訓になる心に響く言葉たち



▼子育てや人生の教訓本としておすすめの書籍をご紹介します。89歳の精神科医、中村恒子さんの本です。この本では子育てにも触れられていて、その言葉はまさに人生の達人のものです。
著者/編集 | 中村恒子、奥田弘美 |
出版社 | すばる舎 |
価格 | 1,430円 送料無料 |
発売日 | 2018年06月21日頃 |
▼内容紹介
内容紹介(出版社より)
89歳の精神科医・中村恒子。今なお現役で働き続けるのは、「患者さんに求められている」から。
彼女の生き方は、「たんたん」に尽きる。余計な力が入っておらず、それでいて愛にあふれ、出会った人すべてを元気にしてくれる不思議な言葉の力を持っている。
そんな中村氏の生き方を、同じく精神科医の奥田弘美氏が書き下ろし(聞き書き)。「人生100年時代」と言われるなかで、生き急ぐことなく、力強く、自分らしさを失わずにいるにはどうすれば良いのか。やさしい語り口(関西弁)で教えてくれる本です。
引用:楽天ブックス
教訓になる名言 その1
本当に苦しんでいる子どもに、いろんな理屈を言っても駄目。まずは、子どもを抱きしめてやることが大切なんです。
瀬戸内寂聴(日本の小説家・天台宗の尼僧)曼陀羅山 寂庵(瀬戸内寂聴が開いている寺院)HP
小説家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの言葉です。
とても大切なことを教えてくれる言葉です。また、親自身が子育てなどで葛藤しているときにも、子どもを抱きしめることはおすすめです。
教訓になる名言 その2
子供は誰でも芸術家だ。
問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。
パブロ・ピカソ(フランスで活躍した画家、彫刻家、スペイン生まれ、1881~1973)
画家で彫刻家のピカソの言葉です。
素直で直感で動く子供たちはみんな芸術家の感性を持っていますが、それを大人になるまで持ち続けられる人は少ないのかもしれません。
教訓になる名言 その3
自然を見よ。
そして自然が教える道をたどっていけ。
自然は絶えず子供を鍛える。
出典:ルソー「エミール」(岩波文庫)
哲学者、政治哲学者、作曲家のルソーの言葉です。
自然を見て触れることは、生きることはどういうことかについてときに小説を読むことや映画を観ることよりも多くのことを教えてくれます。
まとめ
今日は、ときにお守りや薬のようになってくれ、モチベーションをあげてくれる「心に響く言葉」を、子育てに関する名言を中心にご紹介しました。
自分の中で大切にしている言葉は、日頃の頑張りや、ここぞという時の踏ん張りを支えてくれます。また、心が折れそうになったときのストッパーにもなってくれます。
しかし、いつも頑張る必要はありません。つらいとき、苦しいときは周囲の力をどんどん借りてゆっくり休んでください。自治体の制度等も活用してください。
そのうえで、ぜひ言葉の力も活用してみてください。今日ご紹介した内容が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。