こだわりが多いせいで日常生活に支障をきたす時の対処方法とは?

子どもには、多かれ少なかれこだわりがあります。
大切なのは、そのこだわりを周りの人たちがどのようにして受け止めるかということです。

まずは、子どものこだわりに関する具体的なルールを決めてみましょう。
その上で、子どもにとっての本当のこだわりとは何なのか、見極めてみてください。

全ての困った行動が、こだわりに当てはまるわけではあり前sん。

「決まった行動をしなくては気が済まない、必ずやり直す、癇癪を起こして泣き止まない」
「決まった回数や場所があり、それを決して譲らない」

などの行動をみたら、頑固さとは違った、行動の様子だと受け取るようにしましょう。
また、そのこだわりが本当に日常生活に支障をきたすほどのものなのか、周囲や本人が困っているのかについて、考えてみてください。

例えば、「絶対に右の靴下から履こうとする(左の靴下を渡されたら受け取らない)」「いつも同じペンしか使わない」など、事前に準備や工夫をしておくことで問題の生じないものであれば、受け入れてあげることも必要です。

事前に子どもとルールを決めておく

子どもにとって、こだわりとは自分の好きなことやマイルールのうちの一つです。
頭ごなしに無くしてしまおうとするのではなく、切り上げる時のルールを定めてみると良いでしょう。

例えば、横断歩道を見ると全ての線を踏まなくては気が済まない
横断歩道では一番先に渡らないと嫌で、先に誰かが渡ると癇癪を起こしてしまう
何回も横断歩道を行き来しようとする

という場合には、「横断歩道を渡る時全部の線を踏んで渡るのは3回まで」といったように、ルールを制定しましょう。
自宅や建物の中などで落ち着いている時、子どもにルールを提案して、納得してもらってから、実際にお出かけをしてください。

街中で横断歩道があるところに来たら、もう一度子どもに確認をとりましょう。
事前に子どもと約束をするためのカードを用意しておくのも、一つの方法です。

約束をしていても、いざ横断歩道が目の前に現れると、こだわりを抑えるのは難しいかもしれません。
外出中でも落ち着いてルールを守ってもらえるように、自宅で決めたルールを書いたカードを見せて、一緒に確認しましょう。

子どもと約束をするときには、このカードを見ながら説明や話し合いをすることで、理解を得たり納得してもらえるように工夫を施しておいてください。

アドバイス

親子で一緒に決めた場所や回数についてのルールを守れるようになったら、徐々に外の世界の中で周りに迷惑をかけない場所や回数に変更していけるようにシフトしましょう。
自分のこだわりの行動を見せて、周囲や自分が困らない範疇に収めるにはどうすれば良いのかについて、一緒に考えることが大切です。

社会の中で生活をするにおいて、こだわりが子どもの足を引っ張らないように、まずは家庭でできる対策をしましょう。