皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害を抱えた子供にありがちな保育園での行動」についてです。
発達障害は、症状にもよりますが、早ければ保育園に通う年齢で診断されることがあります。


この記事では、下記の内容について解説していきます。
- 個性?それとも障害?
- そもそも発達障害とは
- 発達障害かな?と感じたら
ぜひ参考にご覧下さい。
目次
個性?それとも障害?

発達障害は、外傷等の明確な判断基準がありません。例えば、急に大声を上げてしまう子供がいたとします。その行動は
- その子の個性によるもの
- 発達障害の影響によるもの
どちらの影響で起こした行動なのか分かりません。
保育園の現場で「あれ?」っと気が付きやすいのは、やはり保育士さんです。
保育の現場は、多人数の社会環境を形成しています。家では家族のみですが、保育園では沢山の子供、保育士さんがいますよね。家で普通に過ごしている子供が、保育園の現場では異なる行動を取る場面もあります。
子供達の見せる何気ない仕草や、物事に取り組む姿から、「もしかして…」と気が付く保育士さんもいるでしょう。


発達障害は、外見からでは判断が難しい障害です。保育士さんなら必ず見抜けるとも限りません。
「あれ?」っという行動
発達障害を抱えることで、集団行動の面で苦手となる部分が出てきます。下記の特徴は一例です。
- 同じおもちゃをずっと持って離さない
- 他の子供達と集団行動ができない・しない
- 急に叫ぶ・怒りだす・泣きだす
- 一人で遊んでいることが多い
- 他の子供とトラブルになることが多い など
そもそも発達障害とは

発達障害とは、先天性の脳機能障害により、成長に極端な偏りができてしまうことで「生きづらさ」を抱えてしまう障害の総称を言います。
ですが、具体的な原因や根本的な治療法に関しては、まだ分かっていないのが現状です。
発達障害は、大きく3つの障害に分類されます。
- ASD:自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群
対人とのコミュニケーションに関する障害
- ADHD:注意欠陥・多動性障害
じっとしていたり、我慢することが苦手な障害
- LD:学習障害
文字や言葉の読み書き、簡単な計算など学習面に関する障害
発達障害は千差万別
上に3つの障害を紹介しましたが、それぞれの障害を併存している子供は多くいます。また、障害による生活への影響は子供によって様々です。
なので、障害を抱えた子供それぞれに合った育児方法が求められます。
退園を迫られるケースも
発達障害の影響により、周囲の子供達との間で喧嘩へと発展しかねません。また、保育の授業進行に支障が出てしまうなどの理由から、トラブルが続くと退園を迫られる可能性もあります。
また、下記のツイートをご覧下さい。
人口が密集している大都市などでは待機児童の問題があります。さらには療育施設も足りておらず、大変深刻です。
発達障害の診断基準を満たさないものの、健全児に比べて「成長に偏りがある」「発達障害の症状がある」と診断された状態を言います。
発達障害かな?っと感じたら

文部科学省の発表によれば、40人クラスの子供の内、約2人が発達障害を抱えていると言われています。決して少ない数字ではありませんし、グレーゾーンを含めれば、その数は増えていくでしょう。
では、「このこ、発達障害かな?」と感じた場合、どうすれば良いでしょう。
発達障害は根本的な治療法は見つかっていません。
しかし、症状を緩和させるお薬の処方や、社会に適応する為の療育を早期に取り組むことで、抱えた障害をカバーしつつ社会で活躍している人は多くいます。
下記のツイートをご覧下さい。
発達障害を抱えた子供や家族に対し、支援できる環境が整備されてきました。
1人では悩まず、頼れる環境を活用していきましょう。

担当保育士との連携
家と保育園では環境が異なる為、想像していなかった行動を取る場合があります。
「家では大人しい」子供が「保育園では暴れ回る」ということもあるでしょう。
普段の行動はどうか、周囲の子と馴染めているか、正しく取り組めているかなど確認していきましょう。
支援機関の活用
- 発達障害相談センター
- 子育て支援センター
- 児童発達支援センター
- 発達障害者情報・支援センター
など、発達障害に関する相談、支援を目的とした専門機関があります。
- 保育園から診断を勧められたが、どうすればいいのか分からない
- 子供が発達障害か不安
- 障害を持った子供への対応法など
相談は「無料」ですので、身近の専門機関を活用してみましょう。
支援機関は全国に展開していますが、各地域によって支援内容が異なる場合があります。事前に確認しておきましょう。
デイサービスの利用
発達障害を抱えた子供への成長を促す整った環境、また保護者の休息も併せたサービスを行っている事業があります。
児童発達支援と放課後等デイサービス 運動・学習療育アップでは、障害を抱えた子供を対象に、デイサービス事業を行っています。

また、子育てに向けてのお役立ち情報では、発達障害に関する様々な記事を公開しています。ぜひ参考にご覧下さい。
まとめ
幼稚園、保育園での環境に「馴染めない」子供には発達障害の可能性があります。ですが、それが「個性」なのか「障害」なのか判断が難しいのです。
「変わった子」「違った子」と周囲から判断されることも少なくありません。
発達障害を抱えていたと分かっても、それに対する環境の整備が追いついていない部分もあると言えるでしょう。
発達障害に対する世間のさらなる周知、協力、そして支援が求められています。