皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。今日のトピックは「発達障害児童と水泳の相性」についてです。

早速ですが、お子様の発達障害が理由でうちの子に習い事なんて無理とあきらめていませんか?

親の勝手な都合でかわいい我が子の未来を奪ってしまってはいませんか?

とはいえ、やっぱり我が子が周りに迷惑かけてしまうのは誰だって気が引けますよね。

しかし、可愛い我が子の社会性や協調性が自然と身に付く良いきっかけを奪いかねないことも事実です。そこで、水泳がお子様にもたらす効果をご紹介するので、ぜひご検討ください。

水泳教室は発達障害の子に良い!?

水泳の日常がソーシャルスキルを育みます

指導者のもとみんなで一緒に体操をしたり、シャワーを浴びるために並んだり、ゴーグルやビート板をもって自分の行くべきグループ(コース)にいく

そのようなソーシャルスキル(対人関係や集団行動)は、ご家庭や学校で日常的に身に付けられるものではありません。また、専門家のもとで行うマンツーマンの指導やトレーニングともなると数か月先の予約が必要で日常的とは言えません。

しかし、水泳教室では、それが日常です。水泳教室に通い日常的に行うことで周りの子供との協調性や社会性などのソーシャルスキルが身に付きます。

たくさんの刺激が心身的成長を促します

水泳は基本的に個人スポーツなので周りの影響を受けず、自分のペースで練習をすすめることができますまた、浮力を利用した全身運動により関節などへの負担も少なく筋力トレーニングができます。

水中での呼吸動作を繰り返す運動により心肺機能の向上。ピチャピチャ、コポコポなどの音や、身体で感じる水圧、水流、浮力、水温などからたくさんの刺激を受け、普段の生活では味わったことのない感覚を受けると同時に水から得られる爽快感やリフレッシュ感も得られます。

そのような刺激を受けながら有酸素運動により脳の活性化を促進します。みんなと同じようにうまく泳げなくても、水流や水圧により負荷がかかっているので、何らかの運動にはなっているなど、水泳にはたくさんの効果が期待できます。

親が抱える不安とその対策

発達障害児童の親が抱える不安

発達障害児童に水泳が理想の習い事とはいえ、かわいいわが子が周りに迷惑をかけるのではないか。コーチの言うことをきちんと聞いてくれるのか。など不安は尽きませんよね。

また発達障害といっても個性もさまざまです。感覚過敏により、水面の照り返しで目が痛い(視覚)とか、プールサイドがうるさい(聴覚)など嫌がるお子様に、無理やり水泳をさせても返ってトラウマになってしまうこともあるかもしれません。

感覚過敏とは?

視覚や聴覚、触覚など、人間にある五感のうち、特定のモノや音、香り、感触、味に対して過敏に反応し、日常生活に影響してしまうほどの不快感を得てしまう症状を言います。

感覚過敏だから無理ということではありません。過敏に反応してしまう原因を詳しく見極めその原因を少しでも取り除いてあげるように水泳教室に相談しながら進めていきましょう。

不安を緩和させるために

入会前にしっかり相談する

最近では、そのような児童を対象にした水泳教室のクラスもあり、発達障害への知識や理解、指導の仕方を学んでいるスイミングスクールも少なくありません。

まずは、入会前に問い合わせてお子様の特徴や嫌がることなどお伝えし、スクールとしっかり話し合うことです。

短期間の体験教室を利用する

短期間の体験教室を実施している水泳教室を利用し、お子様とよく話し合いながら、また、様子を見ながら進めていくことも良いかもしれません。

楽しかったことやうれしかったことをしっかり聞いてあげて、出来たことをたくさん褒めてあげてください。嫌な時は、どんなことが嫌だったのか具体的に聞いたり、観察しながら進めていきましょう。

連携できる施設を利用する

児童発達支援 放課後等デイサービス 運動・学習療育アップでは、地域集団、地域機関、医療機関とも必要に応じた連携をとることを基本方針として掲げています。

他のスポーツってどうなの?!

お子様が望むなら、もちろん他のスポーツでも良いかもしれません。

しかし、サッカーやバスケットボールなどの団体競技となると、ポジションや役割などが決まっているスポーツも多く、発達障害のお子様の特徴であるマイペースで周りを気にせず行動する点などが周りをイライラさせてしまうことも少なくありません。

また、なぜイライラしているのかが、わからず途方に暮れてしまうなんてこともあるかもしれません。その反面、水泳で期待できる効果は先述したように、以下のメリットなどがたくさんあります。

  1. 個人競技なのでマイペースに進められる
  2. 浮力を利用した全身運動の為、少ない力で全身運動ができる
  3. 呼吸動作による心肺機能の向上
  4. 音や水圧、水流、水温などをを5感で感じることでの感受性が育つ
  5. 水中での有酸素運動により、脳の活性化

まとめ

いかがでしたか?

発達障害のあるお子様にとってマイペースに取り組みやすい水泳はベストなスポーツだと思いませんか。迷っているなら水泳教室の体験やお子様の特徴なども踏まえて事前にご相談だけでも良いかもしれません。

また、自然災害や水害なども多い昨今、いつ何時かわいい我が子が危険な目に合うかもわかりません。そんな時、泳ぐことがもしできたなら、生き抜く術を知ったいたのなら、助かる命があるかもしれないのです。

また、水泳は人間にとって、いえいえ、地球上の全ての動物にとって切っても切れない運動なのです。起源をたどれば泳ぐ動物から進化してきたのです。動物は生まれつき泳ぐことができるといわれています。

そうすると水中分娩も理想の出産方法なのかもしれませんね。この本能ともいえる水泳をぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。