素行障害を発症しやすい人

素行障害の発症率は、小児期から青年期にかけて上昇の一途をたどります。
また、女性よりも男性の方が発症率が高いとする研究結果も寄せられています。

素行障害には、発症しやすい性格というものがあります。
それはまず、ネガティブであること、また自己制御を苦手とすることです。

具体的には、以下のような症状を持つ人が、素行障害を発症しやすいとされています。

・なんでもないようなことでもすぐに怒ってしまう
・かんしゃくを起こし気味である
・他人のことを信用しておらず、疑い深い
・悪行をすることに対して、罪悪感が欠如している
・スリルを追い求めている
・先のことを考えず、強引に行動しがちである

もともとこのような気性を持つ人は、素行障害に陥ってしまう傾向にあります。
なんでも悪い方向に考える思考や自分で自分に歯止めを効かせられない特性は、素行障害を呼び起こしやすいので注意が必要です。

素行障害の主な原因

素行障害は、生物学的要因と環境要因の両方に原因があるとされています。
この、生物学的要因と環境要因の2つが互いに複雑に作用し合うことによって、素行障害を引き起こすとされています。

生物学的要因

素行障害の生物学的要因に関することは、まだはっきりとわかっていません。
というのも、現段階ではまだ研究途中であるためです。
素行障害の生物学的要因としては、決まった原因があるとは限りません。

ただ、素行障害のある人は、ドパミンβヒドロキシラーゼ濃度が低いことや、セロトニン濃度が通常よりも異なる数値で見られることが指摘されています。
また、副腎で生成される男性ホルモンの一種であるデハイドロエピアンドロステロン(DHEA)が攻撃性と関連しているとも言われています。

素行障害のある人は、このデハイドロエピアンドロステロン(DHEA)の数値が高い可能性があるとする研究結果もあります。
そのほか、中枢神経の機能障害や損傷によって性格が変わってしまうとも言われています。
情緒不安的な行動を起こしている場合は、素行障害を並存している可能性があります。

環境要因

素行障害の環境要因としては、家庭の環境や周りの友人から及ぼされる影響が大きいとされています。
家族や仲間から自分が拒絶されていると感じ孤独感を味わうことで反抗心が芽生え、それが反社会的な行動につながることがあります。

具体的な素行障害を生む環境としては、以下のようなものが挙げられます。

・親が子どもに対して行う拒絶や無視
・度を超えて厳しすぎるしつけ
・身体的虐待
・周囲の友人から拒絶されたり暴力を振るわれること
・両親が別居しているなどの家庭内不仲
・家庭内の経済状況の悪化

これらの環境は、素行障害を引き起こすことがあります。
素行障害は生物学的要因と環境要因が相互に作用しあって引き起こされるとされますが、環境要因によるところは大きいので、改善するためには環境の見直しが必要と言えるでしょう。