皆さんこんにちは!
本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害 マイペース」についてです。

突然ですが「〇〇ちゃんって、とってもマイペースだね」とか言われると
発達障害?」を想像してしまうお母さんはいませんか?

実は、発達障害の1つASD「自閉症スペクトラム症」の特徴として、
「マイペース」は、たびたび登場します。

「なになに…ASD?」「そう言えば、うちの子マイペースかも…発達障害?」と
頭の中に「ハテナ」が浮かんだお母さんへ。

今回の記事を読めば、きっとお母さんの疑問や心配はスッと軽くなるでしょう。
さあ今から、発達障害に対する知識のアップデートを始めましょう!

「発達障害」と「マイペース」の関係

よくある「早とちり」

「マイペースだから、その子供は発達障害だ」と「早とちり」する方がいます。
どうしてなのでしょうか?

冒頭でも説明しましたが、発達障害の1つ「ASD(自閉症スペクトラム症)」の特徴として、
マイペースはたびたび登場します。

例えば、

  • 発達障害の子供を育てるお母さんの奮闘日記
  • 発達障害のチェックリスト

などの体験ブログや情報記事を読んでいると
「マイペース」というキーワードを時々見かけます。

そうやって何度も目にしていたら、
発達障害とマイペースを結びつけたくなるのは当然です。

しかし「マイペースはあいまいな言葉」であり、
意味の捉え方が人によってまちまちです。

加えて、発達障害の診断は難しく、
いくつかの検査や診察を経てようやく診断が下されます。

くれぐれも「早とちり」しないように注意してくださいね。

マイペース中身を知る

マイペースという特徴だけで、発達障害と結論づけるのは
少し強引過ぎることを説明しました。

そこで、マイペースの中身を探ってみましょう。

なぜなら、発達障害の特性を「マイペース」という言葉で表現している場合が結構あるからです。

発達障害は大きく3つに分類することができます。

  • ADHD(注意欠如・多動症)
  • ASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群)
  • LD(学習障害、限局性学習症)

そして、ASDには思わず「マイペース」「天然」と言いたくなるような特徴が
いつくか見られます。

それでは「ASDの特徴」を次の章でくわしく説明しますね。

番外編1

本内容とはまったく関係ない話ですが、
マイペースって和製英語って知っていましたか?

私はこの記事を書くまで知りませんでした…

英語では「my pace」→「my own pace」と表現します。
同様に「マイホーム」「マイカー」も和製英語とのことです。

以上、豆知識でした。

ASDって何?「覚えてほしい3つの特徴」

ASDはAutism Spectrum Disorderの略です。
日本語で「自閉症スペクトラム症」や「アスペルガー症候群」と呼ばれます。

「名前は聞いたことはある」という方は結構いるでしょう。
しかし、ASDの特徴を説明できるという方は意外と少ないようです。

そこで「これだけは覚えて欲しいASDの特徴」を3つ紹介します。

「マイペースってどの特徴と関係しているのかな?」と考えながら読むと
面白いかも知れませんね。

もちろん、それらの特徴がたくさん当てはまるから
「うちの子は発達障害」とはなりません。

心配な方は専門家に相談することをオススメします。

人とのコミュニケーションが苦手

  • 言葉のキャッチボールが苦手。
  • 冗談や喩え話が通じない。
  • 話す時に目を合わさない。
  • 場の空気が読めない。

なんとなく、コミュニケーションが大変そうな気がしますね。
具体的な会話の例を2つ紹介しましょう。

会話の例1

母1:〇〇ちゃん。学校が終わったら、まっすぐ家に帰って来てね。
子1:まっすぐに帰ろうとしたら、壁があって帰れないよ…

会話の例2

母2:〇〇ちゃん。お風呂のお湯見てきてくれる(お湯の量を確認してという意味)。
子2:お母さん。お湯を見てきたよ(ただ、お湯をみただけ)。

もちろん本人は真面目に答えています。

だからこそ、コミュニケーションが上手く伝わらないことに
傷ついているかもしれません。

周囲の人たちの発達障害の特性に対する理解が必要ですね。

こだわりが強い

  • 自分の興味関心のある物事には時間を忘れるほどに熱中する。
  • 自分なりの手順やルールにこだわる。
  • 臨機応変が苦手。
  • 突然予定が変更になると不機嫌・パニックになる。

ある事に興味関心を持ち熱中できることは素晴らしい素質です。
決して悪いことではなりません。

しかし、時間を忘れるほどに熱中しすぎることがあります。
そのため、生活が不規則になやすいので注意が必要ですね。

一方、自分の興味がない事に関しては見向きもしないことがよくあります。
このように、興味と関心の幅が極端に狭いことはASDの特徴ですね。

さらに、自分が決めたルールにこだわります。

例えば、学校の行事が雨で急に変更になったりしても、
その事実を受け入れることが苦手です。

その時、急に不機嫌になって怒り出したり、
パニックなってしまう子もいるそうです。

感覚過敏

いくつか、感覚過敏の例をあげてみますね。

  • 音に過敏:花火、踏切の音、時計の秒針、大勢の話し声など。
  • 味に過敏:食べ物の好き嫌いが激しい。偏食になる子もいる。
  • 光に過敏:蛍光灯の光、太陽の光、パソコンの画面、紙の白さなど。

感覚過敏は見た目には分かりにくい特性です。しかし、症状がひどくなると、
吐き気・頭痛・パニックなどの身体症状を起こすこともあるようです。

そのため子供たちは、ヘッドホンを耳につけたり、サングラスをかけたり、
日常生活の中で工夫をしながら暮らしています。

また、人に触れられるのが苦手という触覚過敏の子供もいます。
これでは、安心して友達と遊ぶこともできないですよね。


いかがでしたか。

ASDを知らないと、独特の特性が「不思議ちゃん・天然・マイペース」などと
見えてしまうのも、仕方ないかもしれませんね。

しかし、発達障害の子供たちは、日常生活でかなりのストレスを抱えながら
生活を送っていることが分かりますね。

発達障害の子供は、生まれつき脳の発達に特徴があります。

つまり、ASDに限らずADHDやLDも決して、
本人の努力不足や怠け、またお母さんの子育てが原因ではありません。

子供やお母さん達は大変です。

だからこそ、
周りの大人たちが発達障害を正しく理解しておくことが大切になりますね。

番外編2

少し休憩です。

こちらの動画は、自閉症の子供(6歳)のマイペースな晩ご飯の様子です。
お腹が空いている方やご飯前の方はゴメンなさい。

知って得する「発達障害の子供との付き合い方」

先ほどASDの子供の特徴を紹介しましたが、
どのような印象を持ちましたか?

  • 「正直戸惑ってしまった」
  • 「頭の中が真っ白…」
  • 「意味が分からない(ちょっとパニック)」

こんな印象を持ったお母さんはいませんか?

そして「こうなったら、専門の先生にお願いするしかない!」と
思ってしまうかもしれませんね。

もちろん、発達障害の子供には専門家のサポートが必要です。
しかし、お母さん自身にも出来ることがあります。

それは、お母さんが発達障害の特性を理解して、
子供への接し方を学び&実践することです。

子供はお母さんが大好きです。
その大好きなお母さんの接し方は、子供の成長に影響しますよね。

そこで「知って得する発達障害の子供への接し方」を
3つ紹介します。

もちろん、ADHDやLDの子供にも活用できる内容です。

知識として知っておくだけでも損はしません。
一度読んでおくことをオススメします。

ポイント

ここでは簡単な説明となっています。
詳しい内容はリンクを張ってありますので、興味のある方は読んでください。

絵カードを活用

発達障害の子供は「聞いて覚える」よりも「見て覚える」のが得意と
言われています(視覚優位と呼ぶ)。

そのため「絵」「写真」などを「学習・コミュニケーション・日常生活」などに
用いると良い効果があります。

「でも私、絵とか書くの苦手だし…絶対無理」という方もいるかもしれません。
その点はご安心ください。

絵カードの素材は無料で手に入れることができます。
もちろん商品として購入もできます。

絵カードのより具体的な活用法は、次の記事にまとめてあります。
どうぞ参考にしてみてください。

コミュニケーションの苦手意識を克服

ASDの子供の特徴を先程述べましたが、
発達障害の子供は人とのコミュニケーションが苦手です。

しかし、そのまま放っておくと、子供のコミュニケーション・スキルは育ちません。

人との関わり合いを通して学ぶ社会ルールもよく分からないまま、
大人になってしまうかもしれません。

しかし、周りの大人たちが発達障害の特性を理解した接し方をすれば、
子供のコミュニケーションの苦手意識を克服できるかもしれません。

苦手意識がなくなれば、人との関わり合いに自信を持てるので、
社会性を育てることもつながりますよね。

  • 「コミュニケーションのポイント4つ」
  • 「コミュニケーションの具体例3つ」

この2点が次の記事で紹介してあります。きっとお役に立つでしょう。

ルールを覚える

大人になって社会生活を送るためにはルールを覚えることは大切ですよね。
しかし、発達障害の子供たちに「ルールを覚えてもらう」ことは大変です。

「何度説明しても分かってもらえない。うちの子は大丈夫かしら…」と
心配するお母さんは意外に多いと聞きます。

ところがその理由を探ってみると
「発達障害の特性を理解しないままに、的外れな対応をしている」
なんてことがあるみたいですよ。

  • 「発達障害の子供への接し方5選」
  • 「家でも簡単に始められるルールの学び方4選」

この2点が次の記事で紹介してあります。

加えて代表的な発達障害「ADHD」「ASD」「LD」についての説明もあるので、
発達障害をよく知らない方にもオススメします。


如何でしたか。

発達障害の特性は生まれ持ったものなので、
改善・治療することは難しいでしょう。


そのため、特性を「治す」ではなく「上手く活用する」
という視点が子育てには大切になります。

覚えておいてくださいね。

番外編3

「ADHDやLDも知りたい」と思われた方に
オススメ動画を2つ紹介します。

それぞれ14分と12分の動画となっており「長い!」と
感じるかもしれません。

しかし、ADHDとLDの特徴と対策をこの時間で学べるのはお得です。
元教師なので話し方がうまいですね。

「困った時は相談機関へGo!」

子育て中のお母さんにとって大切なことは、
お母さんの「心と体が健全である」ことです。

お母さんが疲れ果ててしまったら、子供たちは困ってしまいますよね。
だからこそ「誰かの力を借りる」という行動が大切になります。

決して、恥ずかしいことではありません。
子供をいい加減に扱うことでも、子育てから逃げることでもありません。

むしろ、子供ときちんと向き合うために必要です。
今から相談先をいくつか紹介します。ぜひ活用してみてください。

発達障害者支援センター

発達障害児(者)とその家族からの
様々な相談「保険・医療・福祉・教育・労働など」に応じ、
指導と助言を行います。

匿名の相談にも応じているので、安心して相談できますね。
全国の発達障害者支援センターの一覧はこちら

児童相談所

18歳未満の子供に関する様々な相談に応じる場所です。

教育や生活全般、子供の発達状況や障害に関する相談や悩みに
幅広く対応しています。

全国の児童相談所の一覧はこちら

医療機関

発達障害を診断することのできる医師を探そうとすると、
意外に難しかったりします。

日本小児神経学会のHPに発達障害診療医師のリストが公開されています。
診察を希望される方は参考にしてください。

発達障害診療医師名簿はこちら

おまけ

ここまで、読んで頂いた方に感謝します。

そのお礼として「オススメの記事2つ」を紹介します。
いずれも、発達障害の基礎知識として役立つ内容です。

障害者手帳

発達障害の子供に役立つ福祉サービスがあります。

しかし、それらのサービスを受けるためには、
障害者手帳を取得する必要があります。

放課後等デイサービス

発達障害に対する知識を持つ専門のスタッフが
子供たちの成長をサポートします。

また、お母さんにもメリットがあります。

放課後等デイサービスに子供を預けることで、
お母さんが安心して休憩できます。

さらに、同じ教室に通っているお母さんと知り合いになって、
子育ての情報交換の場として活用できます。

まとめ

マイペースな子どもは発達障害と一方的に決めつけるのは誤りです。発達障害の影響によりマイペースな子どもはいますが、定型発達児のマイペースとは異なります。

大切なのは、

家族が発達障害を正しく知り、
子供の特性と丁寧に向き合うことです。


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