皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させていただきます。今日のトピックは「発達障害」「つま先歩き」についてです。

皆さんは、「尖足歩行」ってご存知ですか?

「尖足歩行」とは、床にかかとをつけずにつま先だけで歩くことです。

この「尖足歩行」いわゆる「つま先歩き」は、発達障害の一つである“自閉スペクトラム症“の子どもに見られる行動です。

つま先歩きをする理由や対処方法などを知ることで、将来の二次障害を未然に防げるようにしていきましょう。

発達障害の子どもがつま先歩きをする理由

つま先歩きやつま先立ちと言った行動は、自閉スペクトラム症の子によく見られるもので、感覚に関係した理由が3つ考えられます。

感覚過敏

他の人が何も感じないようなものでも、足の裏の感覚が過敏になってしまい、触れると痛みや不快感が生じてしまうため、床にかかとをつけないようにしていると考えられます。

つま先歩きをする場所が不特定多数ではなく、特定の場所だけの場合は、その床に使われている素材が不快なものなのかもしれません。

感覚過敏の子はつま先歩き以外にも、「抱っこができない」という場合があります。

それは皮膚感覚が過敏になり、触られると痛みや不快感を感じてしまうため、抱っこした時に嫌がったり反り返ったりしてしまうのです。

刺激を取り込みたい(自己刺激)

感覚過敏とは逆に、刺激を感じにくい(鈍麻)子もいます。

自分で感覚を求めて刺激を作り出そうと、つま先で歩くことがあるようです。

また、自分の頭を叩いたり、手を叩いたり、飛び跳ねたりという行動を取ることもあります。

脳の状態の調整

体の傾きや揺れなどのバランスを取るために必要な感覚を前庭覚といい、心拍数や感情をコントロールする自律神経とも深く関わっている感覚です。

この前庭覚が感じにくい人は、刺激を受けても、落ち着いた気持ちになるような弱い刺激に感じるため、眠たくなってしまうことがあります。

私たちも眠たくなってくると、背筋を伸ばしたり首を回したりしますが、自閉スペクトラム症の子も同じように、つま先歩きをして感覚を刺激することで、脳を起こそうとしているのかもしれません。

理学療法士の方が、自閉症の子の身体的な特徴をわかりやすく説明されている動画もありますので、参考までに↓

つま先歩きを軽減するには?

つま先歩きが続いてしまうと…

タイトルにもあるように、自閉スペクトラム症のお子さんには「つま先歩き」をするという特性もあります。

つま先歩きを長い期間続けてしまうと、足首が硬くなってしまい、負担がかかってしまいます。

そのため、疲れやすくなったり、足がつりやすくなってしまい、日常生活にも支障をきたしかねません。(二次障害)

そうならないために保護者の方ができる対策をご紹介します。

つま先歩きの軽減方法

子どもが楽しく続けられるようにするためには、遊び感覚や日常的にできる方法がいいかと思います。

感覚に過敏な場合は、床が不快に感じている可能性があるため、可能であれば床の素材を変えてあげるといいでしょう。

しかし、床全面を変えることは経済的にも大変なため、感覚の発達を促すような遊びを取り入れてみましょう。

オススメの遊び方

・ソファなどの柔らかい物の上でジャンプ遊び
・クッションを繋げてその上をバランスよく歩く
・トランポリン
・すべり台
・アスレチック
・平均台歩き(細い線の上を踏み外さずに歩く)
・ハイキング

保護者の方もお子さんと一緒に遊ぶことで、お子さんに安心感を与え、自らいろいろなことにチャレンジしてくれるようになるかもしれませんね。

ここで重要なことは、「楽しむこと」です。

嫌がっている時に無理やりさせてしまうと、遊びが「嫌いなもの」になってしまい、継続できなくなってしまいます。

本人が嫌がっている時は、無理をせず楽しくなる遊びを考えてあげましょう。

また、「つま先歩き」だけでなく、そのほかの行動も場合によっては将来的に何らかの障害となってしまう可能性もありますので、早期発見をして早めの対応が重要です。

不安がある場合は1人で悩まずに、早めにかかりつけの医師や、自治体の発達相談窓口に相談してみましょう。

健常児でもつま先歩きはするのか

つま先歩きは、発達障害の特徴の一つとしてあげられる事が多いですが、つま先歩きをするからといって、必ずしも発達障害というわけではありません。

発達障害の子の場合は、普通よりつま先歩きをすることが少し多いのですが、健常児でも遊び感覚や足に違和感がある時などは、つま先歩きをするでしょう。

そのため、「つま先歩きをする」=「発達障害」と決めつけるのはやめましょう。

発達障害の場合、他の症状を併発していることが多くあります。

発達障害の種類について知りたい方は、下記をご覧ください。

発達障害か、そうでないかを判断するためには、お子さんの行動をよく観察して、他に発達障害の症状が出ていないか、どんなことを嫌がるのかなどを把握することが大切ですね。

まとめ

今回は、「発達障害」「つま先歩き」というキーワードでした。

つま先歩きをする理由としては、感覚の発達異常によるもので、「感覚過敏」「感覚鈍麻」「脳への刺激」の3つの理由が考えられます。

つま先歩きを長期間続けてしまうと、足首が硬くなり、疲れやすくなったり、つりやすくなってしまいます。

つま先歩きを軽減するためには、クッションやソファなどの柔らかいもので、遊び感覚で足裏の感覚を養っていくことがオススメです。

しかし、つま先歩きをするからといって、必ずしも「発達障害」と言う事ではなく、健常児でも癖や遊び、足裏の違和感などでつま先歩きをすることはよくあります。

発達障害の場合は、他にも併発している症状がある場合が多いため、お子さんの行動をしっかりと観察をしましょう。

「自分の子どもが発達障害かもしれない…。」という不安な気持ちは、どうしても湧いてきてしまうかと思います。

そんな皆さんの不安を、少しでも和らげられるお手伝いができていれば幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。