皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿いたします。今日のトピックは「子育て楽しめない」についてです。

子供のことは大切、かわいい!でも毎日が大変、子育て楽しめないと感じたことはないでしょうか。

育児に集中しすぎると、疲れてしまって私生活や仕事にも影響を及ぼすことも。

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青木
一生懸命に子供と向き合っているママ・パパほど悩んだりすると思います。
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大竹
楽しめない理由を見なおして幸福を感じるヒントを見つけていきましょう。

子育てを楽しめない時があるのは普通のこと

子育てが楽しめないと感じるママ・パパは多いようです。この感覚は誰にでも起こる現象で珍しいことではないと思います。

思うようにはいかないことが起きるので、楽しめないと感じ、ストレスがたまるのは当たり前です。

▼発達障害の子育ては本当に大変です。楽しめないと発言しているママは多いのです。

完璧は目指さず、うまくストレスをコントロールできれば、楽しみ方が見えきます。

  • 楽しめない理由を知る
  • 育児中の楽しかった事を振り返ってみる
  • ストレスが溜まっていると感じたらこまめに解消する

子育てを楽しめない理由を考えてみる

それではどんなことが楽しめないと感じてしまうストレスの根底にあるのでしょう。4つに絞って考えてみました。

自分の時間がない

子育てが始まると何事も子供軸で生活するので、自分のペースで動けません。自分の時間が減るのは当たり前ですね。

  • やっと眠ったと思っても、残っている家事をやらなければいけない
  • 「やろうとしていること」が中断される
  • ”イヤイヤ期”は何をさせるのにも時間がかかる

子育てをしていると、あっという間に1日が過ぎてしまいます。なかなか自分の時間を確保するのが難しいですね。

▼発達障害児の子育てママは、送り迎えや通院、リハビリなど、なおさら自分の時間がありませんね。

https://twitter.com/ringogadaisuki7/status/1185041926422052864

責任の重さを感じる

子どものことを心配することは、親にとっては自然なことですが、育児不安の度が強すぎると気分が大きく落ち込むこともあるでしょう。

  • 自分しか子供の健康管理はできないと感じる
  • 自分の子育てが、発達に影響を与えるのではないかと感じる
  • 育児の知識を深めないといけないと感じる

発達障害の子供に関わらず、大切だからこそ心配し責任を感じるんですね。
不安をあちこち振るために、子供に関わる人を増やしていくといいようです。

▼はじめは悩み苦しむ期間がありましたが、子供に関わる人を増やすことで今は楽しそうです。

パートナーや周囲の協力がない

結婚後も共働きを続ける家庭が増えています。しかし家事や育児は未だに母親の仕事という傾向があり、最近では「ワンオペ育児」という言葉で表現されることも。

これがクリアになれば、「責任の重さを感じる」の負担も減るのかもしれません。

▼こちらの記事には、パパの愛情ホルモンの増やし方など、夫婦が協力して子育てをする9つのヒントが紹介されています。

評価されない

どれだけ頑張っても、だれも家事と育児に、目に見える評価はしてくれませんね。お給料が出たり、誰かに「ここが優れているから100点!」や「こんな風に対応してくれて助かったから100点!」などと評価されることもありません。

動き回っているママ・パパが、どれだけ育児と家事に時間を費やしているのでしょう。

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大竹
6才未満の子どもがいる家庭の主婦は一日7時間、家事・育児しているという調査結果があります。家事を労働としたらお給料はどのくらいになるのでしょう。
  家事の時間 育児の時間
ママ 3時間49分 3時間45分
パパ 34分 49分

人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』では、主婦のひと月の家事の対価が、1日7時間労働、月給19.4万円としてました。

I-3-8図 6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(1日当たり,国際比較)

引用:内閣府 男女共同参画曲
もし育児が労働だったら…

発達障害の子や小さい子の育児を労働とすると▼こうなります

・365日24時間営業
・有休は自分で、回りと調整して取る
・食事休憩や入浴、トイレ休憩も隙を見て取る。
・労働組合がないので自分でなんとかする

超ブラック企業になりますね。

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大竹
こうしてみると、働くより、家事・育児は絶対的に大変だということが分かりますね

子育ての楽しかった事を振り返ってみる

では逆に子育て中に幸せな気持ちになったこともありますよね。それを育児幸福感といい、8つの因子から発生していると言われています。

子どもの成長子どもが元気に成長しているとき安心する
希望と生きがい子どもと一緒にいるだけで幸せだと感じる
親としての成長子どもによって自分の心が変わり、強くたくましくなった
子どもに必要とされること子どもをきつく叱った後でもすぐなついてくれるときに安心した気持ちになる
夫への感謝の念夫が育児に協力してくれることに感謝するとともに安心した気持ちになる
新たな人間関係子どもを通して人とのつながりができたとき嬉しい
子どもからの感謝と癒し子どもに助けられたとき感謝の気持ちになる
出産や子育ての意義子どもを産めたことに喜びと誇りを感じる
日本看護化学会誌 J.Jpn.Acad.Nurs.Sci.,Vil.27 表1より
6歳以下の子育てしているママを対象に母親の育児幸福感を調査した結果

1位「希望と生きがい」最下位「新たな人間関係」

この調査の考察で▼このように締めくくっていました。

母親が夫の育児協力があると認知しているほど、育児幸福感の「夫への感謝の念」が高まる結果となった。

引用:日本看護化学会誌

育児ストレスは、確かにその度合いが強すぎれば、私生活や仕事にも影響を及ぼすこともありますが、適度なストレスがあることによって、母親として成長するのかもですね。

育児の楽しみや喜びなどのポジィティブな感情が育児ストレスをコントロールできるといいですね。

ストレスが溜まっていると感じたらこまめに解消する

楽しめないとストレスを感じたら、試してほしいことをまとめてみました。

頼る勇気を持つ

パパやおじいちゃん・おばあちゃんは、もちろんですが、他人にも頼ってみましょう。

  • 上の子のお迎えがあるため幼稚園で延長保育する
  • 外出が困難な時、ママ友にお買い物をしてきてもらう
  • デパートの預かりサービスに預けてお買い物する
  • 児童発達支援及び放課後等デイサービスを利用する
  • 不安なことや困っていることを先生に相談する
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青木
頼ってもらえると信頼感が沸いてくるものですよね。
家族以外の人間と関わることは

子供にとって、いろんな発見につながります。
ママにとっても、自分の時間ができますし、子供の発育についての悩みなど相談できるチャンスにもなります。

自分のための「ながら」育児

自分のための「ながら」育児を意識してみましょう。

寝かしつけながらヨガ

寝かしつけしながら、一緒に転がって、ストレッチして筋肉をほぐしてスッキリ。
シャバーサナ・しかばねのポーズは、10分で1時間寝たのと同じ脳に休息を与えてくれます。

寝かしつけながらドラマや漫画を見る

寝かしつけけながら、好きなドラマや漫画を集中して見ましょう。慣れてくれると子供も勝手に寝てくれるようになります。

▼ほかにも「寝かしつけながら」こんなリフレッシュしているかたもいます

https://twitter.com/nekoshi_nyan/status/1529798884112732160
https://twitter.com/HINABURIRYUZI/status/1266869585203982336

ママ友付き合いしながら愚痴る

同じ年齢の子を持つ親や、同じ悩みを持っている人とお話できると、落ち着きますよね。

幼稚園のお迎えの時、子供を遊ばせながらプチ・ストレス発散できそうです。

▼ママ友以外にも話し相手を確保するためのアドバイスが書いてあり、とても参考になりました。

子供と離れて脳をリセット

子育てに集中しているときは、脳の中が育児のことでいっぱいになってます。
子供を預けて、育児から脳を切り離す時間をつくりましょう。

  • 美容室やマッサージでリラックス
  • お買い物に出かけてリフレッシュ
  • 映画や習い事で脳の切り替え
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青木
脳リセットに成功したら早く帰って子供の顔が見たくなりそうですね。

どうしても疲れが取れない、楽しくない時は、迷わず専門医に相談しましょう

寝不足と体力的な疲れに合わせ、不安な心がつづくと、こころの疲れを引き起こします。

当てはまる項目が半数以上あったら専門の医療機関の受診を検討してみましょう

・気分が沈む、急に悲しくなる
・楽しいと思えることがない
・すぐに疲れる
・寝付けない、早く目が覚めてその後眠れない
・朝の方が体調・気分がすぐれない
・落ち込むと立ち直るのに時間がかかる
・常に自分を責めてしまう
・家事・育児がいつもより時間がかかる、うまくこなせない
・子供にイライラが続く、かわいいと思えない
・自分を傷つける、傷つけたい

当てはまる項目が半数に満たない場合でも、「つらい」「苦しい」といった気持ちが続く場合、自分の体の変化に意識してあげてください。

まとめ

いかがでしたか。楽しめない理由は、それぞれあると思います。
まずはご自分の楽しめない理由を見つけてみましょう。

  • ほとんどのママ・パパが楽しめないと感じたことがあるので自分を責めなる必要はない
  • 楽しめない理由は人それぞれ。日々の育児の中に少しずつ、時にはまとまったママ時間を設けてみよう
  • 忙しくても、幸福感を感じて育児ができていることを思い出して
  • それでも疲れてしまったら、迷わず専門医を受診してください
おまけ

あっという間に過ぎてしまう子育てが一段落したときに、
どんな気持ちだったのか、成長した子供と一緒に振り返る日記を書くのも素敵ですね。