吃音とは?

吃音とは、スムーズに話すことの難しい状態を指す言葉です。
吃音症と呼ばれることもあり、英語ではstutteringと言います。

吃音のある人の男女比は、発症する幼児期には1:1~1.4:1とほとんど変わりません。
しかし、青年期以降では、4:1ほどの割合に変化し、男性に多くみられます。

吃音の例を挙げると、例えば「りんご」という単語を発するとき、
「り、り、りんご」「り…んご」「りーーんご」「…りんご」というように、うまく言葉を発することができません。

しかし、吃音は環境や接し方に工夫をすることによって、症状の悪化や、症状による自己肯定感の低下や二次障害を防ぐことができるとされています。

吃音には基本的に三つの症状があります。一つ一つを具体的に見ていきましょう。

吃音の症状

吃音の代表的な症状は、以下の通りです。
これらの症状は、どれか一つだけでなく併発することもあります。

連発(繰り返し)

言葉の一部を繰り返してしまうのが、連発と呼ばれる症状です。
例えば、「こんばんは」を「こ、こ、こんばんわ」と発音してしまう等がこれに含まれます。

伸発(引き伸ばし)

言葉の一部が伸びてしまう症状を伸発と言います。
例えば、「ありがとう」だと「あーーあーりがとう」と発音してしまいます。

難発(ブロック)

言葉を発しようとして詰まってしまうのが難発です。
「こんにちは」を「……っこんにちは」と発音してしまう場合がこれにあたります。

その他の症状

上に紹介したもの以外にも、吃音にはいくつか症状が見られます。
それらを一つずつ見ていきましょう。

随伴運動

随伴運動には、話すときに顔をしかめたり足を叩いたり、舌を出したりといった症状が見られます。
言葉を発しようとして力んでしまったり体が動いてしまったりすることを指します。

工夫・回避

どもりやすい言葉や苦手とする行を避けて、他の言葉に置き換えたり、話すこと自体を回避しようとすることです。

波現象

吃音の症状の現れ方には波があります。
吃音が出やすい時期とそうでない時期が交互に現れることが多いとされていて、これに特定の要因は見られません。
また、吃音は話をする状況や内容、相手によっても症状が変化します。
吃音が多く生じる時期とそうでない時期があることを理解し、吃音の現れ方の波にこだわらないようにしましょう。

吃音が発言しやすい状況とは

苦手な行を発音するとき

吃音のある人に多く見られるのが、特定の苦手な行があるという症状です。
苦手な言葉を発さなくてはならないとき、吃音は普段より現れやすくなります。

人の目を気にしたときや不安を感じたとき

吃音の症状を周囲から笑われた経験があると、周りの目を気にしてしまうようになります。
学校で音読をしなくてはならないときや、前に立って挨拶をするときなど、緊張をすることで吃音が現れやすくなります。

どもらないようにしようとして吃音を意識しすぎたとき/h3>
吃音に理解がない人から吃音について注意、叱責されることが、必要以上に吃音を意識してしまうことに繋がります。
どもらないように気をつけることで、却って症状が悪化してしまうこともあります。