皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害のある子育ての限界」についてです。
発達障害を持つお子さんの子育て、「もう限界……」とお悩みでしょうか。

お子さんに対してずっと真剣に向き合ってこられたのだと思います。

この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
この記事では、発達障害のある子育てに限界を感じている方に向けて、気持ちを楽にする方法を調査しまとめました。
改善策のひとつとして読んで頂けたらと思います。
また、この記事は、状態がより深刻な方へのご提案から始まり、次第に軽めのご提案へと進むように記述してあります。
どうか無理をしないよう、心の状態に合わせて読み進めて下さいね。
それでは、どのような改善策があるか、一緒にみていきましょう。
目次
抱え込まなくても大丈夫

「追い詰められたように毎日を過ごしている……」そのような状態であれば、心がギリギリのところまで来ているのかも知れません。
インターネットの検索画面に「限界」と入力する時、とても悲しいお気持ちだったことでしょう。
よく頑張って耐えてこられました。今までつらかったですね。
その「つらさ」、言葉にするのも苦しいかも知れませんが、誰かに打ち明けてみませんか?
楽になるための方法その1:誰かに相談する
誰かに相談することで道が開けるかも知れません。
家族や友人、お子さんの通う学校の先生や、療育施設などに悩みを打ち明けてみてはどうでしょうか。
身近に相談できる相手がいない場合は、公共の窓口などでも相談することができます。
【公共の相談先の例】
- 市区町村の「子育て支援」担当窓口
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター など

つらい時は、周囲を頼ってみませんか?

苦しい気持ちは少しずつ外へ出していきましょう。
話すと安心感が得られ、気持ちが落ち着くかも知れません。
第三者に相談することで自分の考えもまとまり、良い改善策が見つかる可能性もあります。
発達障害者支援センター
発達障害のある子育ての悩みは、「発達障害者支援センター」に相談することができます。
「発達障害者支援センター」は、発達障害を持つ人や児童への支援を総合的に行う専門機関です。
各関係機関や地域と連携し、発達障害を持つ本人と家族、周囲の人達からの様々な相談に応じてくれます。
まずは相談してみましょう。
参考:発達障害情報・支援センター(厚生労働省) 「相談窓口の情報」
↓こちらの外部リンクより、全国の相談先を探すことができます。
周囲を頼って自分も大切に

心の状態も心配ですが、お母さんお父さんのご体調はいかがですか?
よく眠れなかったり、体重が減ったり、家事や仕事の最中にも強く疲れを感じるような状態であれば、休息が必要な状態かも知れません。
これまで、ご自身の体調は二の次にして、お子さんを優先してこられたのでしょうか。
あなたはとても頑張り屋さんで、素敵なお母さんお父さんですね。
楽になるための方法その2: カウンセリングも検討しましょう
精神的な不調が続くようであれば、お母さんお父さん自身もカウンセリングや医師による治療などを検討しましょう。
気分の落ち込みや、つらい気持ちからくる不安感などは、「精神科(精神神経科)」や「心療内科」のある病院、またはクリニックで相談することができます。
【精神科と心療内科の違い】
- 精神科
主に、精神的な症状を相談できます。
【例】
気分の落ち込みや、夜眠れない、家事や仕事が手に付かない、時間の感覚がおかしい など - 心療内科
主に、身体の不調を伴う精神的な症状を相談できます。
この他、他の診療機関での検査では原因が見つからなかった場合にも受診することができます。
【例】
ストレスがたまると頭痛や吐き気がする、耳鳴りがする など


どの病院を受診すればいいかわからない場合や、これらの医療機関を受診するのは気が引けるといった場合は、まずはお住まいの地域の「保健センター」や「精神保健福祉センター」などに相談をすることもひとつの方法です。
↓こちらの外部リンクから、全国の相談先を探すことができます。
楽になるための方法その3:思い切って休憩する
「休憩しましょう」と言われて休憩できれば良いですが、お子さんのお世話や日常生活を回すことでいっぱいで、ゆっくり休む余裕ができないこともありますよね。
つらい時は、遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。
親に代って子どもを見ることを仕事としている人達も居ます。
一時的に子どもを預ける! 公共のサポートの利用
自治体によっては、子どもを一時的に預かってくれる事業などを行っていることがあります。
【一時預かりの例】
- 子どものショートステイ
養育者の通院や入院など子どもの世話ができない時に、1日~1週間程度、児童養護施設などで子どもを預かってくれる事業です。
- トワイライトステイ
平日の夜間や休日など、小学校が閉まっている時間帯に養育者が家に居られない場合に、一時的に子どもを預かってくれる事業です。
「子育て短期支援」「夜間養護」と呼ばれることもあります。
※自治体によっては事業の名称や内容が異なる場合があります。
※情報を探す時は※
「ショートステイ」だけで検索すると、高齢者向け事業のページもたくさん出てきてしまいます。
お調べの際は「子ども」「児童」といったキーワードも一緒に検索すると、目的の情報を探しやすくなります。
事業の有無や対象年齢などの受け入れの条件、ご利用の際の費用など、詳細は自治体によって異なります。
事前に登録申請などの手続きが必要となることもあるようです。
詳しくはお住まいの地域の窓口へお問い合わせ下さい。
自治体のホームページなどに情報が載っていることもあります。

↓こちらの外部リンクより、全国の相談先を探すこともできます。
【外部リンク】 発達障害情報・支援センター(厚生労働省)「相談窓口の一覧」
【外部リンク】 厚生労働省「全国児童相談所の一覧」のページ
周囲と連携して最善策を見つけましょう
お子さんによっては、「どうしてもお母さんじゃなきゃ嫌」「知らない場所は嫌」だったりと、お世話を頼みたくても頼めない状況もあるかも知れませんね。
発達障害の特性への理解も必要ですから、どんな預け先でもOKというわけにはいかないこともあるでしょう。
何らかの事情や条件などによって公共の事業が利用できない場合は、保育園や幼稚園、小学校、お子さんが通う療育施設、かかりつけの医師など、お子さんの状態をよく知る身近な施設や人に相談してみることも解決に繋がるかも知れません。

民間の企業や個人事業のベビーシッターを利用する方法も
数は少ないようですが、発達障害を持つ子どもを対象としたベビーシッター事業を行う企業や個人事業もあるようです。
これらの利用も選択肢のひとつとして検討してみることもできます。
残念なことに、日本では過去にベビーシッターによる虐待事件なども発生しています。
企業や個人事業によるベビーシッターは、公共の事業ほどには安心しての利用がしづらいかも知れませんね。
不安があれば、前もって評判をよく調べるなどしてから利用を検討しましょう。
自宅でできるメンタルケアはある?

発達障害はその特性から、物事の捉え方が異なっていたり、他者との接し方が独特なものになってしまったりといったことが多く起こり得ます。
その為、親子でもコミュニケーションがすれ違ってしまう、「できること」と「できないこと」の違いにお互いが戸惑いを感じてしまうこともあるかも知れません。
発達障害の特性からの失敗そのものや、身近な場所でのトラブルがストレスになることもあるでしょう。
これらのストレスに、思わず怒鳴りつけてしまう、お子さんも泣き叫ぶ、などが何重にも重なってしまい、悪循環におちいってしまっているのかも知れませんね。
お子さんを預けたり、カウンセリングや相談を考えたりするほどではないと感じるようでしたら、まずはご自宅でほんの少しの改善から不安やストレスの解消を目指してみましょう。
楽になるための方法その4:「不安」を整理してみる
ばく然とした大きな不安は、実は小さな不安の集合体であることがあります。
「不安を整理してみる」ことで気持ちが落ち着くかも知れません。
【不安を整理する手順の例】
- 抱えている不安をいくつか書き出してみます。
- 不安の大きさや種類によって分けてみます。
- 「自分で何とかできるもの」と「自分ではどうしようもないもの」に分けます。
- 自分で何とかできるものについて、「具体的にどうすれば解決するか」と「優先順位」を考えていきます。
(時間や金銭的に解決できない問題であれば、「自分ではどうしようもないもの」に分類し直します)


一度にたくさんの不安に向き合うことは、とても大変なことです。
まず「自分でできるもの」から解消していくだけでも、見通しが良くなり気分が落ち着くことがあります。
楽になるための方法その5:インターネットやSNSで仲間を探す
インターネット掲示板やSNSには、たくさんの人が自分の意見や思いを投稿しています。
同じ悩みを持つ人もいるでしょう。
悩みを共有することで、気持ちが落ち着くかも知れません。
他の人の体験を聞くことによって、同じ状況下での解決法を見つけられる可能性もあります。
インターネット掲示板・SNSの例
【インターネット掲示板・SNSの例】
- 発言小町
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(フェイスブック) など
「発言小町」は、読売新聞が運営する女性向けの掲示板です。
子育ての他、恋愛や仕事の悩みなど、あらゆる悩みを投稿できます。
【外部リンク】発言小町
Twitterは、「つぶやき」を投稿するSNSです。
個人情報を伏せた状態で利用することができます。
↓実際の投稿の例
引用元:Twitter
―心ママ @tgGkxiDKEYHYzH3
【外部リンク】Twitter (Topページ)
Facebookは、インターネット上で社会的な繋がりを作っていくSNSです。
実名での登録・利用が前提となっており、投稿の内容に信頼性がある一方で、個人情報を表に出したくない場合には不向きです。
【外部リンク】Facebook (Topページ)

興味はあるんですが、投稿するのはちょっと気が引けるというか……。


それなら、ちょっとのぞいてみようかな~……。
↓TwitterやFacebookは、スマートフォンアプリからでも利用できます。

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Facebook無料(2020.02.29時点)Facebook, Inc.posted with ポチレバ
インターネット掲示板・SNSを利用する際の注意点
インターネットは多くの人が利用しています。
共感し合ったり、良い意見をもらえたりといったメリットがたくさんあります。
しかし中には残念ながら、顔も知らない相手だからと、誹謗や中傷をわざと行うような人も居るのです。
インターネット掲示板やSNSを利用することで、否定的な意見を向けられ、かえって傷ついてしまうこともあるかも知れません。
これらの利用で気分が落ち込んでしまう時は、利用を中断して下さいね。

うっかり投稿に書き込んでしまうと、すぐには削除できない場合があります!
楽になるための方法その6:物事の捉え方を変えてみる
お母さんお父さんも、お子さん自身も、「もっと上手くやりたい」「こんなはずじゃない」という気持ちが空回ってしまって、感情が爆発してしまうのではないでしょうか。


「こんな素敵な部分もある」とお子さんの違う側面を見つめてみると良いかも知れませんね。
「できないこと」は一旦忘れて、「できること」に目を向けてみるのもひとつの方法です。
楽になるための方法その7:子育て以外の日常生活の負担を減らしてみる
つらい時には無理をせずに休み、リフレッシュするのも効果的です。
ですが、お子さんのお世話や他のご家族のお世話、家事や仕事など、なかなか気軽には休めませんよね。
そんな時には、少しずつ日常生活の負担を減らしてみましょう。
【負担を減らす工夫の例】
- 民間の家事代行サービスを利用してみる
- 冷凍食品・宅配のお弁当などを利用して調理や買い物の手間を減らす
- 下処理済みの食材を利用して調理の時間を短縮する
- ワンプレート料理で洗い物を減らす
- 家事の便利グッズを利用する など
こうした改善で得られる時間は小さなものですが、家事は毎日の積み重ねです。
疲れも毎日、少しずつ積み重なっていってしまいます。
最低限の衣食住以外は、思い切って家事をお休みしてみるのもひとつの方法ではないでしょうか。

あなたが捻出した、あなた専用の時間です!


楽になるための方法その8:時には自分にご褒美を!
いつもお子さんやご家族が優先になってしまって、ご自身は二の次になっていませんか?
時には自分にご褒美を贈りましょう。
好きな物を食べたり、好きなものを眺めたりすることは、ストレスの発散になります。
小まめにストレスを逃がして、溜め込まないようにしましょう。

どうしても苦しい時は……

あなたもお子さんも壊れてしまいそうなほど、どうしても毎日が苦しい場合は、ひとつの選択肢として「離れて暮らす」という方法があります。
楽になるための方法その9:大切だからこそ「離れて暮らす」という選択肢も
親と子が離れて暮らすことに対しては人により意見があり、賛否両論あるでしょう。
しかし、精神や身体の健康、安全には代えられないのではないでしょうか。
お子さんと離れて心と身体を休め、元気になってからまた生活環境を立て直すという方法もあるのです。
気心の知れた親戚の家のような、お子さんの世話を任せられる環境が無ければ、公共の施設を頼ることができます。
それが「児童養護施設」です。

経済的な理由や養育者の健康上の理由などから施設で暮らす児童もいます。

どうしても他に方法がない時はこういった施設があることだけでも、覚えておいて下さいね。
児童養護施設について
「児童養護施設」は、様々な事情から家族による養育が困難となった2歳~18歳の子どもを引き受け、生活を保障してくれる施設です。
児童福祉法に基づいて全国に設置されています。
規模により「大舎制」「中舎制」「小舎制」「グループホーム」などの種類があり、それぞれ、家庭に替わる生活の場として暮らせるようになっています。
子ども達の養育は、専門の資格を持つ児童指導員、保育士などが行っています。
児童養護施設の入所には費用が掛かります。
この費用は養育義務者の前年の所得に応じて変わり、また地域によって異なるようです。
参考元:全国児童養護施設協議会
子どもを預かって欲しい場合の相談先
児童養護施設に子どもを預かって欲しい場合は、お近くの児童養護施設へ相談しましょう。
他にも、児童相談所や、市区町村の保健センターを通して相談することもできます。
【相談先の例】
- お近くの児童養護施設
- 児童相談所
- 民生委員・児童委員
- 福祉事務所
- 保健所
- 保健センター
- 児童福祉の担当窓口 など
相談の際は、相談者の秘密は厳守されます。
ご家庭やお子さんの状況を判断して、どうするのがお子さんにとって最善か一緒に考えてくれますので、まずは相談だけしてみるのも良いかも知れません。

つらい状況が長く続いているのであれば、思い切って助けを求めてみませんか?
↓こちらの外部リンクからも、全国の相談先を探すことができます。
【外部リンク】 全国児童養護施設協議会
「全国の児童養護施設の一覧」のページ
【外部リンク】 厚生労働省「全国児童相談所の一覧」のページ

これだけは他の誰にも代えられない、あなただけの特別な気持ちです!
まとめ
それでは、これまでの情報をまとめてみましょう。
- 周囲や公共の窓口など、第三者に相談してみましょう
- (発達障害者支援センター、児童相談所、子育て支援窓口 など)
- 一時的に子どもを預けることもできる
(ショートステイ、トワイライトステイ など) - カウンセリングなども検討しましょう
- 不安やストレスを軽減する工夫を試してみましょう
- どうしても苦しい時は、「児童養護施設」に預けて生活環境を立て直すことも選択肢のひとつ
ただでさえ、子育てはとても大変な大仕事です。
お母さんお父さんは休もうと思っても、なかなか休むこともできないでしょう。
限界を感じるほど疲れた時は、周囲を上手に頼って休んで下さいね。
今のつらい時間を「あんな苦労もあったね」と笑って振り返ることができる日が、近い将来、訪れますように!
もっと詳しく・他の情報も知りたい方は、
こちらのサイトも参考にしてみて下さい。
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