アスペルガー症候群は、年齢によって症状の現れた方が異なります。
この記事では簡単なアスペルガー症候群についての説明と、年齢別に見た時の乳児期にあたる0歳〜1歳頃の症状をまとめます。

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は、コミュニケーション能力や他人の気持ちを考える力、社会性に関する障害を表します。
これらの症状から対人関係に支障が生じる傾向にありますが、知的障害や言語発達の遅れは見られません。

アスペルガー症候群の明確な理由は未だ判明していませんが、脳機能に障害があると推測されています。

アスペルガー症候群の症状を大きく分けると次の3つに分類できます。

  • コミュニケーションの問題
  • 対人関係の問題
  • 限定された物事へのこだわりや興味

どの症状も成長に伴い、現れ方が異なります。
それぞれの年齢における具体的な症状を見ていきましょう。

年齢別の症状について

まずは、0歳〜1歳の乳児期に見られるアスペルガー症候群の症状についてまとめます。

乳児(0歳〜1歳)

アスペルガー症候群には知的な遅れが見られません。
そのため、乳児段階はおろか、大人になっても周囲を含め、本人さえ気づかないケースもあります。

乳児段階では、言語や認知、学習などの発達療育が未発達なので、症状がはっきりと出ません。
アスペルガー症候群の診断が乳児段階で診断されることがないのは、このためです。

しかし、後になってアスペルガー症候群と診断された人の多くは、共通した行動を乳児期に見せています。
それぞれの行動の特徴を、次に詳しくまとめます。

聴覚過敏による行動

アスペルガー症候群の乳児は、大きな音に過剰な反応を見せる傾向にあります。

大人が大きな声を出すのを嫌がったり、人が多く集まり騒がしい場所に連れて行くと泣いてしまいます。
身近な例では、公共交通機関やショッピングセンターなどで泣き止まない、大人が声を出して笑うと泣き出す、などの反応が挙げられます。

これは聴覚過敏に分類されますが、アスペルガー症候群の人の中には、この他にも視覚や触覚など、様々な感覚の過敏さを持つ人がいます。

興味を惹かれるものに熱中しすぎる

アスペルガー症候群の乳児には、興味のあるゲームや遊びに熱中して、対象から遠ざけようとすると泣き止まないなどの症状が見られる場合があります。
お気に入りのおもちゃや特定のものにこだわりを見せることもあります。

目を合わせない・笑わない

目を合わせようと見つめても視線が合いづらい・笑いかけても反応を見せないなどといった特徴も、アスペルガー症候群に見られる特徴の一つです。
アスペルガー症候群の乳児は、母親の動作を真似る「動作共鳴」を苦手とする傾向にあります。
目の焦点が合いづらい・目を合わせようとしないなどの症状が見られる場合、アスペルガー症候群の可能性が考えられます。