アスペルガー症候群は、年齢によって見られる症状が異なります。
この記事では、幼児期と小学生の時期に見られる症状を、それぞれまとめます。

幼児(2歳〜小学校就学)

幼児期といえば、言葉を覚えて会話ができるようになる時期です。
乳幼児期に比べ症状が現れやすくなるため、アスペルガー症候群の判別がつきやすくなります。
この時期に見られる症状を見ていきましょう。

表情を読み取ることが困難

場の空気を読めずに行動してしまったり、保護者の表情から怒っていることを読み取れないことがあります。
子どもによっては、言葉ではっきりと注意されるまで、自分が怒られていることを理解できません。

繰り返し説明するまで理解できない

幼児は何度か同じ行動を繰り返すことによって、「してはいけないこと」と「言われなくてもわかること」を理解して、そのストックを増やしていきます。
しかし、アスペルガー症候群の幼児の場合、その都度説明しないと理解することが難しい傾向にあります。
指示内容も、具体的なものでないといけません。

また、注意された内容をそのまま受け取ることはできても、そこから自分なりに応用して考えることが苦手です。
繰り返し注意されたことについて理解できても、少し環境が変化するだけで混乱してしまいます。

集団行動を嫌がる

幼児期の子どもは、他の子どもと遊ぶことを覚え、自然に他人との関わりを持とうとします。
他人に興味を持って輪に入ろうとすることもあるでしょう。

しかし、アスペルガー症候群の幼児は、同年代の子どもの輪に入って一緒に遊ぼうとしない傾向にあります。
アスペルガー症候群でなくても、性格の問題で輪に入れない幼児もいますが、人間関係を上手に築けないという特性は、アスペルガー症候群の一つの特徴です。

小学生(6歳〜12歳)

小学生になると、本格的に集団行動が始まります。
アスペルガー症候群の子どもはそれに伴い、集団行動の中で過ごしづらさを感じる場面も増えます。
周囲の理解、手助けが必要になる時期なので、保護者をはじめとする周りの大人は、具体的な対応策を考えましょう。

規則や法則にこだわる

学校で定められた時間割など、一定の規則を守ることが得意なのも、アスペルガー症候群の特性の一つです。
すでに決められていることや法則性があることにこだわり、それに従い行動することができます。

その反面、臨時で時間割が変更になったり、ルーティーンが変わってしまうと慌ててしまい、従うことができなくなることがあります。

協調性を持つことができない

小学生になると、特定の友人と長い時間を過ごすことも多くなります。
しかしアスペルガー症候群の子どもは、周囲の人の気持ちを理解することや空気を読むことが困難です。
自分のルールにこだわり場違いな発言をして、友達の輪を乱してしまうこともあります。

学習面での困難

アスペルガー症候群は、知的発達に問題が見られないため、学習面での困難は見つかりにくいとされています。
しかし、興味や関心の幅が狭く、特定のものに執着するという特性から、一つの科目だけずば抜けて得意な反面、他の科目はかなり苦手という極端なケースが多く見られます。

アスペルガー症候群に加えて学習障害(LD)もある場合、聞く・読む・書く・計算する・推論するなどの能力を実行すること、学ぶことに困難を感じやすくなります。