アスペルガー症候群は、年齢によって症状の現れ方が異なります。
この記事では、中高生と成人期において見られる症状について、それぞれまとめます。

中高生(12歳〜18歳)

中高生は思春期と重なる時期でもあることから、周囲の人から特性への理解が得られず、本人にとって苦しい時期になり得ます。
この時期は大人へ成長する段階でもあり、重要な時期にあたるため、家庭や学校における周囲の理解と適切な対処が必要です。
アスペルガー症候群の特性を持つ中高生に見られる傾向をまとめます。

友達関係を構築するのが難しい

中高生になると、小学生時代に比べ、趣味嗜好がより深まります。
クラス内でのグループもはっきりと分かれることから、人間関係における問題が増えてしまいます。

コミュニケーション能力における困難さから、自分の居場所がわからなくなったり、なかなか友人が作れず悩む人もいるでしょう。

学習面での問題

アスペルガー症候群に加え学習障害もある場合、中高生になり学習内容が高度化することで、苦手な分野の学習についていくことが難しくなります。

しかし、得意な分野や興味のある科目については、やる気を持って根気強く取り組むことができるため、好成績を出せることもあります。
中高生期は学習面での問題が目立つ時期でもありますが、それと同時に本人の長所、強みが明らかになる時期でもあります。

この時期に将来のビジョンを具体的に描くことができるよう、周囲が理解を持って工夫することが必要です。

登校拒否の問題

アスペルガー症候群の特性によって、場の空気が読めず対人関係に問題が生じたり、周囲から浮いてしまい孤立することがあります。
最悪の場合、この問題がいじめにつながり不登校を引き起こしてしまいます。

不登校の要因には人間関係以外に学習面の問題も関係します。
子どもに登校を拒否する様子が見られた場合、学校と連携して早めに対策に取り掛かるべきでしょう。

成人期(18歳〜)

社会生活を送るためには、周囲の理解とサポートに加え、本人が自分自身を理解すること、対処法を用意しておくことが大切です。
成人期に見られるアスペルガー症候群の困難をまとめます。

職場でのミスや人間関係のトラブル

アスペルガー障害の特性によるコミュニケーションの苦手さや、周囲の状況を判断して協調することの困難さ、不注意やこだわりによって、仕事に支障が出る場合があります。
例えば、遅刻やスケジュール管理のミス、効率よく仕事をこなせないなどの問題によって、マイナス評価が多くなってしまうこともあるでしょう。

そのほかにも、職場での人間関係に悩むこともあります。
自分で自分の得意なこと、苦手なことを理解して、苦手なことへの対処法を考え、相談できる人を増やすことが大切です。

二次障害

周囲に理解を得られず困難な生活を送ることで、二次障害が起こる可能性があります。
うつ病やパニック障害、ひきこもりや家庭内暴力などがその一例です。
これらの兆候が見られる場合、早めに支援機関や医療機関に相談しましょう。