皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害と習い事での問題行動」についてです。
発達障害を持つお子さんが習い事でふざける……とお悩みではありませんか?
通わせている習い事での悪ふざけは、お母さんお父さんとしては困ってしまうことでしょう。


お子さんが習い事でふざけてしまうのは何故なのでしょう?
発達障害も関係しているのでしょうか?
この記事では、発達障害を持つお子さんの習い事での態度について、ふざけてしまう原因と改善策をまとめました。
問題解決に向けて、一緒に原因と改善策をみていきましょう!
目次
なぜ、ふざけてしまうの? 発達障害との関係は?

「将来の役に立つスキルを身に着けて欲しい」「お友達を作って欲しい」「特技を伸ばして欲しい」など、
発達障害を持つお子さんを習い事に通わせるお母さんお父さんには、様々な想いがあるでしょう。
ですが、せっかく通わせている習い事でお子さんがふざけてばかりいては、困ってしまいますよね。
習い事に集中できていないと身に付かないですし、周囲の子どもや保護者にどう思われているかも気になってしまうでしょう。
お子さんがふざけてしまうのは、何故なのでしょう?
発達障害も関係しているのでしょうか?
別の記事で発達障害児に向いている習い事について解説していますので、興味のある方は是非参考にしてみてくださいね。
1つ目は発達障害児におすすめの習い事のうちスポーツに焦点を当てている記事です。
2つ目の記事は発達障害児に水泳の習い事がおすすめな理由を具体的にお伝えしています。
「ふざける」とはどんな行為? 原因は?
「ふざける」とは、「からかい目的などで、その場において好ましくない言動をしてしまう」ことを指します。
例えば、真っ直ぐ歩くように言われた時に、わざとジグザグに歩く、などです。


人を怒らせることは、ふざけた本人にとってもマイナスの出来事となりそうですが、どうしてふざけてしまうのでしょう?
子どもがふざける時にはあらゆる原因がありますが、大きくは下記の3パターンに分けられます。
【子どもがふざけてしまう時のパターン】
- わざとふざけている(ふざけている自覚がある)
- 不可抗力でふざけてしまう
- ふざけているつもりがない
それでは、これらのパターンについて詳しくみていきましょう。
1.わざとふざけている
本人にもふざけている自覚があり、やめようと思えば本人の意思でやめられる状態です。
本人なりの目的や理由が「ふざける」原因となります。


……などのように、本人が強い意思をもって実行している場合もあります。

【わざとふざける例】
- 友達を笑わせたい
- 先生を困らせたい
- ふざけるのが楽しい など
2.不可抗力でふざける
本人には「正しくない行為だ」との自覚があっても、本人の意思でやめられない状態です。
環境やクセなど、本人だけではどうしようもない要因が「ふざける」原因となります。
【不可抗力でふざけてしまう例】
- つい調子にのってしまう性格
- 注目を集めていないと不安になる
- いじめっ子に指示された など

3.ふざけているつもりがない
本人は「ふざけているつもりがない」にも関わらず、周囲からは「わざとふざけている」ように見えてしまう状態です。
本人は正しくやろうとしていますが、行動に結果が伴いません。
場所や行動に対しての本人の理解度や、求められている言動への不得手、疾患などが原因となります。
【ふざけているつもりがない場合の例】
- やるべき行為を正しく理解できていない
- 運動が苦手・音感が苦手・手先が不器用
- 病気で感覚に影響がでている など
「ふざける」と発達障害の関係は?
様々な原因がある「ふざける」行為ですが、発達障害はどのように関わってくるのでしょうか。
「ふざける」行為と発達障害の関係は2種類あります。
- 発達障害の特性が直接関わるケース
- 発達障害が間接的にかかわるケース
発達障害とは「できること」「できないこと」の差が極端に開いている障害の総称です。
生まれつき脳の発達に特徴があることが原因とされ、障害の特性から日常生活に症状が「困りごと」となって現れます。
様々な種類があり、症状によって「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「自閉症スペクトラム(ASD)」「学習障害(限局性学習障害/限局性学習症,LD)」の3つに分類されています。
参考元:みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)「発達障害」
ケース1 発達障害の特性が直接関わる
発達障害は生まれつきの特性から「できること」「できないこと」が極端に分かれています。
よって障害の特性そのものや特性からの苦手が、本人の意図のあるなしに関係なく「ふざける」行為に繋がってしまう場合もあります。
【発達障害の特性が直接関わる例】
- 「やるべき事」より「やりたい事」を優先してしまう相手の気持ちや状況を察するのが苦手
- ふざける行為が周囲を怒らせていることに気付かない強いこだわりがある
- 「やるべき事」が本人のルールに合わない予測がつかない状況が苦手
- 慣れていない環境やはじめての事に混乱する口頭での指示が理解しにくい
- 「やるべき事」が伝わっていない読み書きが極端に苦手
- 真面目に読み書きしようとしても上手くできない など


場合によっては周囲の誤解や本人の無自覚、発達障害の存在に気付かれていない……といったこともあるかも知れません。
ケース2 発達障害が間接的に関わる
発達障害を持つ子どもは、日頃からのトラブルで自信を失ってしまったり、強いストレスや不安を抱えてしまったりすることも少なくありません。
また、「いじめ」の対象となってしまうこともあります。
発達障害が間接的に関わっているため「習い事でふざける」行為に結びついている可能性があります。
【発達障害が間接的に関わる例】
- 日頃から失敗が多く、新しいことに挑戦するのが怖い
- 日頃からの対人トラブルなどでストレスや不安がある
- 「発達障害」が理由でいじめのターゲットになり、ふざけるよう強要される など

ケース3 「発達障害=ふざける」ではない
上述のように発達障害が直接・間接的に「ふざける」行為に繋がってしまう可能性があります。
だからといって発達障害があれば必ずふざけるわけでも、ふざけるから発達障害であると断定されるわけでもありません。
多かれ少なかれ子どもは悪ふざけをするので、一人ずつの目的や理由、原因があり周囲の環境や人間関係も関わってきます。
発達障害ばかりが関わっているとは限らないのです。


いろいろな可能性や対応を検討しながら、その子ひとりひとりに合わせた改善策を考えていきましょう。
「ふざけている」時はどう対応すればいい?

では、実際にお子さんが「ふざけている」時はどうすれば良いのでしょうか?できることなら悪ふざけを止めさせたいですよね。
子どもがふざける原因は個々により違うため、対応を誤ってしまうと、より状況が悪くなってしまうこともあり得ます。
状況に合わせた正しい対応ができるように、まずは原因を突き止めましょう。
※ご注意※
問題行動への対処には環境や個々の性格なども関わってくるため、「こうすれば間違いない」というような正解はありません。
同じ方法が良い結果になることも、悪い結果になることもあり得ます。
この記事でお伝えする方法はあくまで参考とし、実際にはご自身の状況に合わせてお考え下さいね。
対応はお子さんの様子を確かめながら行い、不安があれば無理に対処せず、お子さんの通う保育園/幼稚園や学校の先生、かかりつけの保健士や医師、お住まいの地域の窓口などに相談しましょう。
ステップ1:「理解」を確認する
ふざけてしまう原因には、お子さんが「その場に応じた振る舞い」や、「やるべき事」が正しく理解できていない可能性があります。
まずはお子さんの理解度を確認してみましょう。
この時、「わかっている?」のような質問のやり方では、お子さんの理解度を正しく測ることができないかも知れません。
本人が「理解しているつもり」の時もあるからです。
お子さん自身の言葉で手順を説明してもらうなど、具体的な内容を確認して、認識の誤りなどが無いかを含めてチェックしましょう。


理解できていない場合の対応
お子さんが「やるべき事」を理解できていない様子であれば、正しい振る舞いや、やるべき事をきちんと伝えましょう。
伝えた後は、理解できたか確かめましょう。
ここでもお子さんによっては、わかっていなくても「わかった」と言ってしまう場合があります。
本当に理解できているか、お子さん自身の言葉でもう一度説明してもらったり、実際の行動などを見たりして理解度をチェックして下さいね。


理解しようとしない様子が見られる場合の対応
ここでもお子さんがふざけてしまい、「理解」のチェックをしようとしてもできない場合や、教えようとしても真面目に聞こうとしない場合もあるでしょう。
そういった時は、環境を変えるなどの工夫を試してみてはどうでしょうか。
【工夫の例】
- 場所を変える
- 対応する人を交代する
- 時間をおく など
「騒がしい場所が苦手で質問に集中できない」「優しい先生が相手だと甘えてふざけてしまう」など、場所や人など周囲の環境を変えてみることで状況が改善するかも知れません。
その日の体調や気分などが関わっている場合は、時間をおいて再チャレンジすることも1つの方法でしょう。
ステップ2:「やらない」「できない」原因を突き止める
お子さんの理解度に問題が無ければ、何らかの目的や理由があってふざけてしまっている(または、ふざけているように見えてしまっている)のかも知れません。
下記のような可能性が無いかどうか、お子さんの様子や周囲の環境をチェックしてみましょう。
【原因となりそうな様子の例】
- 本人の不得手が関わっていないか
- 本人の個性からの行動ではないか
- 自信の無さや、できない不安などを隠していないか
- 構ってもらいたがる様子はないか など
【原因となりそうな環境の例】
- 本人が苦手とする環境ではないか
- 日常的なストレスや不安はないか
- 対人トラブルはないか など
本人の不得手が関わっていないか
振る舞いややるべき事が理解できていても、運動が苦手であったり、手先が不器用であったりするなど、本人の不得手が「できない」原因である場合があります。
「どんなに頑張ってもできない」という状況が続くことは、お子さんにとってもストレスになってしまうでしょう。
場合によっては自信を失ってしまって、他のことに対しても挑戦する気持ちを持てなくなってしまうかも知れません。
お子さんと一緒にやり方を工夫したり、時には休んだりしながら、焦らないで取り組みましょう。


また、「これまでそんな傾向は無かったのに急に不器用になった」「バランス感覚がおかしくなった」などの場合は、感覚をつかさどる神経や運動機能に病気が潜んでいる可能性もあります。
お母さんお父さんの目から見て様子に違和感があれば、病院の受診も検討しましょう。
医療機関の受診に迷う時や、どこの医療機関を受診していいか分からない時は、お住まいの地域の「保健センター」などで相談することもできます。
本人の個性からの行動ではないか
つい調子にのってしまう性格、周囲の状況に流されやすい性格など、お子さんの個性が「ふざける」行為に繋がっている可能性もあります。
発達障害のあるお子さんであれば「衝動的に行動してしまう」「興味に偏りがある」「こだわりがある」「周囲が怒っていても気付かない」などの発達障害の特性が関わっているケースもあるでしょう。
この場合は、お子さんの言動が「状況にそぐわない誤った行為」であることを本人に伝えてみることで、問題行動が改善するかも知れません。

についても一緒に伝えるとより良さそうです。
【工夫の例】
- 他のものに興味が移らないよう、使わない玩具などを片付ける
- お子さんがふざけ始めたら「イエローカード」を出して、段階的に注意する など

改善方法をお子さんと一緒に考えたり、周囲に協力を求めたりして工夫してみましょう。
自信の無さや、できない不安などを隠していないか
お子さんによっては「わからない部分がある」「やる自信がない」など自分の状態を相手に伝えることが苦手で黙ってしまったり、ごまかすためにふざけた態度を取ってしまったりすることもあります。
お子さんは「わからない状態」「できない状態」が恥ずかしくて、なかなか言い出せないのかも知れません。
このようなケースでは「わからない時は、わからないと正直に伝えてね」「失敗しても怒ったりしないよ」と伝えてみてください。
お子さんの不安が軽くなり、素直な反応を引き出せる可能性があります。
構ってもらいたがる様子はないか
目立つことで他人の注意を自分に引き付けようとする行為は「見捨てられ不安」が原因となっている可能性があります。
「見捨てられ不安」とは、「自分が見捨てられてしまうのではないか」「愛してもらえないのではないか」と不安に思ってしまう状態です。

愛されているか確認する「試し行動」をしたりしてしまいます。

もしかするとお子さんは、知らず知らずのうちに愛情不足になっているのかも知れません……。
保護者や親しい相手に対して、「どこまでなら自分が受け入れてもらえるか」を試す行為です。
周囲が嫌がる言動をしたりすることで、相手がどのように反応するか/反応してくれるかを確認するのが目的とされています。
習い事での「悪ふざけ」は愛情不足のSOSサインかも知れません。
こうした見捨てられる不安を抱えている子どもには、日頃から向き合う姿勢を見せること・適度な愛情を注ぐことで状況が改善する可能性があるようです。
【対応の例】
- 「ちゃんと見ているよ」と日頃から言葉や態度で伝える
- 「悪ふざけ」に大げさに反応しない
- 悪いことは「悪い」ときちんと叱る など

お子さんの反応を確かめながら、ちょうどいいバランスを探りましょう!
子ども時代の愛情不足を放っておくと、大人になってからも「愛着障害」を引きずり苦しんでしまうこともあります。
もし「見捨てられ不安」である可能性があれば、早めにケアをしてあげましょう。
愛着障害とは、親子の間に愛着の形成がうまくできないことによって起こる困難のことです。
「アタッチメント障害」とも呼ばれます。
主に対人関係や社会性に困難が現れ、発達障害と愛着障害を併せ持つケースもあります。
【愛着障害の症状の例】
● コミュニケーションがうまくいかない
● 対人関係でトラブルになりやすくなる
● 感情のコントロールが苦手 など
本人が苦手とする環境ではないか
お子さんによっては、慣れていない場所が苦手であったり、人の多い環境が苦手であったりする場合があります。
こうした苦手が原因となって緊張し、緊張をほぐそうとふざけてしまったり、上手くできなかったりするのかも知れません。

お子さんであれば、なおさら緊張してしまうかも知れません。
こうしたケースでは、環境を変えてみたり本人の苦手を補う工夫をしたりすることで、問題行動が改善する可能性があります。
【工夫の例】
- 環境に慣れるまで、お母さんお父さんが付き添う
- 個別の指導に変えてもらう
- 習い事の回数を調節する
- 自宅で練習し、コツをつかんでから改めて習い事の教室で試してみる など
発達障害を持つお子さんの場合は、「音や光が気になって集中できない」など、障害の特性からの苦手が関係しているかも知れません。
お子さんの特性に合わせて、過ごしやすくなるように工夫してみましょう。

日常的ストレスや不安はないか
日常的なストレスや不安が、「ふざける」行為の原因となることもあります。
例えば、「家庭や学校でのストレスを、習い事でふざけることで解消している」「不安から体調や気分がすぐれず、集中できない・全力を出せない」などのケースです。
常に「いい子」でいることを求められてストレスを感じていたり、「何事にも完璧でなければいけない」などのプレッシャーを感じてしまっていたりはしないでしょうか?

ストレスや不安を感じる頻度が定型発達(健常者)の子どもよりも多くなっている可能性があります。

苦い経験がストレスや不安に繋がってしまいがちです。
対処法は「ありのままでいいんだよ」「できないことがあってもいいんだよ」と日頃から伝えてあげること。
原因となっているストレスや不安が和らぎ、問題行動が改善するかも知れません。
悩みを聞き出したり上手なストレスの発散方法を見つけてあげたりするなど、ストレスや不安を溜め込んでしまわないようにサポートしてあげるのも効果的でしょう。

対人トラブルはないか
問題行動の背景に、「いじめ」などの対人トラブルが潜んでいる可能性もあります。
習い事でふざけることを誰かから強要されていないかなど、お子さんの周囲にも気を配ってみましょう。
もしこうした原因があるようなら、習い事の先生などに相談して、対応の方法を一緒に考えてもらう必要があるかも知れません。


対人トラブルには、うつ病や引きこもりなど、深刻な二次障害におちいってしまうリスクもあります。
早めに原因を特定して、対処できるようにしたいですね。
お子様のために保護者ができること

ふざけてしまう原因に対処する他にも、保護者の方からお子さんへの接し方も改善を試みてみましょう。
自省するだけではなく、第三者の視点から改善策を得る方法もあります。
仮に「発達障害の特性にどう対応すればいいのか不安」であれば、発達障害者支援センターなど第三者への相談をおすすめします。
※ご注意※
問題行動への対処と同様に、どのような褒め方・伝え方・叱り方が合うかはお子さんひとりひとりによって異なります。
記事でお伝えする内容は参考に留め、お子さんの性格や実際の様子に合わせて、お子さんに合った方法を見つけて下さいね。
褒めて「やる気」を引き出す
習い事に対して真面目に向き合うには、本人の「やる気」も大切です。
嫌々やらせようとしても、お子さん自身のやる気が充分でなければ、せっかくの習い事も身に付きにくくなってしまうでしょう。
お子さんのやる気が出るように褒め方を工夫してみることからも、問題行動を改善できるのではないでしょうか。
【やる気を引き出す工夫の例】
- 上手くできた時に褒める
- 真面目に取り組んでいる時に、努力や態度を褒める
- 苦手なことにチャレンジした過程を褒める など
大好きな人に「褒められる=自分を認められる」ことは、嬉しいもの。もっと褒めて欲しくなって、やる気にも繋がるでしょう。
ただし、過剰に褒めてしまうと、かえって「期待されているから、いい子でいなくちゃ!」とお子さんにプレッシャーを与えてしまうかも知れません。
褒める時には適度な匙加減が必要となりそうです。

例えば「ご褒美シール」を使って、頑張りが目に見えるようにしてあげることも1つの方法です。
【商品の例】
ビバリー ごほうびシール
すみっコぐらし ごほうびシール

より楽しんで習い事に取り組めるようにサポートしましょう。
伝え方も工夫してみましょう
習い事での振る舞いや、やるべき事をお子さんに理解してもらうには、お子さんに合った方法で「伝える」ことも重要です。
お子さんによっては強い口調にさらされた時に恐怖心を感じてしまい、緊張してそれ以降の言葉を聞く余裕を無くしてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、落ち着いた声音で伝えると良いようです。
また、お子さんにはお子さんなりの言い分があるかも知れません。
お子さんが何かを言いたそうな様子をしていれば、否定せずに聞いてあげる時間を設けましょう。
発達障害を持つお子さんの場合は、障害の特性に合わせて伝え方の工夫が必要となることもあります。
【伝え方の工夫の例】
- 対面してのコミュニケーションが苦手
→横並びに座って話す - 口頭での言葉を理解するのが苦手
→文字に書いたり、イラストや図を使って説明する など

お子さんも言葉を聞き入れてくれやすく、
自分の思いを伝えてくれやすいのではないでしょうか。
伝える時の環境も大切そうですね。

日頃からマメにコミュニケーションを取るなどして、良好な関係を築いておきましょう。
叱る時はどうすればいい?
冷静な対応をしてもお子さんが応えてくれない場合は、時には叱ることも必要となるでしょう。
叱り方について
叱る時は、お子さん自身を否定しないように言葉を選んで叱りましょう。
そして、「できないこと」に対してではなく「周囲を困らせている行為自体」を叱ると良いようです。

「みんなを困らせる態度は良くないね」と伝えるなどですね。
叱り方を誤ると、かえって悪い結果になってしまうこともあります。
お子さん自身・お子さんの能力に関わることを叱ってしまうことで、お子さんは「できない自分が悪いんだ」と自信を失うかも知れません。
また、叱られ過ぎるとお子さんは畏縮してしまい、「怖い人」としてあなたを恐れるようになってしまうかも知れません。
無理をして「できる自分」を装ったり、叱られる状況から逃げようとごまかしたりするクセがついてしまうこともあり得るのです。
叱る時はお母さんお父さんも一呼吸置いて冷静になり、言葉を選んで、適度な匙加減で叱るようにしましょう。
叱る時は具体的な内容も伝える
叱る際に「困らせちゃだめでしょ!」と注意するだけでは、子どもは何がどういけなかったのかが理解できない場合があります。
理解が不十分だと、せっかく叱っても同じ事を繰り返してしまうかも知れません。
叱ると同時に、お子さんのどの行為が「ふさわしくない行い」だったか、それによって誰がどんな気持ちになるか、誰がどう困るのかを具体的に伝えましょう。

お子さんは様々な経験をしながら成長している途中です。
「行動に誤りがあれば叱り、正しいことをすれば褒める」を繰り返し、お子さんを信じて成長を見守りましょう。
困った時はどこに相談すればいい?
子育てに関する相談窓口
子育てに関する不安や心配事は、下記のような窓口で相談することができます。
【相談窓口の例】
- 市区町村の「子育て支援」の窓口
- 児童相談所
窓口ではありませんが、お子さんの環境を良く知る身近な人に相談すると、解決の糸口につながる可能性があります。
【身近に相談する例】
- お子さんの通う学校の先生
発達障害がある場合の相談窓口
発達障害を持つお子さんの行動などで困った時は、「発達障害者支援センター」に相談するのもいいでしょう。
発達障害者支援センターは、発達障害を持つ人や児童への支援を総合的に行う専門機関です。
各関係機関や地域と連携し、発達障害を持つ本人と家族、周囲の人達からの様々な相談に応じてくれます。
日常での悩みや療育についての心配事など、発達障害で困ったことがあれば相談してみましょう。
参考元: 発達障害情報・支援センター(厚生労働省) 「相談窓口の情報」
この他、「放課後等デイサービス」などの療育施設が発信している情報も参考にしてみましょう。
「放課後等デイサービス」とは、子どもの最善の利益の保障を目的とした、障害のある児童が通うことのできる福祉サービスです。
発達障害への接し方のヒントを得られるかも知れません。

まとめ
今回のまとめです。
- 習い事でふざけてしまう原因は、発達障害が関わっている可能性がある
- 原因に合わせた対応や工夫で「ふざける」行為が改善するかも
- 褒め方や伝え方、叱り方を見直し、工夫を凝らす
- 困った時は、一人で悩まず周囲や窓口へ相談する
(「子育て支援」の窓口、児童相談所、発達障害者支援センターなど)
習い事でお子さんがふざけてしまうのはお母さんお父さんとしては困りますし、通うのですから、真面目に取り組んで欲しいですよね?
発達障害があってもなくても、 お子さんは周囲と関わる中で叱られたり、褒められたりしながらたくさんの経験を積んでいきます。
お子さんの成長を信じて、時には叱り、時には褒めながら見守ってあげて下さいね!
もっと詳しく・他の情報も知りたい方は、
こちらのサイトも参考にしてみて下さい!
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