皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害 スペクトラム」についてです。
発達障害とは、生まれつき脳機能障害が原因と言われてます。スペクトラムは症状一つで、対人関係が苦手、こだわりが強いのが特徴です。
少しでも、子供に症状らしきものが見えたら不安になりますよね。例えば、少しでも他の子供と違うと気になって仕方なくなりませんか。
しかし、スペクトラムも個性の一つと取れます。決して、子供にとってネガティブなことばかりではありません。正しい知識をもって、子供を見れば不安も解消されるはずです。
本記事ではスペクトラムについて解説をします。本記事で、正しい知識をもって、子供としっかり向き合ってあげてください。
目次
スペクトラムとは
スペクトラムとは、遺伝的な要因が複雑に絡まって起きる脳機能障害です。一般的には自閉症スペクトラム障害と呼ばれ、英語の頭文字をとってASDと言われることもあります。
自閉症、アスペルガー症候群などが含まれており、領域は広いです。そのため、軽症者を含むと100人に1人がスペクトラムと言われています。
兆候が表れる時期は1歳を過ぎたころから見られます。この時期は子供の成長が大きく差がでているので、気になる方も多いのではないでしょうか。
スペクトラムの特徴
- 対人関係が苦手
- 強いこだわりがある
- 想像力が低い
それでは、スペクトラムの特徴について解説していきます。挙げた特徴はスペクトラムと判断された人に見られがちなものです。該当するからと言ってスペクトラムとは限りませんのでご注意ください。
対人関係が苦手
スペクトラムの子供によくみられるのは対人関係が苦手ということです。 原因として以下の2点が考えられます。
- 自分の思いを伝えたり、言葉を用いての会話
- 状況や他人の気持ちの把握
そのため、人に気持ちを伝えられなかったり、一方的な人間関係となることで社会から孤立しやすくなります。
スペクトラムの子供に接するときはまず話を聴いてあげましょう。そして、一通り聞いたら、自分の気持ちも正直に話しましょう、すぐには伝わらなくても、少しずつお互いを理解できるようになります。
強いこだわりがある
スペクトラムの子供はこだわりが強い傾向があります。自分の世界にずっといて周りが見えなかったり、好き嫌いが多いという特徴を持ちます。
また、小さな変化を嫌がります。例えば、寝るときの枕やシーツが変わると眠らなかったりします。強いこだわりの中に繊細な心を持っています。
こだわりは変わることを怖いと思ったりしています。そのため、子供を安心させて上げれるようにお気に入りを簡単に否定しないようにしましょう。
想像力が低い
想像することが苦手で柔軟な考え方ができないことも特徴の一つです。そのため、咄嗟の出来事に対処ができないことがあります。無意味と思われるる行動が多いのも特徴です。
強いこだわりも想像力が低いことが起因していると言われています。
そのため、話や説明するときは絵や写真を使ってあげるといいでしょう。決して理解ができないわけではありません。伝わりやすい方法が他の人と違うだけです。
スペクトラムで併存しやすい症状
- 感覚過敏
- 学習障害
- てんかん
感覚過敏
スペクトラムの子供の多くは感覚過敏を持っていると言われています。家の照明がまぶしく感じて不快に感じたり、少しの音が気になって落ち着かないなどの症状があります。
また、服のタグが体に触れるのを嫌がる子供もいます。他人に触れたり、抱っこされるのが嫌という子供います。
学習障害(LD)
学習障害もありますが、苦手なことは人によって違います。例えば、読み書きが苦手な子供もいれば、計算することが苦手な子供もいます。
他の子供より習得のペースが遅いので、気になる人もいると思います。しかし、スペクトラムだから学習障害があると思わず、個性としてとらえてあげましょう。
“漢字を習っていないから読めない”というのではなく、文字や単語が正しく見えていないことが原因です。目から入る情報の処理が曖昧なので、判断が難しくなってしまいます。
てんかん
てんかんとは脳障害の一つです。痙攣が起こったり、手足の硬直が起こったりと不安になることがあると思います。発作が定期的に起こります。
てんかんの場合、投薬の必要があります。少しでも症状が見られたら病院に行って医師の判断を仰いでください。
スペクトラムへの対応
- 自律スキルを養う
- ソーシャルスキルをつける
自律スキルを養う
自律スキルとは得意なことと苦手なことを理解すること、そして、得意なことを着実にこなすことです。小さな成功体験を積み重ねていくことで自信がつきます。
そして、苦手なことはできないということを覚えさせます。できないことを伝えることは社会性を養う上でも大切なことです。決して、苦手なこととを無理して克服させないことが大切です。
ソーシャルスキルをつける
ソーシャルスキルは、ルールを順守したり、人と協力したり、手助けしてもらうスキルです。社会に出たときに必要とされるスキルです。
スペクトラムの子供は具体的に示されたルールを守ることは得意です。そのため、家庭でルールを決めて守るようにしましょう。そして、できたこととできなかったことを報告してもらいましょう。
できたことは褒めて、できなかったことはできるようになる方法を一緒に考えてあげましょう。できないということはまだ、納得できていないことが多いです。叱るのではなく、できる方法を一緒に考えましょう。
報告して、できないことを一緒に考えると報告・連絡・相談ができるようになっていきます。社会に出て、重要と言われる「ホウレンソウ」ができるようになります。
発達障害かも?と思ったら
ひょっとして発達障害かも…と感じたらどう対応すれば良いでしょう。相談場所なの情報について解説していきます。
- 地域の専門機関へ行く
- 相談前にすること
地域の専門機関へ行く
都道府県や市区町村が運営したり、業務委託をしている専門機関へ行けば無料の相談窓口があります。そして、相談窓口から発達検査や支援、医療機関の紹介をしてもらえます。
相談できる施設は以下の通りです
- 市町村保健センター
- 児童相談所
- 子育て支援センター
- 発達障害支援センター
まずは行政機関を利用しましょう。
相談前にやること
発達障害の診断はまず問診や生育歴の調査があります。そのため、相談を検討しているのであれば、普段の子供の行動を観察し、日記や記録を残しましょう。
小学生以上であれば通知表やテストの結果を持っていくとよりよいでしょう。
スペクトラムについてもっと知りたい方へ
- 自閉症スペクトラムとは何か ひとの「関わり」の謎に挑む
- ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD、LD発達障害の子どもが持っている長所に気づいて、伸ばす本 隠れている“得意”をつぶさない対応とサポート (親子で理解する特性シリーズ)
- 自閉症スペクトラム家族が語るわが子の成長と生きづらさ 診断と支援にどう向き合うか
自閉症スペクトラムとは何か ひとの「関わり」の謎に挑む
「スペクトラムとは」を理解するためにおススメの一冊です。価格も手軽でページ数も多すぎないので、スペクトラムを知りたいと思ったら読んでみましょう。
基本的な考え方が書いてあるので、スペクトラムの子供との向き合い方も紐解ける一冊になります。
ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD、LD発達障害の子どもが持っている長所に気づいて、伸ばす本 隠れている“得意”をつぶさない対応とサポート (親子で理解する特性シリーズ)
スペクトラムの子供と関わるすべての人に読んでいただきたい一冊です。長所を見つけ、伸ばしていくということに重点を置いて書かれています。
スペクトラムだけでなく、発達障害全般について書かれており、一度は手に取って読んでみてください。
自閉症スペクトラム家族が語るわが子の成長と生きづらさ 診断と支援にどう向き合うか
発達障害の子供が生きていく上での壁や症状について解説されている本です。家族でスペクトラムの子供と向き合っていくためには、読んでおきたい一冊です。
スペクトラムの療育支援
私たち「運動・学習療育アップ」は神奈川県横浜市でスペクトラムを含む発達障害の子供に対して、療育支援を行っています。運動や個別課題学習を通して、発達障害の子供を個性を失わせず、のびのび育てることを支援させていただきます。
近郊の方はぜひ利用してください。土日も対応しており、送迎もあります。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
HPはこちらからどうぞ
まとめ
スペクトラムについて解説しましたが、いかがだったでしょうか。スペクトラムは障害というよりは個性の一つととらえることが大切です。
スペクトラムについてまとめます。
- スペクトラムは100人に1人と言われている。
- 特徴は対人関係が苦手、こだわりが強い、想像力が低いが挙げられる。
- 感覚過敏や学習障害を持つケースも多い。
- できることを着実にこなし、自信をつけることが大切である。
子供がスペクトラムのような兆候が見られても不安にならず、個性ととらえてあげましょう。人間だれしも、得意なことと苦手なことがあります。
得意な部分を見つけてあげて、伸び伸び育てることで、社会に馴染むこともできます。