皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害 10歳 サポート」についてです。
今回はそんな10歳児のお子さんのサポート方法のご紹介です。
目次
10歳からどんなサポートをすべき?
では、どのようなことを教えたり、サポートをすればいいでしょうか。
ここでは、発達障害を持つ10歳の子どもにできるサポートの紹介となぜそのようなサポートが必要なのか、そのサポートをするときに注意することなども一緒に説明していきます。
上記にもあるように、10歳からがより一層サポートが必要なので、どの点が自分の子に必要なのかを確かめながら見ていきましょう。
1.身の回りのことを自分でできるようにする
「この子は発達障害だから私がこの子のために身の回りのことをしてやらないと!」このように感じるお母さんは多いと思います。そして、実際に今まで多くの身の回りのことをしてきた方もいるでしょう。
しかし、先に述べたように、10歳で脳のシナプス刈り込みがほぼ終わります。 もしまだ教えていなければ、 生活のベースとなる身の回りのことをなるべく最優先事項として教えましょう。
また、身の回りのことができると思っていても、もしかしたらその子自身はまだできてない可能性もあります。または、自分ルールを作ってしまっているかも知れません。
そのため、一度どの程度まで自分で身の回りのことができるか確認して、補いながら教えていきましょう。
2.男女に違いがあることを教える
発達障害の子どもは男女差を理解しにくいと言われます。しかし、それは伝え方によると思います。
はっきりと男女差がわからなくても、例えば、「スカートはめくらない」、「どっちのトイレに入らなければいけないか」という動作や標識などの具体的なことから始めましょう。
ここで保護者に気づいて欲しいことは、発達障害の子どもの精神的な成長はゆっくりかも知れませんが、身体的な成長は個人差があっても周りの子どもと同等に成長するということです。
学校という公共の場で、かつ保護者が近くにいれない場合に、その子自身がいずらさを感じないために何が必要かを考えて教えていくといいでしょう。
これから社会に出ても困らない必要最低限なマナーやルールは、男女別でその子がまだ理解していない点を探しながら、サポートしなければいけませんね。
3.自己肯定感を高める
学年が上がるにつれて勉強の内容が複雑になっていきます。長文問題の読解や感想文の記述などが多くなっていき、繰り返し練習したり暗記すれば解ける問題が少なくなるでしょう。
また、勉強だけでなく他の活動に関しても、友達や他の子はできるのに自分はできていなかったり、グループ内の独自のルールについていけなかったりした時に、「自分は何もできない」と思うようになります。
「家では自分の世界で楽しめるのに、何で嫌な思いをしてまで学校に行かなきゃいけないの?」と思わないように、普段から勉強の楽しさや自主性を促したりしましょう。
これは、発達障害の子どもだけでなく、健常児にもあてはまることかも知れませんが、解ける問題が増えたり、自分を自由に表現できる場があることが、自己肯定感を高めることにつながります。
もし、家族だけでどのようにすればいいかわからない時は、一度学校の先生やスクールカウンセラーの方に相談してみましょう。勉強面では、発達障害の子ども向けの個別指導塾や家庭教師に頼ってもいいでしょう。
4.自立を促す
最初の項目でも述べましたが、どうしても困っている我が子を見れば、何でもしたくなってしまうのは、保護者として止められない気持ちですよね。しかし、10歳頃になれば我が子の成長のために一度、その気持ちを我慢しましょう。
学校にいる時間が多くなるので、家族よりも友達といる時間が増えます。その中で違う友達と遊ぶようになったり、反抗的になったりすることもあるでしょう。
そのような変化にびっくりして子どもの行動や発言を抑えてしまうと、子どもはいつでも親に依存的になってしまいます。そうすると、ある問題が発生した時、自分で解決するのではなく、何でも親に正解を求めてしまいます。
そうではなく、まずはその子がどのように感じたのか、どう考えたのかを引き出してみましょう。最初から答えにたどりつかなくても、ヒントを出して誘導してあげながら、自分で問題を解決する力を少しずつつけていきましょう。
調節が難しい部分ではありますが、答えを出すことより、解決までの過程を自分で考えることが重要になります。
5.健康な生活
生まれた時からどのご家庭でも子どもの健康に気をつけていると思います。健康というと食事に関することだと考えてしまいますが、他のことにも目を向けてみてください。
早寝早起きは心がけていますか。睡眠時間は成長にとても欠かせないことです。先に述べた「シナプス刈り込み」も、睡眠中に脳が今後必要な情報かどうかを識別して強化したり削除したりしています。
適度な運動はしていますか。運動も成長には欠かせないことです。特に、発達障害の子どもは球技のように連携プレーや状況に応じて不規則な動きをすることよりも、マラソンのように一定の動作を続ける運動を好む傾向があります。
最後に、夫婦喧嘩を子どもの前でしていますか。以外かも知れませんが、親子関係より夫婦関係の方が子どもには影響を与えます。
夫婦仲が良いと、子どもは家庭が一番安心できると感じます。そして逆に、一番ストレスな環境は虐待であり、夫婦喧嘩が多ければ心理的な虐待になり得るのです。
規則正しい1日のリズム、外での適度な運動、安心できる家庭を心がけて、子どもが悪いストレスを抱え込まない環境を作っていきましょう。
まとめ
- 療育の期限を過ぎる10歳からのサポートがより重要である
- 10歳からすべきサポート5選をまず心がけてみる
この記事が、少しでもお役に立てたなら幸いです。