皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「子育て 孤独」についてです。
結婚して子供を産んで、これから幸せな日々が送れると思っていたのに、何だか孤独を感じてしまうなんて方も多いのではないでしょうか?
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実際に子育て中に孤独を感じている人はどれくらいいるんだろう?
今回は、子育て中の孤独をどうやって解決するのか?
- ずっと赤ちゃんと2人きりで孤独を感じてしまう場合
- 子供が発達障害でママ友が作りにくい場合
の2つのケースについて考えていきましょう!
目次
子育て中は孤独を感じやすい

子育て中の母親で孤独を感じている人は約70%です。
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この結果は平成18年度に行われた厚生労働省の調査で明らかになりました。内訳は下のグラフのようになっています。専業主婦のような他人と接する機会が少ない人はやはり孤独を感じやすいようです。


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話ができない
子供がまだ赤ちゃんだと言葉を話すことが出来ません。母親は常に赤ちゃんの世話をしていますが、反応は少し笑ったり泣いたりするだけです。イライラや喜びを感じてもそれを共有できる相手がいないため、孤独に感じることが多いです。
この場合は自分の親やパートナーなど、誰でも良いので話し相手が見つかれば改善されるかもしれません。
外出が難しい
外出が出来ないと世界から隔離されたような気分になり、孤独を感じてしまいます。赤ちゃんを連れての外出は、障害がたくさんあります。
- オムツの替えの準備
- ベビーカーでの移動
- 周囲の人からの目 など
例を挙げると切りがありません。
外出先で泣かれて周囲から冷ややかな目で見られてしまうこともあり、外出するのが億劫になってしまうこともあります。
周囲の目が気になる時は、ちょっとした買い物や近所の散歩など、短時間の外出をしてみましょう。日の光を浴びるだけで気分転換になります。短時間ならオムツを替えてから出発すれば替えを持っていく必要はありません。

独身の友達の様子
育児の合間にSNSなどで独身の友達が遊んでいる様子を見てしまうと、仲間外れにされたような気分になり孤独を感じてしまうこともあると思います。特に若いうちに出産した場合は、周囲との違いに悩む機会が多いです。
親やパートナーに育児を任せて、友達と出かける日を作ることも必要です。少しお金が掛かりますが、ベビーシッターや一時預かり所を利用するのも有効です。現在は数時間だけでもベビーシッターを雇うことが出来ます。KIDLINEというところでは、一時間1,500円程度で子供の面倒を見てもらえます。
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気持ちの共有が大事

ここまで、子育てで孤独を感じる理由について見ていきましたが、その多くは気持ちを共有してくれる人を見つけることで解決することが出来ます。
話し相手を確保する
誰でも良いので話を聞いてくれる人を探しましょう。欲を言えば、子育てを経験していてその辛さを分かってくれる人が良いです。日頃の愚痴や子供の成長で嬉しかったことなど、言葉にして誰かに伝えることで気持ちが整理され、孤独感が薄れていきます。
TwitterなどのSNSを利用して、全国の子育てママ達と繋がることも可能です。ただし、SNSを利用する場合は成りすましやセールスなど、あまり良くない繋がりが出来てしまうことがあるので注意しましょう。
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地域の交流会などに参加して、近所の人と話したりママ友を作ってみたりするのも良いでしょう。横浜市では毎月一歳未満の親子を対象に交流会が行われています。詳細は横浜市HP。
子供と一緒の習い事
子供と一緒に出来る習い事に挑戦してみるのも良いでしょう。ベビースイミングや親子リトミックなどを行えば、他のママ達と話す機会が増えます。自身の運動不足解消や子供の能力向上にも繋がるので、興味のある方はチャレンジしてみましょう。
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保育園・幼稚園への入園
保育園や幼稚園へ入ると、自然と他の子のお母さん達との交流も増えるため、ママ友が出来てきます。このタイミングで孤独感が薄れていくことが多いようです。
子供も言葉が話せるようになってきて、家でも会話が出来るようになります。ちょっとした言い間違いや少ない語彙で一生懸命話そうとする姿は、この時しか楽しめないのでたくさんおしゃべりをしてあげましょう。

ママ友が作りにくい時

ママ友が出来れば孤独感がなくなっていくことが多いと書きましたが、もちろん例外もあります。子供が発達障害を持つ場合や周囲の子と少し違った特性を持つ場合は、ママ友と話が噛みあわずに余計に孤独感を感じてしまうこともあります。
児童発達支援
他の子と違うなと思うことや発達障害の疑いがある時は、発達障害相談センターなどに相談してみましょう。病院や療育施設の紹介をしてくれます。
全国の発達障害相談センターの一覧
療育が必要となった場合は、幼稚園や保育園ではなく児童発達支援の施設に通うことが出来ます。ここでは、子供の特性に合わせて苦手なことの克服や、集団行動の練習などを行います。具体的なイメージは下の動画を参考にしてみて下さい。
児童発達支援に通うメリットは療育を行うことだけでなく、同じ悩みを持つママ達に会うことが出来る点です。幼稚園や保育園では共有できなかった悩みも、一緒に悩んで相談することが出来ます。
発達障害カフェ
数はまだ少ないですが、発達障害カフェというところが存在します。発達障害を持つ方が運営していて、発達障害本人や家族が集まり悩みの共有をしています。詳細はこちらの記事をご覧ください。
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相談できる場所

最後に育児で困ったことがあった時に相談や協力をしてもらえる所を紹介します。受けらえる支援は子供の成長段階に応じて変わります。今回は乳児期と幼児・児童の時に受けられる支援を見ていきましょう。
ちょっとした悩みも対応してくれますので、一人で抱え込まず気軽に相談してみましょう。
各種相談窓口は基本的に自治体が主体となって行っています。自治体によって実施内容が異なる場合があるので、お住いの自治体のHPの情報を確認しましょう。
「○○市・区 ××××事業・相談窓口」で検索すると出てきます。
乳児期
乳児がいると役所に出かけるのも大変ですが、この時期の支援は、自治体から任命された訪問員が家まで来て相談や支援をしてくれます。
乳児家庭全戸訪問事業
生後4か月未満の赤ちゃんがいる家庭が対象です。訪問員が家に来て子供の健康状態の確認や育児に関する相談・アドバイスをしてくれます。地域のイベントや育児に関する情報提供も行っています。
横浜市はこちらのサイトで紹介されています。
【横浜市HP】こんにちは赤ちゃん訪問事業
養育支援訪問事業
ストレスやノイローゼなどで育児に不安や孤立感を感じる家庭や、様々な理由で支援が必要な家庭が対象です。子育て経験者の方が来て、育児・家事の援助をしたり、養育者の健康の相談・指導などを行ったりしてくれます。
幼児・児童
幼稚園や小学校に上がると周囲の子と比較する機会が増えて、発達に関する悩みが増えると思います。一人で抱え込むと親の精神状態に支障をきたすこともあるので、自治体の支援を積極的に活用しましょう。
子育て相談窓口
育児で困ったことがあったら各自治体の子育て相談窓口を利用しましょう。相談する内容は
- どうしてもイライラしてしまう
- 公園などの子供が遊べる場所を知りたい
- 卒乳やトイトレのやり方を知りたい
など、育児に関する内容なら何でも相談可能です。電話相談できる場合もあるので気軽に相談してみましょう。
発達障害者支援センター
子供の発達に関して不安なこと、発達障害の疑いなどがある場合はこちらに相談してみましょう。日常生活や学校で困ったことがあるについて相談に乗ってくれます。また、必要に応じて、医療機関や福祉施設の紹介を行ってくれます。
全国の発達障害相談センターの一覧
まとめ
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- 孤独を感じる母親は70%いて、その多くが相談相手や話し相手がいないことが原因となっている。
- 幼稚園や保育園、地域の交流会などでママ友が出来ると孤独感が薄れることが多い。
- 子供が発達障害で周囲と悩みを共有できない場合は、療育施設や発達障害カフェなどで同じ悩みを持っている人との繋がりを作ると良い。
- 育児で困ったことがあったら、一人で抱え込まずに各自治体の相談窓口に連絡する。