皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害・入院」についてです。

発達障害やその傾向の特性によって入院するケースってあるのでしょうか?

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青木
大人の方は発達障害の二次障害によりうつ症状などを呈し入院治療を要するケースはイメージしやすいのではないかと思います。
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大竹
二次障害とは、発達障害の特性が要因で対人場面や職場における作業がうまくいかず
うつ病やうつ状態、パニックなどを引き起こした状態です。
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青木
お子さんが発達障害が要因で入院するケースってあまり知らないかも・・・
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大竹
この記事を通じてみなさんの知識を深めていただくきっかけになれば良いなと思います。

子供の発達障害によって入院になるケース

入院になるケースがあるのか、あるとしたらどのようなケースかを調べました。

入院になるケースがあるのかどうか

結論としましては”あります”。

発達障害に限らず、うつ状態やパニック症状などに関わる症状に於いても子どもさんが入院となるケースがあります。

どのようなケースがあるのでしょう?

当たり前のことかもしれませんが、入院する目的があるので入院を必要とします。

発達障害に関わらず、精神科に於ける子どもさんの入院の目的を挙げます。

子どもさんが精神科に入院する目的

①精神症状が深刻となった時(通院治療だけでは対応が難しくなった時など)
②不登校などで入院治療が必要となった時
③お子さんと家族が距離をもつ必要があると考えられる時     など

以上の理由で入院が適応となることがあります。

①〜③について詳しく挙げていきたいと思いますが、入院治療が必要となる前のステップである“外来通院での治療”に至る流れをまとめておきます。

外来通院治療までの流れ

発達障害やその傾向があるのでは?とご家族やお子さん本人が気づき悩んだ時、まずは相談されることをお勧めします。

どこに相談すると良いのでしょうか?

一番に小児の発達障害を診てもらえるクリニックや病院に相談されることも良いですが、ハードルが高いと思われる方がいらっしゃるのでそれ以外の手段をお伝えします。

お子さんの発達障害やその傾向に関する相談先

・学校、保育園や幼稚園の先生
・学校保健室の養護教諭
・学校の臨床心理士(スクールカウンセラー)
・お住まい地域の発達相談機関→地域の役所や保健センターのHP・お住まいの広報誌・国立障害者リハビリセンターHPで検索可能
・放課後デイサービス   など

発達障害専門のクリニックや病院への一般的な受診の流れやポイントを以下に挙げます。

子どもさんの発達障害専門クリニック・病院への受診の手順

①電話にて診察の予約をする。→大抵の心療内科や精神科は初診予約可能な時期が1〜3ヶ月先ということも少なくはないです。ですので尋ねて行かれる前に必ずお問い合わせを。
<持ち物>
・保険証やマルフクなど
・母子手帳
・メモをできるもの
・質問したい内容をメモしたもの
②聴きとり、診察、必要に応じて検査や検査の予約などを実施されます。
当日どうしても行けない場合は病院に早めのご連絡を。

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青木
診察の際のポイントは、事前に質問をメモした内容を遠慮せず聞くことです。
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大竹
診察にかかる時間を気にするあまりに、聞きたかったことが聞けなくて後悔する方も多いです。

お子さんが入院する目的

入院を提案されたら、ご家族は不安になられると思います。

先ほどにも挙げましたように、お子さんにとってご家族にとって入院に関する不安よりもメリットがあるからこそ、入院を勧められます。

具体的に入院を勧められる理由を知って頂くことでお子さんやご家族の理解を深め、安心材料にして頂ければと思います。

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青木
先ほど挙げました①〜③の項目を元にお伝えします。

精神症状が深刻となった時

・普段と違う言動や行動がみられて自分や家族が関わってもコントロールが難しい時

・元気がなく「死にたい」という言葉を言うようになった

・自分の体を傷つけるようになったり、自殺を図るようになった

・身体の検査では問題なかったが食事や水分を殆ど摂らなくなった    など

不登校などで入院治療が必要となった時

長い期間の不登校や引きこもりによって、特に学校生活で培われる精神発達の課題が大きく滞っている状態で入院する中で学校などで体得できるであろう経験をする為

お子さんと家族が距離をもつ必要があると考えられる時

様々な家庭の理由でお子さんを養育できない時、父母との距離をとった方がお子さんの体調が安定することが期待できる可能性のある時    など

成長に停滞や後退が見られた時

停滞や後退が一時的なものではなく継続してみられた時。例えば、身の周りのことができていたのが急にできなくなった・言葉を話していたのに話せなくなったなど。入院することで、観察する機会が増え要因が分かる可能性を期待できる      など

治療方針を決定する時/検査をする時

外来診療だけでは診断や治療方針が立てにくい時に入院してお子さんと医療スタッフが関わる時間を増やすことでお子さんに適した治療計画等を立て易くする為

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大竹
発達障害のお子さんの入院に関するツイートもよろしければご参照下さい。

お子さんが入院する際のデメリット

入院する目的としてメリットがあるのですが、反対にデメリットも考えられます。

それも踏まえた上で入院を勧められます。

デメリットとしてはどのようなことがあるのでしょう。ここでは精神科だけではなくどの科に於いても共通していることを挙げます。

お子さんが入院するデメリット

・家族と離れ家とは違う環境で生活することでお子さんに精神的、身体的に負担がかかる(家族と距離を取ることで治療に当たる時も含めて)
・家族の心的負担がかかるー心配や不安
・家族の身的負担がかかるー入院施設までの見舞い、着替え等必要なものを揃えに行くなど。病院が遠ければ遠いほど負担増。
・家族の経済的負担ー入院生活に必要な物を買い揃える、病院への往復に伴う交通費や場所によっては宿泊費などが必要

デメリットよりもメリットが上回るからこそ入院を勧められますが、もしもこのような状況になられ、不安や心配がある場合は遠慮されず病院の医療スタッフや事務方のスタッフにお尋ね下さい。 

お子さんの入院によって、心の距離感も生じるのではないか不安になる方もおられと思います。

よろしければ、以下の記事もご参照下さい。

経済的な負担につきましても病院で相談できますし、地域の市役所などの子育てに関する窓口にお問い合わせ下さっても相談に乗ってもらうことができます。

お子さんの入院に伴う出費に関する動画の視聴をお勧めします。視聴時間は約1分30秒です。動画の最後の方に生命保険の案内の動画も含まれますので不要な方はスキップ頂ければと思います。

お子さんの兄弟のお世話で困ったら家事代行サービスへ依頼

入院されるお子さん以外に家庭にお子さんがおられる時にも「夫も仕事だし、誰にみてもらおうか?」「幼稚園も送り迎えはどうしよう?」などの困りごとが生じます。

その際の心強い味方は”地域の市役所などの子育てに関する窓口での相談”や、お子さんのお世話を手伝ってくれる有料で利用できる家事代行サービスの存在もあります。

家事代行サービスを10社利用したことがある方が運営されているサイト”家事代行カフェ”もよろしければご参照下さい。利用に当たる、メリットやデメリットや地域の家事代行サービス内容の比較情報も掲載されています。

まとめ

発達障害による入院となるケースやそのメリットについてお話ししました。

今後もしもお子さんの入院や、またお子さんが入院する以外にも親御さんが子育てや家事に疲れを感じた時に頼れる存在についても記載しました。

入院を勧められた時の情報にお役立てて頂ければ幸いに思います。