皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「広汎性発達障害の疑いが出たらどうする?」についてです。
もしお子さんの様子がよその子とずいぶん言動が違うと感じて、疑いが出た場合どうすればいいのでしょうか?
今回は広汎性発達障害への疑いが生じたらどうするべきかを解説します。
目次
広汎性発達障害の疑いを感じた時の対処法

広汎性発達障害の疑いがある時はどうすれば良いのでしょうか?具体的な対処法をまとめます。
広汎性発達障害とは
広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)は発達障害の分類分け(DSM-5)において、現在は自閉症スペクトラム障害に包括された、発達障害の一つです。
しかしWHOが定めたICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類 第10版)で分類されているため、呼び名が使われなくなったわけではありません。
幼少期における広汎性発達障害の主な症状は以下の通りです。
- 他人に関心を持たない
- コミュニケーションを取れない
- こだわりが強い
自閉症スペクトラム障害について詳しい記事がありますので、併せてご覧ください。
発達障害ASD(自閉スペクトラム症1)とは?分かりやすくまとめてみた
診断は医師が下す
広汎性発達障害に限らず、発達障害はネット上の診断などでは判定できません。
広汎性発達障害の診断を下すには、専門機関や医療機関で総合的な検査をしてもらうことが不可欠です。
自己判断は避け気になるところがある場合は専門機関に相談・検査を受けに行くことを推奨します。
早期発見がカギ
広汎性発達障害の場合、見た目から判断しづらく大人になるまで気づかないケースも少なくありません。
障害と知らず日常生活において辛い目に遭ってしまったり、集団生活の中でいじめにあったり自信をなくしてしまうなど辛い思いをする人も多く存在します。
早期に障害を発見した上で対応をすることによって、人生において感じる困難が少なくなります。
その上、早い段階で障害を理解して対応を打っておくことは、うつ病や精神障害など二次障害の予防にもなります。
よって少しでも広汎性発達障害である可能性がある場合は、その段階で対処することが大切です。
診断を受ける前に相談をするべき専門機関

医療機関での診断は、子どもの場合発達書湯がいの専門外来のある小児科や脳神経小児科、児童精神科等で行われることがほとんどです。
また、18歳以上の場合、精神科や心療内科で診断されます。
とはいえ、広汎性発達障害を診療できる専門の医療機関は未だ少ないのが現状です。
いきなり専門医を見つけるのは困難なので、障害かもしれないと疑問を持った場合、まずは地域の身近な専門機関で相談をすると良いでしょう。
子どもと大人では受けるべき専門機関が違うので、以下にまとめます。
子どもの場合
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター等
大人の場合
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所等
知能検査や発達検査は児童相談所等で無料で受けることができる場合もありますし、障害について相談することもできます。
他に、発達障害者支援センターでも障害についての相談をすることができます。
自宅の近くに相談機関がないという人でも、電話での相談に乗ってもらうことができるので確認してみましょう。
その他
上記の他に、児童精神科医師や診断をしてくれる小児科医師もいます。
各地域の「発達障害者支援センター」に相談をしましょう。
障害の疑いがあれば、そこから専門の医療機関を紹介してもらい納得のいく医療機関を選ぶようにします。
担当者との相性も大切なので慎重になることが必要です。
参考元:発達障害者支援センター・一覧
まとめ
広汎性発達障害の様々な症状がありますが、その症状には個人差が見られます。
なるべく早くそれらの特性に気づき、その人本人にあった環境を作ること、早期療育や適切な教育を行っていくこと、苦手な分野の対応方法を工夫することによって、特性を強みにすることもできます。
広汎性発達障害のある人の中でも、障害を特性として活躍している人は多くいます。
障害を特性として活かせるような環境づくりをすることによって、生活上の困難さを解消し、個性を生かして自分らしく生きましょう。