アスペルガー症候群の症状とは

限定された物事への執着・興味

アスペルガー症候群の子どもは、何か一つのことに興味を持つと、過剰なまでに熱中します。
特に法則性や規則性のあるものを好む傾向にあり、異常なまでにこだわりを持つこともあります。
また、決められた法則や気息が乱れることを極度に嫌がります。

この特性は、強みとして生かすこともできます。
具体的な特徴は以下の通りです。

自分の中で決められたルールがある

自分で決めた予定や手順を変えることを厭います。
無理に変更されると混乱状態に陥ることもあります。

集中力がある

興味のある物事の場合、一度手をつけると熱中しすぎて周りが見えなくなってしまいます。

話しだすと止まらなくなる

興味のある分野について、一度話し始めると止まらなくなることがあります。

記憶力が高い

興味のある物事に関しては、大量に情報を記憶したり引き出すことができます。

周囲とのトラブルのきっかけになりがちな特徴とは

アスペルガー症候群は、一見しただけで気づくことのできる障害ではありません。
本人さえ自覚していないこともあります。

ここでは、周囲とのトラブルを引き起こすきっかけとなる特徴をまとめます。

  • はっきりと指示をされないと動くことができない
  • 場の空気を読むことができず、空気に沿って行動が取れない
  • 相手の気持ちを思いやれず、傷つけるような発言をしてしまう
  • 会話の間を感じ取ることができず、冗談が通じない
  • 曖昧なことを理解できない
  • スケジュール管理をするのが苦手
  • 興味の持てないことには取り組もうとしない
  • 急な変更に対応することができず騙されやすい
  • 名前を呼ばれるまで自分のことだと気づけない
  • 関心のあることについては取り組み続けてしまう・話が止まらない

アスペルガー症候群の人には、これらの特徴に付随して他にも様々な上昇が見られます。
しかし、基本的には自分以外の人に共感ができない、言い回しが不適切になってしまうなど、コミュニケーションにおいて困難の生じる症状が見られます。

また、一度興味を持った物事に関して、異常なほどこだわりや集中力・記憶力を発揮することがあります。
中には、アスペルガー症候群に加え、ADHDや他の障害を持ち合わせている人もいます。

アスペルガー症候群の疑いを感じたときの対処法とは

家族にアスペルガー症候群の症状が見られた場合、専門機関で診断することを推奨します。
相談相手ができることによって、気持ちが楽になるおkともあります。

家庭内で悩んでいても、解決の糸口は見つからないものです。
なるべく早期に、気づいた段階でアスペルガー症候群に対する教育方法や療育などの対処法を始めることで、その後の発達にも差が生まれます。

専門機関を受診した結果、アスペルガー症候群ではないと診断されたとしても、日常生活における様々な困難を乗り越えるためにアドバイスをもらえることがあります。
まずは一度専門機関にいき、気軽に相談をしてみましょう。