皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「疲れやすいと発達障害の関係性」についてです。
「疲れ」は誰にでもあることですが、発達障害を抱えている人は、それ以上に「疲れやすい体質」が原因しています。発達障害と疲れには密接な関係があるのです。
この疲れやすい体質により、不安を抱えている人は少なくありません。
この記事では、発達障害と疲れの関係・その対策について解説していきます。
目次
疲れやすい理由
発達障害の影響により、日々様々な出来事による情報の整理や咄嗟の判断、臨機応変な対応など苦手な人が多くいます。この為、様々なことにストレスを感じやすく、結果的に疲れやすくなるのです。
主な具体例として下記が挙げられます。
- 拘りが強く、周囲に合わせることが難しい為
- 集中し過ぎてしまう為
- 照明の明るさ、周囲の物音に不快さを感じる為
- 周囲から指摘を受けることが多い為
- 周囲から理解を得られない為 など
先天性の脳機能障害の影響により、定型発達に比べて成長に極端な差が生じてしまうことで、生活に支障が生じる障害の総称を言います。
拘りが強く、周囲に合わせることが苦手
発達障害を抱えた人には「こだわりが強い」特徴を持った人が多くいます。
自分の好きな色や道具、遊び場や物事の手順など、他人のペースに合わせるということが苦手です。
また、空気を読んだ発言なども苦手の為、話し相手を知らない間に傷つけてしまうという場面も。
周囲の気配りに意識を向けなければならず、気疲れを起こしやすいのです。
集中し過ぎてしまう
物事に集中して取り組むことは悪いことではありません。
しかし、発達障害を抱えている影響から過集中(集中し過ぎてしまう状態)になりやすい人は多くいます。
特に、好きなことに対する取り組みは過集中に陥りやすく、結果疲れやすくなってしまうのです。
照明の明るさ、周囲の物音に不快さを感じる
発達障害を抱えている人は、感覚過敏を併存していることが少なくありません。
感覚過敏とは、視覚や聴覚など人間にある五感に「生活に影響するほど不快に感じる感覚」がある症状を言います。
- 視覚過敏:照明が眩しい・晴れの日に外が眩しく見える
- 聴覚過敏:周囲の物音や話し声、生活音などが煩く感じる
- 触覚過敏:他人に触れられるのが苦手・嫌いな感触がある など
周囲の環境によってストレスを感じやすくなる為、疲れやすいのです。
周囲から指摘を受けることが多い
発達障害の難しい所は、周囲から判断することが難しいということです。
発達障害という言葉は2000年頃の法改正以降、メディアに取り上げられることで世間に周知されるようになりました。ですが、詳しい内容に関して把握している人は多くありません。
「障害」という言葉だけが先走り、「偏見」を持たれることが多いのです。
出来て当然が「出来ない」・悲観的思考
「会話してたら、相手を怒らせてしまった」
「何故みんな出来ることが出来ないの?と怒られた」
「毎日注意を受けた」
など、「褒められる」ことより「注意、叱責を受ける」場面が多く悲観的になりがちです。ストレスも溜まりやすくなってしまいます。
周囲から理解してもらえない
健全な人に比べ見え方や感じ方が違う為、それを説明しても理解してもらえないことが多くあります。
障害や感覚過敏の特徴は、抱えている本人にしか分からない為です。この為、周囲から理解を得られることが難しい場面も少なくありません。
その結果、「怠けている」「わがまま」「すぐ慣れる」
と強要させる状況になりかねないのです。
取り組める対策
対策についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
発達障害や感覚過敏を抱えた人は、一般の人に比べて疲れやすい場面があります。勿論、疲れるのは誰にでもあることです。
しかし、「普通」が出来ない悩み、苦手な「環境」などからくる「生きづらさ」が影響しています。
最近になって発達障害に対する支援、環境の整備は整ってはきました。しかし、全ての人に行き渡っているとは限らず、追いついていないのが現状です。
1人で悩むことはせず、相談できる環境、機関を利用し、症状の軽減に向けた治療を行なっていくことをお勧めします。