皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害 子育て」についてです。
子どもが発達障害と診断され、どうにか受け入れて子育てを日々がんばっているのに結果がついてこない。
発達障害に対する理解は高まってきたものの、実際にはまだまだ身近な人にはなかなか気軽に話せない。そんな風に感じていませんか?
目次
発達障害の子育てを頑張る自分をほめる
いきなりですが、あなたはよく頑張っています。
まずは何より自分を責めないでください。
頑張りすぎている
- 「こんなに調べたり努力しているのに子どもは答えてくれない」
- 「子どもは可愛くて大事な存在なのに、ちょっとしたことで怒ってしまう」
- 「そんな私はだめな親だ」
うまくいかない日が続くと、こんな風に気分が落ち込みますよね。
こうやって自分を責めてしまうお父さんお母さんはとても多いです。
頑張りが足りない?逆です
自分を責めてしまう人に多いのは「まだまだ頑張りが足りない」と思いがちなんです。
でも、実際に一生懸命なお父さんお母さんたちと関わっていると、そうは思いません。
「なんとかしなければ」と頑張りすぎていることの方が多いんです。
まずは責めるのをやめて、自分をほめてあげませんか。
やっぱり大変なこと
定型発達の子育てと発達障害の子育ては全く違うと私は考えます。
大変さは定型発達の子育てより7倍?
発達障害の子育ては定型発達の子育てよりも7倍大変だ。
というフレーズを耳にすることがあります。
人によってとらえ方が違う、というのは置いといても実際にそうだと思います。
それどころか、7倍以上な場合も大いにあるでしょう。
経験しないと分からない
発達障害の子育てをされている方の動画です。
穏やかに話されていますが、日々様々な苦悩があったことだと感じます。すぐにうまくいく、という人は少ないのではないでしょうか。
相談できるところが限られてくる
身近な人にはなかなか共感を得ることが難しい。
自分の親はどうか、と思っても子育ての経験はあるけれど発達障害への知識がなかったり・・・。
療育をしている施設などを調べるところから始まります。
うちの子何か変?と感じてから
子どもの成長ってとても尊いですよね。
成長するにつれて喜びもたくさん増えると思います。
小さな違和感から
そんな日々を過ごしていてふと「あれ?何か様子が変なのかな・・・」
と小さな違和感から始まり、
実際に診断されたときは受け入れられないくらいのショックがあります。
子どもに申し訳ない
診断がおりて「やっぱりそうか」と頭では思う反面、なかなか現実を受け入れられなくて何度も何度も泣いてしまう。不安で押しつぶされそうになる・・・。
でも泣くことがまた子どもに申し訳なくて、さらに悲しくなる。
産んだこと自体をを後悔することもあるかもしれません。
これからどうなるんだろう?どうしたらいいんだろう?
と目の前が真っ暗になった、という経験をした人も多くいます。
一方で、診断が出てほっとしたという方も少なくありません。
グレーゾーンはグレーゾーンの生きづらさも
小学校にあがる時も、特別支援学級には入れない、でも普通学級ではなんだかなじめない・・・
というようなどっちつかずで苦しむことも。
そのまま不登校になってしまうケースもあります。
ママ友と話が合わない
ママ友は同年代の子どもについて話ができたり相談できたりする
心強い存在ですよね。
「発達障害」というと誰もが耳にしたことがあるくらい認知されてきた言葉になってきました。
しかし、気軽に相談する人がいるかどうかはまた別ではありませんか?
「ちょっと聞いてよ!」というぐらいの、困ってるけど笑えるような、そんな次元の話じゃない・・・話せないまま時間がすぎていき、だんだんと孤立していく。
現実はこのようなことがまだまだ「あるある」です。
「発達障害」という言葉ではなく言い方を工夫されている方もいますね。
そんなに穏やかなんですか?と言いたくなる
あるママ友の子どものおままごとの話を聞いてびっくりしたお母さんがいます。
「昨日うちの子がおままごとセットで野菜を切ったよ!」
「うちはおままごとでティータイムに呼んでくれたよ。」
「うちでおままごとといったら思いっきりおもちゃの包丁で刺してきて、ケガしたレベルなんですけど。助走つきなので服の上からでもかなり痛い。」
こちらの方は、おもちゃの包丁は撤収したと言われていました。
また、お手伝いの話で驚いたという声もありました。
「昨日子どもがお手伝いしてくれて、お箸を並べてくれた。お箸がそろってなかったり左右ばらばらだったけど、教えたら次はちゃんとできたの!」
「うちではお箸なんて凶器でしかない。鉛筆もやボールペンはもってのほか!置く場所にも神経使っていて届かないところに置いてる。それでも信じられない方法で取ってしまうこともある。」
生活のひとつひとつのことに「こんなにも違うのか」とびっくりしたり、うらやましく思ったり、微笑ましい話をしている中で言いづらくなり、黙ってしまったり・・・というようなこともよく耳にします。
だめとはわかっていても、他の子と比べてしまったり
支援をする人のアドバイス通りにできなくて焦ってしまい、子どもにあたってしまったり・・。
疲れた時の考え方
発達障害の子育てをしている人同士では、たくさんの「わかるわかる!」というような共感を得られます。
こだわりをやわらげよう
うまくいかない時は、自分を見直す良い機会にもなるものです。いつの間にか自分の中で、考えを固定してしまっていることに気づけたりもします。
ちょっと凝り固まった考えをやわらげてみることで、格段に楽になります。
診断名にこだわらない
その子の特性や、得意なこと苦手なことなどは知っておいた方が良いですが、
ASDだから~ADHDだから~などと診断名にこだわることはおすすめしません。
後々診断名をできない理由にしてしまい、いたるところで成長の機会を失ってしまっている場合も多いんです。
こちらの施設を利用していたAさんは、ADHDの診断がおりています。
Aさんはもともと時間の管理が苦手で、よく遅刻をしたり約束の時間に間に合わないというようなこと繰り返していました。社会人になってからも仕事にはよく遅刻をするようです。
これをADHDだから仕方ないと片付けるのはよくありませんよね。
診断名に注目するよりも苦手なことは苦手なことと認めて、努力をする姿勢が大事になってきます。
白黒つけるのをやめてみよう
白黒つけてしまう考え方は、自分の首を自分で絞めてしまうことになりかねません。
白黒思考といったり二極思考といったりもします。
「二者択一」のようにどちらか明確な答えが出ることの方が少ないのではないでしょうか。そんななか白黒思考を持っていると、答えが出ない苦しさを感じストレスが強くなります。
引用 石上友梨さん(臨床心理士/公認心理師)の記事
こちらの記事も分かりやすく解説してあります。
何でもかんでも白黒つけるのをやめると、ガチガチの緊張感が和らぎます。「~しなければ」という考えから解放されて、「これでいいんだね」と安心できる。
引用 何でも白黒つけてしまう人が知るべき真実 ~どっちつかずの生き方~
そのほかにしない方が良い考え方
- すぐに答えを出さない
- 「絶対」とか「完璧」をゆるめる
- 「良い悪い」で判断しない
すぐに全部できなくても大丈夫です。ちょっとずつ取り入れてみましょう。
「なんで」ではなく「どうしたいのか」
人間の行動には目的があるといいます。
言い方を変えれば、目的を達成するためにその行動をとるということです。
「どうしたいのか」という視点で考える
- 「なんで〇〇できないの」は過去のことを責めています。
- 「どうしたらできると思う?」は未来のことを考えて改善しようとする言葉です。
人間は、過去に目を向けると落ち込むんです。
「反省会」ってありますよね。悪いところを言い合ったり、犯人探しをすることになってしまい、暗い雰囲気になって終わり・・ということがよくありますよね。
なので反省ではなく改善するという意識に変えてみましょう。
これは過去ではなく未来に目を向ける行動になります。
自分の言葉を一番聞いているのは自分
言葉ってある特定の相手に向かって言いますよね。
相手に伝えているんですが、一番近くでその言葉を聞いているのは自分なんです。そしてその言葉を聞いている脳みそは、主語を理解できないとも言われています。
悪口は、他人を傷つけるつもりが、実は自分も傷ついています。
褒め言葉は、他人を褒めるつもりが、実は自分も褒められたようないい気分になります。
引用 脳科学の観点より
少しずつ自分の言葉を意識してみることをおすすめします。
自分も相手も大切に
自分が言う言葉は、相手だけでなく自分にも大きく影響しますとお伝えしました。
そして、自分だけを大事にするのも良くない、相手だけを大事にするのも良くないと私たちは考えています。
「自分も相手もどっちも大事」
これをまず意識してもらえると嬉しいです。
熱く語られている動画です、とても元気が出ましたのでおすすめします。
ノートや紙に書く
何度も頭の中だけで悩んでいることを、紙に書きだしてみることは非常におすすめです。
これはモヤモヤとしたものを「見える化」するのに有効です。
頭の中だけにずっとあるものを、ちょっと外に置くイメージです。
自分の悩みや思いを客観的に見ることができたり、自分の言動を見直せたり、施設や支援をする立場の方に相談するときのメモとして役に立ちます。
良いところに目を向ける
発達障害に関する支援はの環境は、以前より整ってはきました。
世間の理解もまだまだとはいえ、10年前と比べると全く変わっています。
こうしてプラスに捉えられるところは、引き算ではなく足し算で考えてみることも不安を取り除くやり方の1つです。
決して簡単には言えませんが、大変な分小さな成長が大きな喜びに感じられるのも、発達障害の子育てや支援をする方たちの大きな味わいなのも事実です。
ぜひお近くの施設や支援センターなどに頼ってみてくださいね。
発達障害の「親の会」などの情報を載せた記事も良ければご覧ください。
経験が財産に
発達障害の子育てをした経験から、それまでは未経験だった福祉の仕事に移行する人も少なくないんです。
同じように悩む人の気持ちがよく分かるので、共感できたり教えることができたり説得力があったり、それはものすごい貢献になります。
自分の日々の経験をもとに、いつか誰かを助けられるかもしれません。
まとめ
今日は、発達障害の子育てに疲れた時におすすめの考え方を紹介しました。
色々とやり方や考え方をお伝えしましたが、すべてを一気にできなくても大丈夫です。気になったものを少しづつ取り入れてみてくださいね。
どうしても疲れ果ててダメ・・という時は、休むことも必要です。
あなたのお子様や周りの人は、あなたの頑張りをいつも見ています。
必要に応じて周りにも頼ってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。