皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「人前で話せない 発達障害」についてです。

子どもが「家では話せるのに、人前で話せない」「何か話したいのに言葉が出てこない」という状態になることがありませんか?

もしかして発達障害?と不安に思っているなら、この記事を読んで不安を軽減できることを願ってお伝えしていきます。

人前で話せないから発達障害とは限らない

実は、誰もが人前で話すことに緊張します。

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青木
人前で話すことに慣れている人でも緊張します。

人前で話せないことが気になる場合、未就学児・小学校低学年くらいであれば、様子を見ても良いでしょう。

不安な場合は、先生や子育て支援課などに相談してみましょう。

小学校高学年~大人の場合で極端に人前で話せない場合は、何らかの支援やカウンセリングなどを頼ることをおすすめします。

発達障害である場合はASDの可能性が高い

発達障害には大きく分けて三つあります。

  • ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)
  • ADHD(注意欠如・多動性障害)
  • LD(学習障害)

「人前で話すこと」が苦手な場合、コミュニケーションが苦手な特性の強いASDの可能性が高いでしょう。

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大竹
発達検査をしている病院で検査をしてみないと分からないので、決めつけず参考程度にしてください。

ASDについてはこちらの記事をご覧ください。

場面緘黙(ばめんかんもく)症の可能性も

人前で話せない度合いは一人ひとり違いますが、家の中と外の様子が極端に違ったり、極度の緊張がある場合は「場面緘黙症」の可能性があります。

場面緘黙症

家では話せるのに、幼稚園や学校などの「特定の場所」で話せない状態が1ヵ月以上話せない状態のこと

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大竹
場面緘黙症の発症は、環境の変化が起きる入園や入学した時に多いと言われています。

未就学児~小学校低学年の場合

年齢が低いほど、周りの対応が重要です。

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青木
特にお母さんやお父さんの関わり方が大きく影響します。

場面緘黙症は年齢が低いほど発症しやすいと言われています。

程度にもよりますが、学校や相談機関と協力をとることをおすすめします。

場面緘黙は、「専門家だけで治せる症状」ではありません。家庭と学校が協力して、まず「安心できる環境」を調整することが最も大切です。

引用 専門家に聞く、場面緘黙(かんもく)について知っておきたいこと

親や周りの人ができる対応

先生や子育て支援課などに相談するのが良いのですが、相談する日取りを決めたりと、時間がかかることがあります。

ここではお父さんお母さんがすぐに実践できることをお伝えします。

質問ばかりせずあたたかく接する

人前で話せないことは、本人が一番苦しく、恥ずかしく思っています。

しかし、小さな子ほど「なぜ自分は人前で話せないのか」が分かりません。

分からないので、説明もできません。

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大竹
「何で話せないの?」と聞いてしまうという方は「どうしたら話せるようになるかな?」に変えみてはいかがでしょう。

何よりも大切なのは、親のあたたかい態度です。

無理に克服させようとしない

親は一日も早く、子どもに話せるようになってほしいと思うものです。

しかし、無理は禁物です。

どうしても嫌!!という状態になってしまった場合は、引くことも大切です。

人は言葉よりも態度や行動に出るものが本音です。

話そうとさせるほど、不安が大きくなったり反発するようになるので「嫌」のサインをしっかり確認しましょう。

具体的な言葉かけに参考にしてほしい本

「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」という「子どもに自信をつけさせて笑顔にする方法」が解説された本があります。

発達障害を持つ持たないや、場面緘黙症かどうかに限らず役に立つと評判です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

具体的な例がたくさんあり、とても見やすいので忙しい方にもおすすめです。

1,540円税込(送料無料) ※2021年3月20日現在 楽天ブックス

小学校高学年~中学生の場合

小学校高学年になると「自分で考えて自分で決める力」が十分にあると、周りは思った方が良いでしょう。

一人ひとり「人前で話せない」程度が違うので一概には言えませんが、子どもの様子を見ながら経験を積んでもらうことが大切です。

親や周りの人が「やりすぎない」ことが大切

「あたたかく接する」ことは変わらず、「自分で決められるようにお手伝いをする」くらいの態度でいましょう。

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青木
やきもきすることもありますが、自立のために「見守る」モードになることも必要です。

こちらの動画では「場面緘黙症」を克服する5つの段階について話されています。

「人前で話すこと」に慣れる場を作る

一人で参加・親子で参加を話し合って、人と関わることにぜひ参加してみましょう。

  • 習い事
  • 親子で参加できるイベント
  • ボランティア
  • 溝掃除などの地域の仕事

その子に合わせて参加できそうなものを用意してあげると良いでしょう。

「学校以外にも居場所がある」ことも伝えることが出来ます。

経験を積む・技術を学ぶ

人前で話すことは技術が要ることです。

上手に見える人は技術を自然と身に付けていたり、上手な人を参考にしています。 

素質ではなく技術なので、身に付けることができます。

こちらの動画では、お店のレジでの言い方など日常でできる「話す練習」を細かく紹介しています。

出来そうなことから挑戦してみてはいかがでしょうか。

うまくいかないことが続いたら「人前で話すこと」から一旦離れる

練習したり、外で話すことに挑戦してもうまくいかないことが続いたら、一旦「人前で話すこと」から離れてみましょう。

代わりに好きなことや得意なことをして、お父さんお母さんは注目してあげることをおすすめします。

苦手なことにチャレンジをする時は、心に栄養がたまってからが良いです。

「頑張れば頑張るほどうまくいかない」時もあります。

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青木
がむしゃらにならず、一旦離れることも勇気です。
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大竹
目先のことも大事ですが、親子関係は長い目で見てもっと大事です。

高校生~大人の場合

高校生ぐらいになって「人前で話すことが極端に苦手」だと、本人も辛さが増しお父さんお母さんの心配も大きくなりますよね。

親子でどのくらいコミュニケーションがとれるかが重要になってきます。

第三者に頼ることも必要

高校生以上となると、小さい子のようにほめてあげるだけでは改善は難しくなってくるでしょう。

カウンセラーや自立支援などの外部の機関を頼ることも考える必要があります。

チャットカウンセリング

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青木
「カウンセリングはハードルが高い」という方には「チャット形式のカウンセリング」をおすすめします。
「カウンセリング.COM」


・会員登録すると相談ができます
・登録してある様々なカウンセラーが回答してくれます
・全てを読む必要はなく「自分に合う」回答だけ読むのも自由です

カウンセリング.COM

「失敗してはいけない」などの認知の歪み

人前で話すことが苦手だと思うことは問題ありません。

それをどう捉えて、どう行動するか・行動しないかを選ぶのは本人です。

しかし行動に移すほどの勇気が無かったり「自分はダメなんだ」と深刻に考えている場合「認知の歪み」がある人がとても多いです。

こちらのサイトでは「認知の歪み」とその改善法が書いてあります。参考にしてみてくださいね。のーへる@仮メンタルハッカー

失敗した時こそ励まし続ける

親や周りの人が出来ることは、苦手なものを克服するお手伝いです。

繰り返しになりますが、苦手だと思うことが問題ではありません。

問題を克服する勇気が出ない状態が問題なんです。

勇気がない状態

・苦手なことをできる限り避ける
・経験をしないからずっと苦手なまま
・自分はどうせダメだと思い込む

避ければ避けるほど、辛くなるのは本人です。

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大竹
「失敗してもいいじゃない」
「今回はうまくいかなかったけど、よく頑張ったね」
という周りの人のあたたかい声掛けが一番、勇気づけられるものです。

まとめ

今回は主に「人前で話せない子どもへの接し方」についてお伝えしました。

発達年齢やその子の状態によって、接し方は変わります。

無理強いをせず、長い目で見て励まし続けることが、結局は近道です。

時には外部の助けを借りながら、一歩一歩で良いので一緒に進んでいきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。