ハーブの香りが子どもの集中力やリラックス効果に良い影響を及ぼすということをご存知でしたか?
この記事では、ハーブの香りが具体的にどのような効果をもたらしてくれるのかまとめます。

学習効果をあげるハーブの効能

小学生を対象に計算力と気分にどのような影響を与えるのかをテストした実験では、オレンジ・スイート・ペパーミント精油が子どもたちの集中力をアップさせることがわかりました。
精油を30秒かいだ後に計算をすると、かぐ前と比べてなんと30%も計算ミスが軽減したのです。

特にハーブの香りを嗅いだ子どもからは「気分がスッキリした」「イライラしない」という意見が聞かれました。
つまり、精神状態を学習向きにさせてくれる効果が期待できるのです。

これらの精油の香りは、感情をリセットするほか、脳の働きを活性化させるのにも役立つと言われています。
家での子どもの学習時にはもちろんのこと、家族全員の気分転換に用いることもできます。

ハーブの香りの使い方

ハーブの香りを家で楽しむ方法はとても簡単です。
ティッシュやコットンを用意して、そこにハーブオイルを1~2滴ほど垂らすだけです。

または、お皿に水を張って、同じようにオイルを1、2滴ほど垂らすことでも効果が得られます。

香りを嗅いだ時の脳の変化

精製水とオレンジ・スイート精油を30秒間嗅いだあと香りが持続している状態で計算を行うテストをしたときの脳の状態を比較すると、次のことがわかります。

オレンジ・スイート精油を嗅いだ場合、精製水と比べて計算を始めたての段階において脳が活発に動いている様子が見られました。
側頭葉から前頭葉にかけて血流量が増加していることから、同時に集中力も高まっています。

脳の前頭前野は、脳の中でも最も知的かつ高度な働きをする部位です。
これはつまり、もっとも発達している部位であるということです。

テストによって、オレンジ・スイート精油が前頭前野の血流を促進していることがわかったのです。

ハーブのリラックス効果

学習に集中した後リラックスをするためにハーブを用いることもできます。
お風呂に入る際、浴槽に数滴垂らすだけで蒸気による芳香浴が楽しめます。

これに加えて天然塩の保温効果が得たい時は、バスソルトを自作すると良いでしょう。

体を温めるバスソルトの作り方

天然塩の保温、血行促進作用とハーブの有効成分の効果を同時に得ることのできる入浴剤の作り方は簡単です。
大さじ2の天然塩と精油数滴、もしくはドライハーブ20gを混ぜるだけで簡単にバスソルトが出来上がります。

ここでわざわざ精油を買わなくても、ハーブティー用のドライハーブを使うことが可能です。
ぬるま湯を張った浴槽に、作ったバスソルトを入れて10~20分ほど浸かると良いでしょう。

リラックス効果を得たいなら、オレンジ・スイート精油、もしくはラベンダーがおすすめです。
血行促進にはローズマリーが効果的です。

ただし、精油が入った入浴剤は3歳以上からの使用が基本です。
3歳以上の子どもでも、最初は分量の半量で試すようにしましょう。