皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「特定不能の広汎性発達障害」についてです。
「特定不能の広汎性発達障害」とは、発達障害のうちのひとつの分類を指しています。
「どういった障害や症状がある?」と疑問な方に向けて、今回は「特定不能の広汎性発達障害」についてまとめました。
発達障害への知識向上へ参考にしてみてください。
目次
「特定不能の広汎性発達障害」の概要

特定不能の広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)とは発達障害のうちの一つで、別名「PDD-NOS」。主な症状は3つです。
- 社会的なコミュニケーションが苦手
- 想像するのが苦手
- 特定の行動にこだわりがある
症状は個人差があるため、症状の種類や困難さが大きく異なります。
そして精神障害の診断と統計マニュアル(2013年以前の基準DSM-IV)において、「特定不能の広汎性発達障害」は広汎性発達障害の下位に分類されていました。
ですが最新基準であるDSM-5になると、「特定不能の広汎性発達障害」は自閉症スペクトラム障害(ASD)へ分類変更となります。
DSM-5になって以降「特定不能の広汎性発達障害」は分類から姿を消したものの、WHOが作成した分類「疾病、傷害及び死因の統計分類」では「広汎性発達障害」という分類自体は使用されています。
症状は3つから2つに変更され、以下症状が顕著に見られます。
- 社会的コミュニケーションの障害
- 限定された興味

どうですか? 大竹さん。

なんだか、ややこしそうだなぁ……。

ですから、同じ症状の障害でも異なる診断名になることもあります。
では次項より、ひとつずつ詳しく説明していきます。
「特定不能の広汎性発達障害」は発達障害のうちのひとつ
「特定不能の広汎性発達障害」はその名称にもある通り「発達障害」です。
発達障害とは「できること」と「できないこと」の差が極端に大きく開いてしまっている障害です。
生まれつき脳の発達に特徴があることが原因とされていますが、まだ明確には解明されていません。
1人で複数の発達障害の特性を一緒に持つこともあります。
様々な種類があり大きく分けて3つに分類されます。
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
→じっとしていられない、注意が散漫になるなど - 自閉症スペクトラム障害(ASD)
→コミュニケーションが取りにくいなど - 学習障害(限局性学習障害/限局性学習症、LD)
→「読む・書く・計算する・聞く・話す」ことに困難が生じるなど
「特定不能の広汎性発達障害」はこの3つのうち「自閉症スペクトラム障害」の仲間です。
名称について
「特定不能の広汎性発達障害」は「PDD-NOS」とも呼ばれます。
Pervasive Developmental Disorder Not Otherwise Specifiedの頭文字を取った略語です。
【それぞれの単語の意味】
- Pervasive:広がっている(広汎性)
- Developmental:発達
- Disorder:障害
- Not:~ではない
- Otherwise:その他
- Specified:特定の

そうだとしてもイマイチ意味がピンと来ません。

広汎性発達障害グループ

広汎性発達障害グループには「特定不能の広汎性発達障害」以外にも、いくつかの発達障害の種類があります。
【広汎性発達障害に分類される他の障害】
- 自閉症
- アスペルガー障害
- 小児期崩壊性障害
- レット障害
「特定不能の広汎性発達障害」は、広汎性発達障害では診断しきれなかったケースを「特定不能」としてまとめたものです。
その他の扱いとなるので、たいていはリストの一番後ろに表記されます。
「対人関係」「コミュニケーション」「こだわり」の3つに困難がある障害です。
3歳未満の発症が診断基準となります。知的発達に困難を伴う場合もあります。
約100人に1人居るといわれているようです。
参考元:e-ヘルスネット(厚生労働省)「自閉症について」
「アスペルガー症候群」とも呼ばれます。
「対人関係」と「行動や興味のこだわり」の2つに困難がある障害です。
知的発達や言語の理解には困難を伴わないのが特徴で、高機能自閉症と同義とされることもあります。
参考元:e-ヘルスネット(厚生労働省)「アスペルガー症候群について」
2歳頃までは心身の発達が正常であるものの、急に自閉症と同様の症状が現れます。
10歳以前の発症が診断基準となります。
生後5ヶ月までは発達が正常であるものの、以降は頭囲の成長が減速し、獲得していた手先の機能を失ってしまう特徴があります。
また、繰り返し「両手をもみ合わせる」動きが見受けられ、重度の知的発達の困難を伴う場合が多く、女の子に発症しやすいとされています。
広汎性発達障害グループで共通して見られる症状
主に、広汎性発達障害グループで共通して見られる症状が「特定不能の広汎性発達障害」にも当てはまります。
【症状の例】
- 社会的なコミュニケーションが苦手 (空気が読めない・冗談が通じないなど)
- 想像するのが苦手 (相手の立場になって考えられないなど)
- 特定の行動にこだわりがある (決まった習慣に強くこだわるなど)
- 興味のかたよりが強い (興味の無いものには全く関心が向かないなど)
「特定不能の広汎性発達障害」の診断基準は、「広汎性発達障害のグループに属する他の障害に類した特徴を持ちつつも、それらの診断基準を全て満たしていない」ことです。
症状の組み合わせが多岐にわたる為、同じ「特定不能の広汎性発達障害」と診断されても、人によっては症状や困難の度合いが異なることもあります。

発症の時期が幼い頃に限定されていることもあり、充分な証言が得られなかったり、つじつまが合わなかったりすることも多いんです。

発達障害のマニュアルは複数ある
発達障害の診断にはマニュアルが使用されますが、このマニュアルには種類があります。
【発達障害の診断に用いられるマニュアルの種類】
- DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)
- IDC(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)
日本では「DSM」「IDC」の2種類が主に使用されています。
2013年にDSMが改訂され、日本で使用されるDSMのマニュアルが「DSM-Ⅳ-TR」から「DSM-5」に変わりました。
DSM-Ⅳ-TRでは「広汎性発達障害」と分類されていましたが、改訂にともない再分類され「自閉症スペクトラム障害」に変わりました。
また、新たに「社会的(/語用論的)コミュニケーション症」が追加されました。

一方で使用されている「IDC-10」では、これまでと同様「広汎性発達障害」が使われています。
これら2つのマニュアルに記載された名称がそれぞれ異なる為、同じ症状に対して下される診断名が医師によって異なる場合があります。
アメリカ精神医学会による精神疾患の診断分類です。
日本では「精神疾患の診断・統計マニュアル」とも呼ばれ、発達障害の診断にも使用されています。
DSMはDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの略です。
世界保健機関憲章に基づいて世界保健機関WHOが作成した分類です。
厚生労働省ではこのIDC-10を基とした「疾病、傷害及び死因の統計分類」を基準にしています。
International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略です。
DSMにおける広汎性発達障害の扱い
DSM-Ⅳ-TRがDSM-5に改訂されたことで、広汎性発達障害の診断基準も変わりました。
DSM-Ⅳ-TR | 広汎性発達障害: 自閉症障害、アスペルガー障害、小児期崩壊性障害、レット障害、 特定不能の広汎性発達障害の計5つの症状の総称 |
DSM-5 | 自閉症スペクトラム障害: 自閉症障害、アスペルガー障害、小児期崩壊性障害の特徴が統合 レット障害が別分類となった 社会的(/語用論的)コミュニケーション症が追加された |
これまで別の物とみられていた自閉症障害・アスペルガー障害・小児期崩壊性障害の特徴を「連続した1つの発達障害」として捉え直したものが「自閉症スペクトラム障害」です。
(レット障害は全く異なる障害として別の分類となりました)

診断されなくなったんですか?

これまで「特定不能の広汎性発達障害」とされていた症状は「自閉症スペクトラム障害」として診断、あるいは、新しく追加された「社会的(語用論的)コミュニケーション症」として診断される可能性があります。
自閉症スペクトラム障害
【症状の例】
- 空気が読めない
- 冗談が通じない
- 決まった習慣に強くこだわる
- 興味の無いものにはまるで関心が向かない
- 想像力が弱いなど
「コミュニケーションの困難」と「こだわり・興味の偏り」が特徴で、知的な発達の遅れが見られるかもしれません。
症状は個人差が大きく社会生活に非常に困難を伴うケースもあれば、「ちょっと変わった人」くらいに捉えられ障害に気付かないケースもあります。
1歳頃から予兆があるとされていますが、軽度であれば気付かれない場合もあり、大人になって社会に出てから表面化することもあるようです。
スペクトラムには「連続体」という意味で、これまで別のものと考えられていた「自閉症障害」「アスペルガー障害」「小児期崩壊性障害」を、症状の重さが異なるひとつながりのものとして捉え直した障害です。
社会的(語用論的)コミュニケーション症
【症状の例】
- 空気が読めない
- 冗談が通じない
「社会的(語用論的)コミュニケーション障害」とも呼ばれます。
言語障害の1つで、言葉の理解は正常ですが、場所や状況に応じてコミュニケーションの方法を変えることに困難があります。
また、社交辞令や冗談などを表面通りに受け取ってしまうこともあります。
幼少期には言葉の発達が遅れている・言語機能に障害がある可能性も外せません。
会話が増える4歳頃から診断ができるとされていますが、軽度であれば気付かれないことも多く、大人になり社会に出てから表面化するケースもあるそうです。
自閉症スペクトラム障害とよく似ていますが、こちらは自閉症で見られる「こだわり・興味の偏り」や「反復行動(同じ行動を繰り返すなど)」を伴いません。
IDCにおける広汎性発達障害の扱い
IDC-10の「10」は、10回目の改訂版という意味があります。現在のIDC-10は1990年の世界保健総会(WHO)で採用された分類です。
IDC-10ではこれまで通り「広汎性発達障害」として扱われています。
その為引き続き「広汎性発達障害」に属する障害と診断される可能性も残っています。
「非定型自閉症」「その他の広汎性発達障害」「広汎性発達障害、詳細不明」などの名称で診断される場合もあるようですが、全て広汎性発達障害の下位分類です。
厚生労働省が基準としている「疾病、傷害及び死因の統計分類」の第5章では、広汎性発達障害は下記のように表記されています。
F84
引用元:厚生労働省「精神及び行動の障害」
広汎性発達障害
Pervasive developmental disorders
対人的相互作用とコミュニケーションにおける質的な機能障害及び,制限された,常同的で反復性の興味と行動のレパートリーによって特徴づけられる障害の一群である。
これらの質的な異常は、すべての状況における個人の機能の広汎な特徴となっている。
関連する何らかの医学的病態や知的障害<精神遅滞>の分類が必要な場合は,追加コードを使用する。
(「症病、傷害及び死因の統計分類」より第5章)
この分類「F84」の内、F84.8が「その他の広汎性発達障害」、F84.9が「広汎性発達障害、詳細不明」として記されています。
そして2019年、世界保健総会では新たにIDC-11が採択されました。
一般的な普及はまだ数年後となりますが、日本で現在使用されているコードや診断名などにも今後変化があるかもしれません。
▼ASD(自閉症スペクトラム症)について詳しく解説した記事があります。興味のある方は参考にしてください。
特定不能の広汎性発達障害の困りごと

この章では「特定不能の広汎性発達障害」における困りごとをケースごとに紹介します。
「特定不能の広汎性発達障害」は個人により症状や困難の度合いに大きく差があるのは、前章で説明した通りです。
そのため例に挙げる全ての症状に当てはまるとは限りませんし、程度が異なるかも知れません。
原因となる特性は同じでも異なった症状として表面化する可能性もありますのでご留意下さい。
社会・対人関係の困りごと
【困りごと例】
- 空気が読めない
- 言外の意図を汲み取ることが苦手
- 社交辞令や冗談を表面通り受け取る
- 社会における暗黙のルールがわからない
- 相手の表情から気持ちを察することが困難
- 相手の立場になって考えることが困難など
状況に応じて言葉を選んだり、言葉に現れない相手の意図を察したりすることが苦手です。
例えば、相手に直接伝えると失礼な事でも平気で口にしてしまうなどです(「太っていますね」など)
それによって相手が怒っても、なぜ相手が怒っているのかわからなかったり、そもそも怒っていることに気付かなかったりします。
言葉にして伝えなければ伝わらないことも多い為、暗黙のルールなどを身に着けるのが困難となります。

社交辞令や冗談、比喩表現なども、相手の意図がわからないので言葉通りに受け取ってしまったり、混乱してしまったりすることがあります。
例えば、社交辞令で「夜でも遠慮なく来て下さいね」と言われれば、本当に夜中に訪問してしまうなどです。
これらのケースが重なることで、社会の信用を無くしてしまったり、発言に悪意があると思われて対人関係が悪くなってしまったりすることがあります。

こだわり・興味の困りごと
【困りごと例】
- 相手に合わせて行動を変えられない
- 生活の習慣を状況に応じて変えられない
- 興味のあることに没頭し続けてしまう
- 相手の話を聞かず、自分の話ばかりをしてしまうなど
習慣化した行動を状況に応じて変えるのが苦手な場合があります。

また興味のあることにはとことん没頭する反面、興味の無いものには全く関心が向かないこともあります。
この興味の偏りは、勉強や仕事に影響したり、他の人に付き合って話を合わせて雑談することが難しい、といった状態にもなったりする場合があります。

その他の困りごと
これらの他にも、下記のような症状が困りごとに変化または表面化する可能性があります。
【困りごと例】
- 急な予定変更に応じることが難しい
- 物事に優先順位がつけられない
- 手先が不器用
- 暑さ・寒さに敏感(または鈍感)など
予想のつかない事態が苦手であり、急にスケジュールが変わったりすると強い不安を感じることもあるようです。
状況に応じて優先順位が変わることも苦手な場合があります。

グレーゾーンについて
個人によって症状の度合いに大きく差があることが、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)の特徴でもあります。
幼少期に発症するとされていますが、軽度である場合は本人も周囲も気付かない場合があり、大人になってから初めて困難を自覚することもあるようです。
困難が軽度であれば、診断の条件を全て満たさず「グレーゾーン」として扱われることもあり得ます。
グレーゾーンとは、症状が見られるものの診断には至らない状態のことです。
「自閉的」「広汎性発達障害の傾向がある」という言い方をされるかも知れません。
診断が下りない場合は、診断が必要な一部の支援が受けられないことがあります。


少しでも生きづらさを軽減できる方法を探しましょう。
周囲にも二次障害が現れる? カサンドラ症候群について
「カサンドラ症候群」とは、主にアスペルガー障害の特性を持つ人の配偶者(パートナー)に現れるとされる二次障害のようなものです。
「カサンドラ現象」「カサンドラ情動剥奪障害(じょうどうはくだつしょうがい)」とも呼ばれます。
日常的にコミュニケーションが上手くいかないことや、情緒的な交流が上手くいかないこと、共感性を得られない(気持ちをわかってもらえない)ことによって、精神的なストレスを感じたり体調不良に繋がったりします。

家族や学校・職場の仲間など、日常的に親密に関わる相手であれば同じくカサンドラ症候群になる可能性があるともいわれています。
アスペルガー障害とも近い「特定不能の広汎性発達障害」では、同じく相手の気持ちを察知することが苦手な場合が見受けられます。
本人に悪意はありませんが、会話の受け手側はそうとは知らずに言葉に傷つくこともあるかも知れません。
時には「自分の方が悪かったのかも知れない……」と悩むこともあるでしょう。
こうしたことが日常的に少しずつ積み重なることで、もし周囲の人にも不調が現れてしまう可能性はあります。
精神科への受診や専門の窓口に相談することで、カサンドラ症候群の症状が和らぐことがあります。

「カサンドラ」とは、ギリシャ神話に登場する女性の名前です。
予言の力を持っていましたが、人々に真実を伝えても信じてもらえないことがカサンドラの物語でした。
外見からはわからない発達障害であるアスペルガー障害は、知能には問題がないことから本人も周囲も「変わった人」程度の認識で障害の存在に気付かない場合があります。
周囲の他の人に「彼(または彼女)の言葉に傷ついた」と伝えても、問題を正しく認識してもらえないことが多く、更に傷つく結果になったりします。
その様子が神話のカサンドラに似ていることから、この名前がついたといわれています。
できる工夫と、受診先・相談先

「特定不能の広汎性発達障害」であるとわかったら、どうすれば良いのでしょうか。
発達障害は生まれつき脳の発達に特徴があることで起こるとされており、治療によって完治するような病気ではありません。
しかし工夫や療育によって、症状から起こる困難を改善または軽減を期待できます。
また受診や相談によって精神的な負担を減らすことは、うつ病などの二次障害のリスクを減らすことにも繋がります。
この項目では、症状に合わせてできる工夫や療育、受診先・相談先についての情報をお伝えします。
できる工夫
「特定不能の広汎性発達障害の症状」としてひとくくりに対応するのではなく、その人ごとの症状に合った工夫や対応が必要となってくるでしょう。
まずはどういった部分に困難が生じているか、できることはどれで、できないことはどれか、といった切り分けから始めましょう。
困難の傾向がわかれば、対策を立てることで日常生活を工夫できるのです。
社会・対人関係の困りごとへの工夫
【「空気が読めない」「社会の暗黙のルールがわからない」などの場合の例】
マニュアルを作ろう
「こういった状況下では、こういった発言はいけない」など、状況ごとのマニュアルを作れば改善することが可能かも知れません。
多くは、周囲が「このくらいは常識だろう」と考えてしまい、暗黙のルールの存在を本人に伝えないことでコミュニケーションのズレが生じてしまいます。
言葉にしてマニュアルのような形にすることで、知識を補えます。
【「相手の気持ちを察せない」などの場合の例】
気持ちを言葉に直して伝えてもらおう
状況や表情から気持ちを汲み取ることが苦手であれば、「怒っている」「悲しんでいる」などの気持ちを言葉に直して伝えてもらうことで理解しやすくなるでしょう。
また、「相手がこう反応を返した場合は、怒っている可能性がある」など、経験をマニュアル化することで次からの対応をスムーズできるかもしれません。
こだわり・興味の困りごとへの工夫
【「特定の行動や習慣に強いこだわりがある」などの場合の例】
許容範囲を線引きしたら相談しよう
無理に行動をやめようとすると、かえってストレスを感じる可能性もあります。
「こだわり」が周囲の人との共同生活にも影響を与えてしまう場合は、「ここまでなら許容できる」といった線引きを相談して決めると良いかも知れません。
【「趣味に没頭してしまう」などの場合の例】
線引きをしよう
興味への没頭は、一概にデメリットばかりとは限りません。
専門的な深い知識を得られたりすることで仕事に繋がるなど、長期的に見れば成功する人もいます。
身体を壊したり学業や仕事に影響が出てしまったりする場合は、「○時間でいったん切り上げる」などの線引きするといいのではないでしょうか。
【「興味のないことに関心がない」などの場合の例】
興味のあることと関心のないことを把握しよう
どれに興味があって、どれに関心がないか、あらかじめ把握しておくと良いかも知れません。
関心がないことでも、生活上で困ることが出てきそうな事柄や、社会的に知っておいた方が良い事柄であれば、少しずつ時間を設けて取り組むようにするとより生活しやすくなるでしょう。
その他の困りごとへの工夫
【「予定変更や、優先順位が難しい」などの場合の例】
余裕をもって予定を立てよう
あらかじめ優先度や条件を決めておこう
あらかじめ「予定変更する可能性がある」ことを含めて予定を立てると、急な事態にも対応しやすくなるようです。
例えば「晴れなら○○する、雨になったら○○に変える、風邪をひいたらやめる」などです。
優先順位をつけることが難しい場合は、あらかじめ基準を決めておくことも効果があるかも知れません。
「この条件を満たしていれば優先度が高い、条件を満たしていなければ後にする」などですね。
こうしてつけた優先順位を他の人にも確認してもらい、問題が無ければ次も同じように順位を決める、問題があれば基準を改めるなどの工夫するのも良いのではないでしょうか。
【その他、物事が伝わりにくい場合の例】
具体的な言葉に置き換えよう
具体的な言葉に置き換えて話すと、理解をしやすくなることもあります。
例えば指示する際も「そのあたりに置いておいて」と言うのではなく、「○○をこの机のこの場所に置いて」と明確に伝えるなどです。
周囲の人に具体的に話してもらうように頼みましょう。
学習や療育によってソーシャルスキルを身に着ける
対人関係を知識として学んだり、訓練でソーシャルスキルを身に着けたりすることによって、コミュニケーションの苦手を改善することもできるでしょう。
発達障害は、早期の療育開始が効果的とされています。
お子さんに症状が見られる場合は、早めに療育を始められるように検討しましょう。
▼こちらのサイトも参考にしてみて下さい。
横浜市都筑区児童発達支援と放課後等デイサービス 運動・学習療育アップ
受診先・相談先について
【受診先・相談先の例】
- 専門の医療機関
- 全国の発達障害支援センター
- 市町村の保健センターなど
発達障害の不安がある場合は、専門の医療機関や公共の窓口で相談できます。
お子さんであれば、発達障害の窓口を設けている小児科を受診するのも良いでしょう。

「広汎性発達障害」の他、「自閉症スペクトラム障害」「社会的(語用論的)コミュニケーション症」などです!

詳しくは各施設・団体にお問い合わせ下さいね。
自治体のホームページや、地域発行の情報誌にも連絡先が載っていることがあります。
本当に発達障害である確証がなくても、『不安があれば気軽に相談しても良い』と相談窓口を設けている団体もありますので、探してみて下さい。
▼こちらの外部リンクからも相談窓口を探せます。
発達障害者支援センター・一覧|国立障害者リハビリテーションセンター

困った時は、勇気を出して助けを求めてみて!
まとめ
情報をまとめてみましょう。
- 「特定不能の広汎性発達障害」は、発達障害の分類のうちのひとつ!
- 診断基準の改訂によって、異なる診断名となる場合もある!
(自閉症スペクトラム障害、社会的(語用論的)コミュニケーション症) - 症状には「社会的なコミュニケーションの困難」「想像力が弱い」「こだわりが強い」などがある!
- 工夫次第で、困りごとが改善または軽減される可能性がある!
- 不安があれば専門機関や公共の窓口、SNSで相談しよう!
「特定不能の広汎性発達障害」は診断基準の改訂などで扱いが変わり、異なる診断名「自閉症スペクトラム障害」と「社会的(語用論的)コミュニケーション症」に変わりました。
これにより、より的確な診断が下されるようになったとも言えるでしょう。
外見からはわからない発達障害ですので、症状があることに気付かれず、周囲から誤解を受けてしまうこともあるかも知れません。
周囲の理解や工夫、療育などによって、あなたらしく(お子さんらしく)個性を活かせる生活しやすい環境へと近付いていけることを願います。
もっと詳しく・他の情報も知りたい方は、
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