皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「発達障害のWikipedia」についてです。

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青木
発達障害ってなんだろう。とりあえず、Wikipediaで調べてみようかな

このように思われる方も多いかもしれません。一方で、Wikipediaで調べることに馴染みがなかったり、信頼できる情報か不安に思われる方もいると思います。

そこで、今回は、Wikipediaとはどういうものなのか。「発達障害」の項目には何が書いてあるのか。Wikipediaを通してより情報を得る方法をお伝えしようと思います。

発達障害を調べる上でWikipediaは役に立つ

発達障害についてまず何かを調べてみようと思ったとき、Wikipediaはとても役に立ちます。

Wikipediaとは、世界中のボランティアが匿名で編集する、インターネットで利用できる百科事典です。「(調べたい単語) Wikipedia」のように検索することで、いつでも気になる単語の記事を、無料で閲覧できます。

Wikipediaは手軽に情報を得られる反面、記事の信頼性の低さなどが問題視されることもあります。しかし、信頼しすぎず情報を得るという点ではかなり魅力的です。

「まず調べてみる」という点で、Wikipediaはとても便利です。何か調べたい単語があったとき、いきなり専門書を読んでも、理解できなかったり、知りたい情報と少し違っていたりすることってありませんか?それを防ぐために、「まずWikipediaで調べてみる」→「参考文献や関連項目を使って知識を深める」という方法をオススメします。

Wikipedia「発達障害」記事の目次

この章では実際のWikipediaの「発達障害」のページに書かれている内容をご紹介します。

ページトップには

発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、身体や、学習、言語、行動の何れかにおいて不全を抱えた状態であり、その状態はヒトの発達期から現れる

と紹介されています(Wikipedia「発達障害」)。

定義

ここでは、発達障害者支援法が定める日本の行政上の定義と、学術的な分類としての発達障害について書かれています。行政上の定義として、

自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの

(発達障害者支援法第二条)が示されています。

原因

発達障害の原因は、複数の要素が関係し、一部影響度が判明しているものがある反面、不明な点が多く残されています。ここでは原因が判明している症状についていくつか例が紹介されています。

分類

発達障害の国際的な診断分類と、日本での分類について書かれています。

国際的な分類

WHOのICD-10による分類
米国精神医学会によるDSM-5での分類

日本での分類

知的障害を含む「広義の発達障害」
行政上の定義でもある「狭義の発達障害」
「軽度発達障害」

ただし、この軽度発達障害について、厚生労働省や文部科学省は明確な根拠がないことなどから使用を避けるよう注意を促しています。

診断

障害の程度について、発達年齢と実年齢の違いを求めるDQ(developmental quotient)を使用しての診断方法が紹介されています。

発達障害の診断についてはこちらの記事でも詳しく書いているので、ぜひご覧ください。

管理

早期発達支援が有効であることが書かれています。発達障がい者の一部が抱える本人や周囲を危険にさらすなどの「挑戦的行動」の予防に繋がるとされる行動文脈分析について触れられています。

人口

アメリカでは、3-17歳児童の約17%(CDCによる)が発達障害があると示されています。また、日本では、2002年文部科学省のデータで発達障害などの児童が6.3%いることが示されています。

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青木
情報が古いから注意が必要だね

社会問題

平成期以降に問題になった「大人の発達障害」について触れられています。また、発達障がい者が社会生活でどのような困難にぶつかることが多いのかについても書かれています。

日本における福祉

発達障がい者が受けられる「精神障害者保健福祉手帳」「療育手帳」「障害年金」の概要が説明されています。さらに、「発達障害者支援法」「障害者総合支援法」のリンクなども書かれています。

歴史

1930年代アメリカで発達障害の存在が発見されたことから、発達障害に関連する法律の制定や社会的に注目を集めた事件などが時系列に沿って示されています。

Wikipedia活用応用編

ここまでWikipediaの内容を見てきました。

ここからはWikipediaで得た情報以上を知りたいときの活用法を伝授します。

関連項目

関連項目とは、内容を理解するのに役に立つWikipedia内のリンクです。

発達障害の記事内には「国立障害者リハビリテーションセンター」が示されています。

また、関連項目に記載されている以外にも、本文に埋められたリンクも参考になります。

例えば、「大人の発達障害」「自閉症」のようなより細分化された記事や、「発達障害者支援法」などの専門的な内容の記事、「コミュニケーション」「社会生活」といったキーワードの記事もあります。

こうしたWikipedia内の記事を読むことで、多角的に知識を得られるでしょう。

また、例えば「発達障害」の記事の中で誤っていた情報があったとしても、複数の記事を参照することで別の記事から正しい情報を得られるかもしれません

外部リンク

外部リンクは、Wikipedia以外で関連するページのリンクです。

アメリカ疾病予防管理センターのページや、政府の内閣府政府の広報ページなどが紹介されています。

こちらは、公式のページが多いので、Wikipediaとは違い、信頼性が高いと言えるでしょう。

参考文献、脚注

参考文献とは、この記事を書くにあたって参考にした図書などのことです。

また、参考文献の見出し内に記載があるだけでなく、脚注として挿入されている場合もあり、その時は、脚注の見出し内にまとめられています。

これらは、専門書や論文などが多いですが、他にもネット記事や自治体の発行物なども挙げられています。

専門書や論文を読むのはハードルが高いかもしれませんが、より深く知識を学びたいときはぜひ挑戦してみてください。

また、専門書や論文を探す場合、本屋や図書館で探す以外に、Google Scholarを利用する方法もあります。

Google Scholarでは、一部の論文を無料で読むことができるので、ぜひ利用してみてください。

まとめ

この記事では「発達障害」のWikipedia記事の内容とWikipediaの活用法をお伝えしました。

Point

・Wikipediaは手軽に情報を得られる
・発達障害のWikipdia記事では、定義や原因など様々な視点から発達障害について障害されている
・Wikipediaページにある関連項目などから、より信頼性のある情報を得られる

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青木
Wikipedia「発達障害」の記事を読んでみて、参考文献なども多くて、知識を得るのに便利だったね。
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大竹
そうだね。でも、情報が最新じゃなかったり、意見が中立的でなかったりするものも多く感じたから注意が必要かも。

みなさんも注意は払いつつ、Wikipediaを読んで知識を身につけてみてください。