皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「子育て 環境」についてです。

子育てにおいて育つ環境は子供の発育と成長後の社会性に影響すると言われています。

子供が小さいうちは自然の中で育てると良いという意見もあります。
最近、自然豊かな環境へ移住し、のびのびと子供を成長させたいという子育て世代が増えているそうです。

しかし子供の発育に良いとされる環境と、子育てしやすい環境では、多少ギャップがあるように思えます。
どのように考えればよいでしょうか。

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大竹
それでは子育てしやすい環境と、一方で自然の中で子育てするメリットは何かを見てみましょう。

子育てする環境は選択できる時代

ライフスタイルが多様化している現代、子育ての価値観や捉え方はさまざまです。
子育てに求める環境も重視する点は人それぞれです。

また親が子育てに合わせて生活する環境を考えられるようになってきました。

・リモートワークの定着
・フリーランスの増加

ぜひ子供と親の特性に合った環境を選んでいきましょう。

子供の発育のために大切な環境を考えてみましょう。

  • 子育てしやすい環境を考えてみます。
  • 田舎へ移住を考える若者が多いことから、自然の中で子育てする場合の考えられるメリットとデメリットを考えてみます。
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大竹
それでは子育てしやすい環境について考えてみました。

子育てしやすい環境の3つのポイント

必要なポイントは3つに絞ってみました。

  • 安全性
  • 利便性
  • 暮らしやすさ

安全性

子供を育てるうえで最も重要と考えるママ・パパは多いと思います。
子供の周りにある危険と感じるものは少ない方が良いものです。
子育てにおいて、安全な環境とは、治安がよく災害が少ない、落ち着いた地区が該当すると思います。

  • 不審者情報の公開
  • 防犯カメラの設置
  • 公園付近の人通り
  • ゴミの管理
  • 歩行者優先通路や横断歩道、街灯の設備
  • 自動車の交通量と交通事故防止対策
  • 騒音対策
  • ハザードマップ

利便性

子育てにおいて、利便性のある環境とは、子供に必要なものが簡単に手に入る地区であり、子供の学校や通勤などで移動手段に問題がないことです。
なにかと便利な方が良いに決まってます。

  • 自宅から最寄りの駅の距離
  • 車での移動がスムーズにできる道路
  • 駐車場の立地や料金
  • 日用品の買い物
  • 近隣のコンビニ

暮らしやすさ

子育てにおいて、暮らしやすい環境とは公共施設が整っており、自治体の子育てサポートがしっかりしている地区です。

  • 保育園や幼稚園が待機ゼロ
  • 自宅から小学校の距離
  • 習い事の種類と通いやすさ
  • 救急、夜間を含めた医療機関の充実
  • 図書館や児童館などの施設
  • 自治体の子育て支援や助成金制度、医療費免除
  • 子育て世帯数

▼こちらの記事では住まいは家族に合った環境を選ぶことがポイントと伝えています。

地方移住に興味がある子育て世代の増加と田舎生活について

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大竹
子育てしやすい環境を見直したところで、つづいて自然豊かな環境での暮らしに興味を持つ子育て世代が、少なくないことについて説明します。

地方移住に興味がある子育て世代の増加

それは子育て世代にあたる若者への移住に関する意向調査からわかります。

対象地域東京圏(東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県)
調査対象者20代~30代の既婚男女
-内訳-
20代 男性:18人  女性:50人
30代 男性:212人 女性:220人
地方への移住に「興味あり」63.4%

「興味あり」29.0%「やや興味あり」34.4%

「若者の移住」調査【 結果レポート 】

移住へ興味がある理由では、自然環境を求める意見が半分以上を占めています。

移住に興味がある理由

「山・川・海などの自然にあふれた魅力的な環境」50.2%
「子育てに適した自然環境」33.4%

「若者の移住」調査【 結果レポート 】

これは、多くのママ・パパが自然豊かな環境で子育てしたいと感じていることが分かります。

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青木
子供のころは自然がある場所で遊んだほうが、IQが高くなるという話も聞きますよね。
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大竹
それでは子育てしやすい環境を考えるうえで、自然豊かな田舎へ移住という選択もアリなのでしょうか。

田舎の環境で子育てする場合のメリットとデメリットを3つずつあげてみます。

田舎の環境で子育てするメリット

  • 自然に触れ合うことで五感が育つ
  • 地域の見守りのなかで子育てできる
  • 物価や家賃が安い

自然体験で五感が育つ

その土地の環境により、遊び方はたくさんあります。
雪遊び、川遊び、海遊び、山遊びなど、子供の五感を刺激することが期待できます。

世界38カ国で行った調査では、自然の中で育った子供の方が、空間認識能力が優れていると発表されています。

空間認識能力

人が進化し、環境に適応するために最も必要とされた能力の一つ
創造性や技術革新において主要な役割を果たす。
空間認識能力が高い学生は、非常に優れたエンジニア、建築家、外科医になると期待できる。

田舎で育った人の方が、ナビゲーション能力が優れており、それは生涯にわたって影響がある

引用元:PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

自然の中で遊ぶことは、社会の中で生き抜く力を育むのでしょう。

発達障害の子に自然の中で育む発育

リラックスできる自然の中で遊ぶことは、発達障害の子の発育を促すのに効果的と考えられます。

  • デコボコ道、木登り、基礎感覚(固有感覚やバランス感覚)、危険認知が遊びの中で養えます。
  • 自然の中には遊びのルールがないので、子どもたちが夢中でしていることを満足するまでやらせてあげられます。
  • 遊びを自由に変換できるので、発想の柔軟性が養えます。
  • 自然の中では思い通りにならないことが多いので、達成感や満足感を感じ、子どもには、かけがえのない宝物になります。
  • なにより「生きる力」が身につきます。

▼発達障害の子の療育において、運動遊びによって言葉の発達を促される可能性があるようです。

地域の見守りのなかで子育て

近所に住んでいる人に自然に挨拶しあう環境で育つと、繋がりを感じ安心して生活できます。

お互いが助け合う習慣が根付いている地域も多く、近所の方々と交流する機会も自然に増えていきます。

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青木
自治会での寄り合いや催しもあり、お野菜のおすそ分けもあるかも。

都会では違和感に感じる田舎のコミュニケーションの仕方でも、困っている時にはお互いに助け合おう、という感覚は都会にはないスタイルなので、魅力的に感じるかもしれません。

物価や家賃が安い

都会に比べると土地や物価が安い分、将来にむけ資金を貯めやすくなります。

子育て世代が田舎へ移住すると「支援金」を出してくれる市町村が増えており、中古一軒家を安く購入できることもあるようです。

物価の高い東京都と最も低い宮崎県の比率は1.10倍となってます。

たとえば同じ5,000円のコース料理を頼んでも、量や質が1.10倍変わってくるというわけですね。

物価が高い都道県トップⅢ

1位:東京都
2位:神奈川県
3位:京都府

物価が低い都道県トップⅢ

1位:宮崎県
2位:群馬県
3位:鹿児島県

総務省では,地域別の物価を明らかにすることを目的とし,小売物価統計調査(構造編)において,消費者物価地域差指数※を毎年作成しています。

総務省統計局

田舎の環境で子育てするデメリット

  • 進学・習い事が限られる
  • 小児科(病院)の数が少ない
  • 商業施設が少ない

進学・習い事が限られる

私立学校は多いとは言えません。
また統廃合により学校の数がますます減少の方向を辿っています。

教育に関する選択肢は自分たちで模索し、広げるという努力は必要かもしれません。
また大学へ進学する場合は実家を離れる可能性が高くなります。

進学率が高い都会に比べるとそれほど刺激し合える学習環境ではないと言えますね。

ただし「学力が高い都道府県ランキング」を見ると、1位は石川県 2位は秋田県 3位が東京都となっています。この結果だけをみると一概に田舎であるから教育格差があるとは言えないような気がします。

子どもの学力が高い都道府県ランキング

小児科(病院)の数が少ない

子供が小さいうちは予防接種に毎月(毎週のことも)通います。小児科の数が少ないということは混み合うことが予想されます。

駅前に住んでいる場合、徒歩圏内に個人病院はあると思いますが、病院の評判による選択肢は多少妥協が必要になります。

大きな病院がない場合、車を持っていないと不便になるでしょう。

商業施設が少ない

デパートなどの商業施設は少ないため、足を運ぼうと思ったら移動時間を考慮しないといけません。
さらにバスや電車の運行数も少ない地域があり、移動手段はやはり自家用車を利用するという地域が多いので、維持費を確保するという問題もでてきます。

割り切れるママ・パパには問題ないのですが、インターネットを利用する必要がありますね。

メリット・デメリットから見えてくること

それぞれの価値観によってメリットがデメリットにもなり、また逆もあるように感じました。一概にどちらが良いという結論ではなく選択肢の一つと考え子供やママ・パパに合った環境を求めることが大切だと思います。

冒頭にも述べましたが、子供は育った環境により個性や成長に特徴がでてきます。

例えば

田舎の環境では、幼稚園から高校生まで同じ友人の中で育つ事が多く、狭い交友関係の中で過ごす時間が多くなります。
地域の人との繋がりも強いため、深い人間関係の築き方を身につけます。

都会の環境では、進学の度に人間関係も変わり、交友関係が広がります。
広い世代や地域の人と接する中で、社交性が育っていきます。

このように育っていく環境で、成長後の社会性に影響が現れます。学習面・体力でも同じといえるでしょう。

どのような環境が自分たち親子にとって向いているのか、将来どのような子どもになって欲しいかによって「子育てしやすい環境」が変わるのではないでしょうか。

親ができること

ママ・パパは子供の発育の為に良い環境を用意してあげられます。
発育の為に環境を選ぶうえで子供の年代に合わせることが大切です。

▼子供が成功する環境の特徴についてお話をされています。

▼ソーシャルで仕事ができる時代ですから、田舎での生活を選択するのも納得です。

▼住む環境に特化している内容ではありませんが、子供にとって一番大事な環境を考えるきっかけになるかもしれません。

タイトル私たちは子どもに何ができるのか
著者名ポ-ル・タフ
価格1,760円

読んだ方の感想です。

まとめ

① 子育てしやすい環境を考えてみました。

② 田舎へ移住を考える若者が多いことから、自然の中で子育てする場合の考えられるメリットとデメリットを考えてみました。

ライフスタイルが多様化している現代、子育ての価値観や捉え方はさまざまです。

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大竹
子育て環境も選択肢を広げられる時代です。
子供の発育のために環境を考えるきっかけになれば幸いです。