皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「マッサージ」についてです。

発達障害を抱えている子どもの多くは、体調とうまく付き合えるようになるまでに、ご家族と共に長い時間をかけながら日常生活を送る場面が多いでしょう。

強い対人緊張、音や匂い・気温・環境変化への過敏さまたは鈍磨などで日々多くの強いストレスを抱え、それが不眠やうつ症状につながる方もいます。

体調をコントロールの為、専門医受診や内服治療を行う方法がありますがマッサージを行うと良いとも言われています。

家で誰でもできる方法が多く、子どもにマッサージが合えば体調がより安定し易くなるかもしれません。

avatar
青木
この記事では、発達障害のある子どもへのマッサージの良さと、ご家庭でできるマッサージ方法について解説していきます。

マッサージの効果

発達障害のある子どもに対し、マッサージを行うことで心境や身体に良い影響を与えることが分かっています。その効果とは下記の通りです。

  • 緊張感の緩和により、不安や恐怖が鎮まる
  • 物事への集中力が向上する
  • 安心することで笑顔が生まれ、発語が増える
  • 入眠しやすい など

マッサージを受けると緊張がほぐれ、気持ち良くなるのは子どもも同じで、心体共に良い影響を与えることが分かります。

マッサージにより副交感神経が刺激されることでリラックス効果が得られる為です。

発達障害の影響で疲れやすい

発達障害を抱えることで、様々な弊害が生まれます。思うように行かない、周囲から理解を得られない、物音が気になって眠れないなど様々です。これにより、発達障害を抱えている子どもは日々ストレスを感じやすく、疲れやすい傾向にあります。

なので、障害を抱えている子どもへのマッサージは有効なのです。

avatar
大竹
「疲れやすい」をトピックにした記事があります。良かったら併せてご覧下さい。
https://up-jidouday.net/media/hint/575/

マッサージには信頼関係づくりが大切

仮にマッサージを受けに行くとしたら…と想像してみて下さい。

施術者と顔を合わせ、コミュニケーションをとった上で受けますよね。どんな体調なのか、施術に癒しを求めるのか痛みの緩和を求めるのか、仕事帰りなのかなどのやりとりをすることで、施術者に状況を分かってもらっている安心感の中、よりリラックスして施術を受けることができます。

また、身体を預ける訳ですから、信頼関係が無ければ受けれません。

発達障害のある子どもに対しても同様のことが言えます。信頼関係無くして、相手に身体を触れられることを嫌う子どもは少なくありません。

どんな体調か、今からどれだけの時間をかけて、何を用いてどんなことを行うのか、マッサージを行うことで期待できることなど、

子どもの理解しやすい言葉で説明することが大切です。

触覚過敏を理解する

「感覚過敏」という言葉をご存知でしょうか。

感覚過敏とは、視覚や聴覚など人間にある五感に「過剰に反応してしまう感覚」があることで、生活に支障が生じる症状を言い、発達障害と併存している場合があります。

avatar
青木
ここでは触覚過敏が該当します。簡単に言えば、触られることを極端に嫌う子どもがいるんです。

例えば洋服に嫌いな素材があったり、フローリングに触れた感触が不快に感じてしまい、裸足では歩けないなどの症状です。

下記のツイートをご覧下さい。

https://twitter.com/luckydays10/status/955728135181316096

ご覧のように、「それも?」と疑問に感じてしまう感触が苦手な人も多くいます。

また、スキンシップで相手の体に手で触れる機会など多くありますが、触れられることを嫌う為、外では落ち着かないという人も少なくありません。

無理矢理に行わない

マッサージにはリラックス効果がありますが、信頼関係を得た上で行いましょう。仮に触覚過敏を併存している場合、不快な時間となってしまいます。

良かれと思ってしたことが逆効果になりかねません。

avatar
大竹
知らない人に触られるのは、誰だって怖いですからね。

マッサージの方法

お腹が痛い時に手を当てると痛みが和らぐ効果があります。これを語源にした言葉が“手当て”です。

これを活かし子どもの体に手を当ててみて、子どもが心地よくしていそうな部位に触れてみてみて下さい。

こわばっている部分に手を当てるだけでも効果が期待できます。

触れる前に、施術される方の手を温めておくこともポイントです。手が冷たいとそれだけで不快と思わせてしまうことがあります。

  マッサージで触れる部分

触れる部分については、その子が心地よく感じる部分の他に一般的に良いと言われる手・足裏や背中が触れ易いでしょう。

手は常に露出していることもあり一番触れやすい部位です。直に触れる方が温かさを感じられ心地良さそうですが、直に触れることが不快に感じる子どももいます。

足は体中のツボが集まっており、触れ続けることで体調安定につながる可能性が高いです。しかし足裏は大人であっても敏感な方が多いので、合う合わないはあり得ます。無理に行うことは控えましょう。

背中は服の上からさするだけでも、こわばった肩甲骨間の筋肉が緩むことで緊張で固まった肩や首の筋肉も緩み、楽に過ごせるメリットがあるそうです。

  心身を整えるアロマオイルを使ったマッサージ

マッサージの際、アロマオイルを用いると良いと言われています。香りは脳の一部に直接的に働きかけ、感情や自律神経への働きかけがあることで心身の状態が調整されると言われているからです。

ただ使用する時は慎重に、発達障害の症状の一つに嗅覚過敏があります。においに敏感な子どもさんでも好きなアロマオイルが見つかれば、マッサージの時間がより癒しの時間になるでしょう。

またマッサージをしている方も香りで癒されるメリットがあります。

ラベンダー

ピュア エッセンシャルオイル(アロマオイル)posted with カエレバ楽天市場Amazon

リラックス効果のあるアロマの代表格とも言えるラベンダー。心地の良い香りが緊張をほぐしてくれます。

ローズウッド

生活の木 オーガニックエッセンシャルオイル ローズウッド・葉(10mL)posted with カエレバ楽天市場Amazon

薔薇に似た香りのすることから名付けられたローズウッド。優しい香りがリラックスさせてくれます。

avatar
青木
香りにも好みは別れますので、ピッタリなアロマを見つけて下さい。

まとめ

マッサージを行うことで、リラックス効果は勿論、集中力向上など様々な効果が期待できます。

ただ、良かれと無理矢理行うことは信頼関係を失う結果に繋がりかねません。

発達障害の子どもに施術する際は、コミュニケーションを図りながら、心地良い所がどこかな?どんな触れ方が良いかな?と宝探しをするように子どもさんと楽しみながら行うことがポイントです。

この記事を読んで頂いて、マッサージを一度試してみたいと思われた方は、まずは子どもに触れる所から始められてはいかがでしょう。

子どもさんにマッサージが合うことが分かった後に、アロマオイルなどを購入されることをお勧めします。