皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「子育て 夫」についてです。
実家の両親や親戚と離れて暮らす夫婦が多い今、夫と妻、両方が協力し合って子育てを乗りきることがとても大切になっています。
目次
夫婦で協力して子育てをする「9つの方法」をご紹介します!
「なんだか自分ばかり忙しく動き回っている!」そんなふうに思うことはありませんか?
日本ではまだまだ、夫婦が協力して子育てと家事が行えていない現状があります。
そこで今回は「夫婦が協力して子育てをする9つのヒント」をご紹介します。
改善策① 育児に関係するホルモンの特徴を知っておく
みなさん、ママやパパの体の中では日々さまざまなホルモンがはたらいることをご存知でしょうか?
子育てに関わる代表的なホルモンには愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」があります。
このホルモンは出産・子育てをする女性の体内で多く分泌され、子どものこまめなお世話を促すホルモンです。
また、男性には闘争心を向上させるホルモン「テストステロン」が多く分泌されています。こちらは子育てには少々不向きなホルモンなのです。
子育て中の女性に多く分泌される愛情ホルモン▶︎オキシトシン
男性に多く分泌される闘争を促すホルモン▶︎テストステロン
しかしスタートラインではハンディキャップはあるものの、子どもと接する時間を増やすことで、男性のオキシトシンの分泌は少しづつ増えていきます。
まずは日頃から抱っこする時間を増やすなど、子どもと触れ合う時間を増やすことから始めてみましょう。
参考:「妻が夫の子育てにイラつく」のが至極当然の訳 女と男は生物的にどうしても得手不得手がある(東洋経済オンライン)
改善策② 「家族はシステム」育児や家事をマニュアル化する
家族は個人の集まりでもありますが、全体でひとつのシステムでもあります。
子育てのストレスや負担が誰かに偏ってしまうことは、システムが不具合を起こしている証拠です。
ですので、子育てや家事も「ある程度、誰もが行うことができる」ようにマニュアル化することをおすすめします。
比較サイトも豊富ですので「家事 マニュアル アプリ」などで検索してみてくださいね。
▼アプリの一例です。参考にしてみてください。
アプリ名 | 魔法の家事ノート 家族で共有!家事と買い物のタスク管理帳 |
価格 | 無料 |
機能 | ①家事の整理 家事の頻度と担当が一覧で見られるので、家事をやる日や担当に偏りがないかどうか確認・変更ができます。 ②通知機能 家事の時間になるとお知らせが届くので、自主的にアプリを開かなくても大丈夫です。 ③メモ機能 家事ごとにメモがつけられます。 例えば「洗濯」の家事に「洗剤は1段目の棚、柔軟剤は3段目の棚」とメモをつけておくと、家族が家事に迷うことがなくなります。 ④洗濯天気 お住まいの地域ごとに、天気・最高気温・最低気温・降水確率・洗濯指数が7日先まで見られます。 ⑤いろんな家事 季節や天気に合わせたおすすめ家事を提案します。また、家事の裏技や生活に役立つ情報を随時配信しています。 |
レビュー | 非常に使いやすいです。 現状このアプリ以外考えられません。 他のアプリと比べて設定の仕方が多く選べるので、その人に合ったリスト作りが出来る。なのに余計な項目は無くシンプルで、情報や宣伝が目に入りづらいと思います。 |
そうしておけばベビーシッターなど外部からのサポートが入ったときにもスムーズです。
▼こういった動画も参考になりそうです。
▼家事を「見える化」して分担できるチェックシートの一例です。
引用元:【共家事】家事を「見える化」て、家事分担を見直そう! (福井県が作成したチェックシート)
・作業の流れや手順を簡潔にまとめておいたり、使用する物の保管場所などが一目でわかるようラベルを貼っておくなど「夫婦で共有できる仕組みづくり」をしてみましょう
・アプリやブログ、チェックシートなどを活用し、家事を「見える化」して夫婦で共有することがオススメです
改善策③ 夫には理論的な言い方やゲーム感覚の言葉かけが有効
妻が夫の感情にいくら訴えかけてもなかなか響かないという経験はないでしょうか。
個人差はありますが、一般的に男性は論理的な思考を得意とするため、「感情」「雰囲気」「ニュアンス」を理解してもらおうとしても難しい場合があります。
また、これもあくまでも傾向ですが、ゲームが好きな男性は多いですよね。とくにチームで戦略を立てて目的を成し遂げるようなものが好きな傾向があります。
ですので、妻から夫に何か伝える場合には以下のポイントを意識してみてください。
・「なんで〇〇してくれないの?」ではなく「〇〇はこうしてほしい」というように、感情よりも具体的な行動を伝える
・リミット(期限)を「何日までに」「何時までに」のようにはっきり伝える
・「この目標を達成するには、逆算してこの時間までにAとBをこの段階まで終わらせる必要がある」「どう分業したら効率よく達成できる?」など、達成欲を刺激する言い方をしてみる
・達成した時の成果やご褒美を設定しておくこともオススメ
改善策④ お互いに完璧を求めない
家事や子育てにはこだわりも沢山あるかと思いますが、どちらかが完璧を求めてしまうと、協力もなかなかうまくいきません。
夫婦がお互いに家事や子育てを共有する中で大切なのは「得手不得手はあるけれど、全体でなんとなくできていればオーケー」という基準です。
改善策⑤ ときにはありのままの気持ちをぶつけてもいい
子どもが小さいときには一息つくこともままならず、トイレにゆっくり入ることすらできないのが子育ての現実でもありますよね。
いつもいつも気遣ってばかりではいられず、理性的でもいられない、誰だってひとりの人間です。
ときには不安な気持ちをありのままにぶつけることで、どろくさいかもしれませんが、まっすぐに伝わるものもあります。
参考:ワンオペ育児の怒りぶつけたら、仕事漬けの夫に小さな小さな変化が…(読売新聞オンライン)
改善策⑥ 夫や妻が不在の場合
本来子育ては沢山の手が必要ですので、子育てを1人で行うことは過酷です。
そんな場合はぜひ以下の記事を参考にしてみてください。相談先やママ友を作れる場所についてもわかりやすく記載されています。
改善策⑦ 子どもが発達障害かもしれないと思った場合
子育て中に子どもが発達障害かもしれないと思ったときは、どうすればいいのか不安になることもありますよね。
そんな時には夫婦で話し合い、療育や環境調整について相談してみることをおすすめします。
▼子どもが発達障害かもしれないと思った場合には以下の記事も参考にしてみてください。
改善策⑧ 夫があまりに無理解で非協力的な場合
以下の相談先は女性限定ですが、もし悩んでおられることがあれば相談してみてください。
▼「心とからだと生き方の電話相談」男女共同参画センター横浜相談室(公財)横浜市男女共同参画推進協会
~たとえばこんなご相談を受けています~
「夫から『お前は、どうしようもないダメなやつだ』と言われ、私がいたらないから怒らせてしまうのか…と気持ちがざわざわします」
電話相談のあと、必要な場合に面接相談の予約が取れます。
さらに、必要に応じて弁護士・医師相談もご利用いただけます。
DVや性的な傷つきを経験した女性のためのサポートグループ・セルフケアグループもあります。
ご相談窓口:045-871-8080 火曜・水曜・金曜・土曜 9:30~16:00、金曜 18:00~20:00(祝日除く)
・年末年始はお休みです。
・相談電話が混雑によりかかりにくい場合があります。少し時間をおいておかけなおしください。
・相談は無料ですが、通信料はご負担ください。
引用元:横浜市男女共同参画センター相談室
改善策⑨ 思いやりが大切
子育てをしながら夫婦としても成長することには大変な努力が必要です。
しかし、そうして育てた夫婦や家族の絆は強く、子どもにもいい影響を与えることは間違いありません。
どちらかが何もできないくらい忙しい時でも「いつも頑張ってくれてありがとう」「いろいろ気づかないことや足りないことがあってごめん」「一緒に頑張ろう」などの言葉をかけることには大きな効果があります。
アンバランスすぎる夫婦間の家事・育児の分担割合【データ】
国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している「全国家庭動向調査」(2019年)の調査結果によると、
今でも日本の夫婦間では家事と育児にかける時間にとても大きな差があることが判明しています。
・料理や掃除などの家事に充てる時間は、夫37分に対して、妻は7倍の4時間38分(平日)
・育児時間では、夫はおよそ1時間半に対し、妻は5倍以上の8時間50分(平日)
参考:国立社会保障・人口問題研究所 第6回全国家庭動向調査(2019年)
参考:図表2-2 6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(週全体平均)(1日当たり,国際比較)内閣府男女共同参画局ホーム
夫の子育てや家事への協力がなかなか進まない原因は?
夫の子育てや家事への参加が進まない原因には、
- 夫の育った家庭環境などによっては、妻を「自分の面倒を見てくれる存在」とみなしてしまい、そういった感覚がなかなか抜けないことがある
- 妻の負担の大きさを察することができず、たとえば子どもと少し遊んでいるだけで「自分は育児に参加している」と満足してしまう
- 何をどのようにすればいいのかわからないので、なんとなく協力や参加をしないでいる
- 夫が育児に参加すると余計に妻の負担が増えることがあり、妻が「自分がやる」となってしまう
などが考えられます。
夫婦が育児や家事で協力しないことによる大きな問題点とは
今は昔と違い、子どもの母親が自分の母親や姉妹、親戚や近所の人と助け合って子育てをすることが難しい傾向にあります。
そのような状態で家事・育児が妻に重くのしかかることは妻を苦しめます。
夫と妻の話し合いがしっかりできている状態でお互いに理解や納得があればいいですが、そうでない場合は夫婦が不仲になりやすいです。
女性が家事・育児を多く負担し苦しむ傾向は子どもにも引き継がれやすいですし、夫婦間で不満を溜めて険悪な空気が漂っていたりすると子どもは影響を受けます。
まとめ
今日は夫婦が子育てで協力し合える方法についてご紹介しました。
子育てには協力が大切です。夫婦の対等な協力関係を見て育った子どもは、人間同士の健全な関係を学ぶことができます。
やむをえず一人だけの育児になった場合でも、そこに思いやりの気持ちがあれば、子どもはそれを感じ取ります。
とくに今は昔とは違い、子育て中に周囲の人々と協力し合える環境が少ないです。
自治体のサポート等も活用しながら、ぜひしっかりと夫婦で話し合い、少しずつでもいいので、協力し合える体制をつくり上げていってください。
今日の記事がその一助になれば幸いです。