皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「5歳から顕著に現れる発達障害特性」についてです。

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青木
発達障害は小学校へ就学を控えた5歳頃までに幼稚園や保育園、家庭などで、それまでの行動により支援の必要性が判断される場合が多いのです。
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大竹
また、その一方で0歳から5歳までは急速に成長する子供も多く、判断がつきにくいという一面も否定できませんよね。
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青木
では、親としてどのような点に注視することが早期発見、早期療育に繋がるのでしょうか。

5歳児童から顕著に現れる発達障害特性はどんなところ?

早期発見、早期療育のために

療育とは

発達障害の子どもたちが社会的に自立できるようにするためのスキルの習得や環境調整を行うプログラムのことです。早くから取り組むことで問題を軽減したり予防できると言われています。

「大人の発達障害」や「早期発見、早期療育」など、発達障害に関する情報を耳にする機会が多くなってきたとはいえ、現在でも脳波や血液検査などで発達障害の診断はできません。

ここからが発達障害だという明確な判断基準はない上、見分けは難しく簡単には判断できない背景があります。

とはいえ、「早期発見、早期療育」という言葉があるように、早い時期に発達障害を見つけ、早い時期から療育に取り組んでいくことが大切であるということは、だいぶ認知されてきています。

また、早期発見や早期療育に取り組むことは、発達障害の二次障害を防ぐためにも重要です。

発達障害の二次障害

発達障害の特性からストレスや不適応を招きやすく、それによりうつ病などの精神疾患の併発を引き起こすことを言います。

早期発見、早期療育のために親ができることとはどんなことでしょうか。それは気付いてあげること。そして、気付く為の要因として育てにくさがあります。

親として発達障害特性の育てにくいと感じる点

  • 指示の入りにくさ
  • 落ち着きのなさ
  • かんしゃく
  • テレビ・ビデオの視聴に関すること
  • 食事のこと
  • 熟睡や覚醒などの睡眠に関すること

「何度言っても言うことを聞かない」という場面はどのご家庭でもある出来事ででしょう。ただ、発達障害を抱えている子供の場合、単なる「ワガママ」では無く、

言われていることの内容を理解出来ていない」可能性があります。

結果的に言う事を聞けない状態ではありますが、その理由は健全児童と比べると少し変わってくるのです。

見逃さないで、発達障害を疑う注意行動の特徴

  • 他児童や担任教諭とのコミュニケーションに困難がある
  • 動作のぎこちなさ
  • 不器用さ
  • 仲の良い友達がいない
  • こだわり行動が強すぎる
  • 言葉がつまる
  • 言いたいことが伝わりにくい
  • なりきり遊びやごっこ遊びが難しい

発達障害の特徴の1つに、「見分けるのが難しい」というのがあります。

発達障害は特に外傷はありません。ですので何気ない態度などから「おや?」と思う出来事を見つけてあげることが必要なのです。

上で紹介した内容以外では、クレーン現象などがあります。

クレーン現象とは、「取ってほしいモノ」や「気になるモノ」に対し、自分の手で取る、または、指をさすなどの行動を取らず、近くにいる保護者の腕をクレーンの様に使い、欲しい対象に近づける動作のことです。

POINT

「クレーン現象の様な行動を取ったら一大事?」ということではありません。健全児でもクレーン現象を行う時はあります。

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大竹
この症状に関する記事を下記に用意しました。よければ併せてご覧下さい。

5歳児健診

地域によっては5歳児健診を行なっている場合があります。5歳児健診により、発達障害の疑いが見つかるケースも少なくありません。

5歳児健診は平成8年度より鳥取県の1町で実施され、平成19年度より鳥取県のすべての市町村において実施されるようになりました。

少しずつ全国に広まりつつありますが各自治体負担で行われる為、実施地域は限定されている現状があります。

参照元:5歳児健診-厚生労働省

5歳児童から発達障害特性が顕著に現れる理由

5歳児童から発達障害特性が顕著に現れるのはなぜ?

5歳児童に発達障害特性が顕著に現れる理由として、定型発達の子供に比べ出来ないことの差が大きくなってくるからです。

つまり、大きくなるにつれて泣いたりわめいたりなどの幼稚な行動が少なくなってくる一方で、できない子供が目立つようになってくるからです。

例えば、定型発達の5歳児童のお子さまの特徴として相手の立場や気持ちを理解できるようになってくるという点がありますが、発達障害のお子さまの場合、このような点が未発達のまま、相手の気持ちを理解できないということがあります。

そもそも発達障害とは

発達障害は自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがありますが大きく3つに分かれています。

自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群(ASD)

相手と何を話していいのかわからないことや空気が読めないなどコミュニケーションに影響する症状が特徴です。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

気になったものに意識が向いてしまい、集中力がなく落ち着いていられないなどの特徴があります。

学習障害(LD)

文字の読み書き、聞く、話すなどの会話、計算などが苦手です。

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青木
発達障害の症状は抱えている人によって様々です。ASDのみを抱えている人がいれば、ADHDとLDを併存している人もいるでしょう。
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大竹
厚生労働省にも記載があります。
また、発達障害を抱えた園児にありがちな「特徴」に関する記事がありますので、併せてご覧下さい。

発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

引用先:厚生労働省みんなのメンタルヘルスより

発達障害の疑いを感じたら

では、5歳で発達障害の疑いを気づいた時にどのような対応をすればよいのでしょうか。

医療機関での受診

病院での受診の際、普段の生活を思い浮かべながらお話するには思うようにお話できないこともあります。ぜひ、リストを持参し普段思っていることを伝えて漏れがないよう心がけましょう。

また、適切な処置や治療をしてもらうことで、本人の心身的負担の軽減や発達障害の人に多い二次障害の併発を防げることもあります。

園の先生や専門家への相談

1人で抱え込まず、通っている幼稚園や保育園の先生、臨床心理士などへ相談しましょう。

専門機関への相談

児童発達支援センターは地域の障害のある児童を通所させて、日常生活における基本的動作の指導、自活に必要な知識や技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行う施設です。 

発達障害者支援センター は、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。

SNSの活用

発達障害のことで悩んでいる保護者の方は多くtwitter、FacebookなどのSNSを活用し情報発信や情報交換している方も、ちらほらいらっしゃいます。

参考にしてみたり、コンタクトを取ることで有益な情報が得られる可能性もあります。

下記のツイートをご覧ください。

ご覧の様に、SNSを通じて情報交換などを行っている人も少なくありません。

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青木
「これなら我が家で出来るかも」という内容が見つかるかもしれません。
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大竹
さらに、同じ境遇の仲間が出来るのは「大きな支え」となるでしょう。

1人で悩まない

発達障害のお子さまを育てるのは決して簡単なことではありません。心理的ストレスの軽減を図ることも大切です。障害を抱えたお子様の療育と保護者の方の休息にデイサービスの利用も良いかもしれません。

横浜市都筑区児童発達支援と放課後等デイサービス 運動・学習療育アップ

児童発達支援と放課後デイサービス 運動・学習療育アップでは

発達障害を抱えた児童の「療育」さらに保護者の「休息」も重要と考え、デイサービス事業を行っています。

まとめ

5歳児の発達障害児童から顕著に現れる特徴が理解できましたか。

早い段階で、きちんとした早期療育を行えば、適応障害のない状態で成長も見込める発達障害児童達。

発達障害の特性などについてはある程度、認知されてきているとはいえ、早期発見する為の国の施策は発展途上と言えます。

早期療育を行うためにも、発達障害に早く気付くことがとても大切です。