ADHDかもしれないと疑いを持ったら、まずは気軽に無料で相談できる専門機関の相談窓口を利用するのがおすすめです。
なお子どもと大人では行くべき専門機関が異なります。

子どものADHDを相談できる機関

・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター

大人のADHDを相談できる機関

・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所

知能検査や発達検査などは児童相談所にて無料で受けられる場合があります。
障害について相談することもでき、これは発達障害者支援センターでも可能です。
自宅近くに専門機関がないという場合には、電話で相談にのってもらうことのできる場合もあります。

まずはこれらの相談機関に行き、障害の疑いがある場合には専門医を相談してもらいましょう。

ADHDの治療

ADHDを根本的に治療することはできません。
ただ、ADHDによって生じる困難を乗り越える方法を学ぶ教育・療育や、ADHDの症状を緩和する治療薬は存在しています。

また環境の調整や周囲の理解、対応によって、ADHDの人が生きやすい社会にすることも可能です。

療育による治療

療育とは、社会的自立を目標としたスキルの習得や環境を整えるアプローチのことです。
ソーシャルスキルトレーニング、ペアレントトレーニング、環境調整といった手法が一般的で、苦手とする行動を調整したり、適応的な行動や得意な部分を磨くことができます。

薬物療法

ADHDの治療には薬物療法が役立てられることもあります。
ADHDの治療薬には不注意・多動性・衝動性の症状を緩和する効果があり、服用している間のみ効果が期待できます。

また、薬の効き方と副作用は個人差があります。
ADHDの治療薬は主に、ストラテラ(正式名アトモキセチン)や、コンサータ(正式名メチルフェニデート)の2種類です。
副作用の問題もあるため、医師と相談しながら適切な服用をする必要があります。

ADHDの二次障害

以前は子どものADHDは時間経過とともに薄れるものとして楽観視されていました。

しかし、適切なサポートがなかった場合、子どものADHDは二次障害を引き起こすことがあります。
二次障害とは、ADHDの主症状とは違う症状や状態を引き起こしてしまうことを言います。

具体的には以下のような症状が見られます。

・うつ病
・行為障害
・不安障害
・反抗挑戦性障害
・不登校やひきこもり
・アルコールなどの依存症

また、子どものADHDにおいては、親が周囲の対応に追われて子どものケアを十分に行えないことがあります。
そのため、心理的なサポートが必要となるでしょう。

発達障害の人が受けられる支援とは

発達障害で知的障害がある場合には、療育手帳を取得することができます。
自治体によって詳細や取得方法、受けられるサービスや給付などは異なります。

また、知的障害がない場合でも精神疾患により長期の間日常生活や社会生活への制約のある人を対象とした「精神障害者保健福祉手帳」を申請することができます。

手帳がなくても受けられるサービスとして「児童発達支援」「放課後等デイサービス」があり、障害福祉サービスや自立支援医療の給付を受けることが可能です。