アメリカの精神医学界「DSM-5」においては、ADHDは次のように定義されます。
もしこの診断基準の中で該当するものが多い場合には、専門機関に相談してみましょう。

目次

A

不注意
次のうち6つまたはそれ以上の症状が6ヶ月以上持続したことがあり、学業的・職業的活動に影響を及ぼすほどである

・学業、仕事、または他の活動中に綿密に注意することができない、または不注意によって間違いを犯す
・課題または遊びの作業中に注意を持続することが困難である
・直接話しかけられているときに話を聞いていないように見える
・しばしば指示に従えず義務をやり遂げることができない
・課題や活動を順序立てて行うことが困難である
・精神的努力を要する課題に従事することを避ける、嫌がる
・課題や活動に必要なものをしばしばなくしてしまう
・外的な刺激(成人では無関係な考えも含まれる)によってすぐに気が散ってしまう
・日々の活動(成人では電話を折り返しかけることや金銭の支払い、会合の約束を忘れること、用事を足すこと)などでしばしば忘れっぽい

多動性および衝動性
次のうち6つまたはそれ以上の症状が6ヶ月以上持続したことがあり、学業的・職業的活動に影響を及ぼすほどである

・手足を動かしたり叩いたりすることがある。または椅子の上でもじもじする
・着席が求められる場面でしばしば離席する
・不適切な状況で走り回ったり高いところへ登ったりする(成人では落ち着かない感じのみにとどまることもある)
・静かに遊んだり余暇活動につくことがしばしばできない
・しばしばじっとしていない、または衝動的に行動する
・しばしば喋りすぎてしまう
・しばしば質問が終わるまで待てず答え始めてしまう
・しばしば自分の順番を待つことが困難に感じられる
・しばしば他人を妨害して邪魔をする

B

不注意または多動性-衝動性の症状のうちいくつかが12歳以前から存在していた

C

不注意または多動性-衝動性の症状のうちいくつかが2つ以上の状況で存在する

D

これらの症状が学業的、社会的、職業的機能を損なわせている又はその質を低下させているという明確な証拠がある

E

症状が統合失調症、又は他の精神病性障害の経過中にのみ起こるのではなく、他の精神疾患(気分障害、不安症、解離症、パーソナリティ障害、物質中毒または離脱)ではうまく説明されない

上記の結果から、不注意と衝動性が見られるタイプ、不注意優位型のタイプ、多動性と衝動性が見られるタイプに分類されます。
さらには重症度が3段階に分かれて診断が下されることとなります。

これら診断基準は、年齢によって障害の症状の現れ方が異なり、区分も流動的であるということを考慮したものであると言えます。

専門機関での診断は、上記に記したアメリカ精神医学会のDSM-5や世界保健機関(WHO)のICD-10(※)による診断基準によって下されます。
正式に診断を受けたい場合には専門機関の診断や検査を受けることを推奨します。