素行症および素行障害・行為障害(Conduct Disorder)は、反抗的な行動を起こし社会で決められたルールを守ることのできないという特徴を持った精神疾患です。
具体的には、人や物に対する暴力的攻撃、窃盗や長期・複数回の家出などが挙げられます。

素行症/素行障害はアメリカ精神医学会のマニュアル「DSM-5」において用いられる診断名で、行為障害は世界保健機関(WHO)の「ICD-10」で用いられている名称です。

素行障害の症状

素行障害の主な症状は、年齢相応の社会ルールを守ることができない、もしくは他人の人権を侵害する行為を繰り返し持続的に行うことです。
これらの症状は4つの種類に分類することができます。素行障害の診断が下されるには、これらの症状が見られるのに加えて12ヶ月の間に複数の症状が継続していることや、半年の間に少なくとも1つの症状が見られることなどの条件があります。

・人や動物に対して暴力的
いじめや暴力行為を伴う喧嘩、凶器の使用や強盗、一方的な性行為を通した人や動物に対する残酷な行為

・所有物破壊
他人の所有物を破壊したりわざと放火をして相手に重大な損害を与えようとする

・他社に嘘をつく・盗みの行為をする
無断で立ち入ることが禁じられているところに侵入したり、自分の利益のために嘘をついたり物を盗む

・制定されたルールへの違反
門限を守らずに夜遊びしたり、学校をさぼったり家出をする

素行障害の年代別の特徴

アメリカの精神医学会のマニュアル「DSM-5」では、素行障害を3種類に分けています。
これは発症した年齢によって分類するものです。

小児期発症型

小児期発症型の場合、10歳になるまでに素行障害の症状が発症します。小児期発症型では女子より男子に多く発症が見られます。
素行障害が発症すると暴力的になり、同世代での対人関係でトラブルを頻発させることがあります。

また、小児期発症型の素行障害と診断される人は、小児期早期に反抗挑戦性障害(ODD)と診断されている場合が多いのも特徴です。
小児期発症型の素行障害をもつ場合、ADHD(注意欠如・多動症)や他の神経発達上の困難も同時に抱えている傾向にあります。欠如・多動症)や他の神経発達上の困難を抱えている傾向があります。

小児気発症型の素行障害は、青年期に発症したものと比べ、長引くとされています。

青年期発症型

青年期発症型の素行障害は、10歳以前には素行障害の症状を発症していないことが診断の条件です。
小児気発症型の素行障害に比べると症状は軽いのが特徴で、成人になる以前に症状が治りやすいとされています。

青年期発症型の素行障害を抱える人は、周囲に対して攻撃的な行動を示すことは多くありません。
同世代の集団の中で大きなトラブルを引き起こすこともない傾向にあります。

特定不能の発症年齢

素行障害の基準は満たしているものの、発症した年齢が10歳より前なのか後なのか不明な場合、特定不能の発症年齢と診断が下されます。