皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場になることを願って投稿させて頂きます。今日のトピックは「子育て 腱鞘炎」についてです。
子育て中に手首の痛みを感じていませんか。
実は子育て中の女性の3人に1人は手首の痛みを抱えていると言われています。
この手首の痛みは腱鞘炎の可能性があります。放置しておくと、痛みが強くなったり、徐々に動かしにくくなっていき、最悪、手術の必要性もあります。
ですが、早期より対処することで保存的治療で改善することができます。
そこで今回は、発達障害も交えながら、子育て中の腱鞘炎について、解説と対処方法を説明していきます。


目次
子育て中に感じた、手首の痛みの正体は腱鞘炎!

実は子育て中に、手首を痛めたり、違和感を感じたりしたことがある人は、8割近くいると言われています。
その中で、産後1ヵ月での腱鞘炎の発症率は45.1%と言われています。
腱鞘炎とは、手首や指にある筋肉の腱が通る腱鞘というトンネルのような部位(腱を保護する役割)が炎症を起こしてしまっている状態です。
腱鞘炎はいくつかあります。
- 化膿性腱鞘炎
- 結核性腱鞘炎
- 狭窄性腱鞘炎
- ばね指 など
子育て中に起こる、腱鞘炎は、狭窄性腱鞘炎とばね指である場合がほとんどです。なので、今回は狭窄性腱鞘炎とばね指について解説していきます。

ドケルバン病
手首の親指側にある腱鞘と通過する腱に炎症が生じており、腱がスムーズな動きをできなくなり、手首の親指側の痛みや腫れが生じます。
原因
子育てによる、親指の過度な使用や産後の女性ホルモンの不安定性が原因と言われています。
病態
親指の使い過ぎによって、腱鞘が肥厚したりすることで、腱が通過障害を起こします。それによって刺激され、悪循環が生じることで狭窄を起こしてしまいます。
セルフ検査方法

検査名 | フィンケルシュタインテスト |
方法 | ①親指を内に入れて握りこぶしを作ります。 ②手首を小指側に曲げます。 |
判定 | 痛みを伴えば腱鞘炎の可能性があります。 |
わかりにくい人のためにも、動画も載せておきます。
ばね指(弾発指)
指の腱鞘炎の事です。
ドケルバンと同様に腱鞘と通過する腱に炎症を起こしている状態です。
原因
原因も、ドケルバン病同様に、子育てによる、親指の過度な使用や産後の女性ホルモンの不安定性が原因と言われています。

病態
指の使い過ぎによって、腱鞘が肥厚したりすることで、腱が通過障害を起こします。
最初は、朝方に症状が強くなると言われています。進行すると、ばね現象が起こります。

腱鞘炎と発達障害の関係性⁉

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腱鞘炎になりやすい理由
発達障害の子供では、通常より発育が遅い傾向にあります。
また、注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動性障害)の子供では、特徴として、様々なものに関心を持ち、周囲のペースよりもエネルギッシュに行うという特徴があります。
つまり、子育てで手首や指にかかる負担や時間が増えることで腱鞘炎になりやすくなります。
発達障害の子供の子育てを行っている方は、特に自身の身体についても気を付ける必要があります。
対処法や予防方法!

腱鞘炎の治療として、保存療法では固定して安静や塗布剤を塗ることや、リハビリテーションを行う場合や手術療法を行うことが主な治療です。

ですが、実際には子育てで時間などありませんよね。
そこで、今回はあくまでも痛みが少ない場合の対処法や、予防策を紹介していきます。
ストレッチ
方法 | ①手の平を上にします。 ②反対の手で人差し指~小指を下に引っ張ります。 ※手の平を下にして逆も伸ばす |
時間 | 30~1分間ほど伸ばす。 |
わかりやすいように動画も紹介しておきます。

手首を固定する
手首の固定は、腱鞘炎の予防としても、痛みがある場合も利用することが出来ます。
テーピングによる固定
方法 | ①手首1周分とプラス1センチほどのテープを用意する。 ②紙の部分を半分に折り、折り目を破る。 ③テープを引っ張り、関節に貼る。 ④手首を返し、親指のほうのテープを引っ張らずに貼る。 ⑤残りも、引っ張らずに貼る。 |
こちらもわかりやすいように、動画も紹介します。

もっと安定性が欲しい人は、youtubeなどで探してみてね。
サポーターの利用
手首を固定する方法としては、サポーターを利用するという方法もあります。
多少のコストはかかってしまいますが、つけるのも容易で時間を取りません。また、テーピングではかぶれてしまう方などはおすすめです。
そこで今回は、おすすめのサポーターを紹介します。
メーカー | 中山式産業 |
ブランド名 | ボディフレーム |
価格 | 924円 (価格+送料) |
レビュー | ・手首をケガするのは初めてです。腱鞘炎なのでサポーターで補強することにしました。使用感は満足いくものでした。(30代/男性) ・サポーター届きましたがびみょーにきつい様な間じします!フリーサイズですが。(40代/女性) |
日常生活の工夫
意外と手首を使う動作は、日常にたくさん隠れています。
加えて、子育てをしている場合は、さらに手首への負担は増えていきます。
そこでここでは、日常からできる予防を紹介していきます。
動作 | 工夫 |
スマホ動作 | 片手で、使用するのではなく、両手で操作する |
抱っこ | 手首を返さず、肘から手首までをうまく利用する |
買い物 | 買い物袋を持つときは、腕にかけて持つ 重いものはネットショッピングを利用する |

まとめ
今回は、子育て 腱鞘炎について執筆しましたが、いかがでしたか。今回の話をまとめます。
- 腱鞘炎は、手首や指にある筋肉の腱が通る腱鞘というトンネルのような部位が炎症を起こしてしまっている状態。
- 手首や指の使い過ぎやホルモンバランスの崩れによって、腱鞘炎になること。
- 発達障害の子供の発育の遅延や症状によって、子育てで手首や指にかかる負担や時間が増えることで腱鞘炎になりやすくなる。
- 痛みが強い場合やばね現象が起きている場合は医療機関への受診がおすすめ。
- ストレッチや日常動作の工夫、負担を分担するなど、手の使い過ぎを防ぐことが重要。
以上になります。このブログがあなたのお役に立てているのであれば幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。