こんにちは!本日も発達障害についての学びや情報交換の場所となることを願って投稿させていただきます。
今日のトピックは、「頭の中がごちゃごちゃしてしまうことと発達障害」についてです。
発達障害の有無に限ったことではありませんが、発達障害の影響により、「物事に集中できない」「頭の中に1つのイメージがグルグルしている」などで思い悩んでいる人は少なくありません。
この記事では、そんな時に試してほしい対策について4つご紹介していきます。ぜひ、参考にご覧下さい。
目次
頭の中がごちゃごちゃする理由とは?
授業中や職場での作業中など何かに取り組んでいる最中、急に救急車のサイレン音や工事現場で聞こえてくる音がしたら、そちらを気にしてしまいますよね。
また、近くで話し声がしたり、考えている時に話しかけられたりなど、「考えが纏まらない」とイライラしてしまう人も多いのではないでしょうか。
発達障害に関係なく、集中して取り組みたい物事の最中に邪魔が入ると、気が散ってしまうモノです。
ですが、発達障害を抱えてしまうことにより、更に「気が散ってしまいやすい」状態になりやすいのです。
ADHD:注意欠陥・多動性障害
発達障害の1つで、「不注意が目立つ」「衝動を抑えられない」などの特徴がある障害です。
- 迷子になりやすい
- 忘れ物が多い
- 遅刻が目立つ
- 我慢することが苦手
- 「やりたい」と思ったら即行動をする など
ご覧の様な症状が目立ち、団体行動中でも気になるモノを見つけると我慢することができず、団体行動を乱してしまうなどの場合もあるでしょう。
この障害の影響により、作業に取り組んでいる最中でも、他の物音や、ふっと頭に浮かんだイメージなどで気が散りやすく、進めなければならない作業よりも違うことに意識を向けてしまう場合もあるのです。
結果的に時間だけが過ぎてしまう…ということにも繋がりかねません。
また、下記のツイートをご覧下さい。
この様に、頭の中がごちゃごちゃすることで疲れやすくなってしまう場面もあります。
先天性の脳機能傷害が原因と言われていますが、根本的な治療法は現在分かっていません。この影響により、生活に支障が生じるほどの障害の「総称」を発達障害と言います。
ADHDもこの発達障害に分類されています。
発達障害に限らず、頭の中がごちゃごちゃすることはあります。
おすすめしたい4つの対策
その①:メモを必死にとる・メモを整理する
普段から、「とにかく書く、メモをする。メモを整理する。」という習慣をつけることが大切です。
例えば、
- どこかにモノを無意識に置いてしまう
- 大事なモノを無くしてしまう
- 時間を間違えて遅刻してしまう など
簡単に言えば、「忘れっぽい」という特性から、例で挙げたような内容が目立ち、社会生活の面で支障が出てきます。そのような不注意を防ぐためにも、
「書く=視覚化」という工夫を行います。
「手を動かすこと」は五感を使うことになるので、脳が刺激され、記憶に残りやすいです。
「書くこと」で、抜けると言う「不注意」を防ぐ狙いがあります。また、内容を振り返ることができるため、おすすめの対策です。
そして、上司や先輩などから見ると、
一生懸命にやっているという「アピールポイント」になるので、高評価が得られる場面もあるでしょう。
メモの取り方にも工夫を
メモをとる時間に余裕が無い場面などもあります。こんな時は焦ってしまいますよね。
さらに、メモしたつもりが、後で見たら「何を目的としたメモなのか分からない」という場面もあるでしょう。
メモの取り方について解説している動画をご紹介します。参考にご覧下さい。
メモをとることは大切ですが、メモそのものを無くしてしまうと意味がありません。
「メモをとったらいつもの場所に戻す」ココまでの動作を意識しておきましょう。
その②:TO DOリストを作り優先順位を付ける
発達障害を抱えている影響により、物事を整理や整理整頓が苦手という人は多くいます。
物事を先延ばしにした結果、納期や提出日などに間に合わないという場面もあるでしょう。
そこで、大切になるのが、「優先順位」です。
- 何をしなければならないのか
- 締め切りが近いものは何か
- はじめに終わらせなければならないことは何か
ということを手帳等に書入れ、一週間を目処に時間割を組んでいきます。
ぜひ、
- 手帳にまとめる
- 付箋に書いて達成したら捨てる
- スマートフォンのリマインダー機能を活用する など
対策をしておくと良いでしょう。
その③:時間で区切る
「同時並行処理が苦手。一点集中!!」だからこそ、時間で区切ることをおすすめします。
ADHDの特性として「同時に物事を処理が苦手」という方が多くいます。
過集中傾向なため、一つのことしか見えず、全体を見渡すことが苦手です。
逆を言うと、一つのことにのめり込んでしまえば、逆に高い能力長所を発揮するという特性を持っています。
しかし、「集中し続けてしまい、のめり込み過ぎて、時間管理ができない。」という反面を持っているのです。
社会生活では、物事をコンスタントに行うことが必須ですが、この過集中という傾向が支障となることがあります。
また、普通の人であれば、同時並行に物事を遂行することができますが、同時並行に物事を処理することが苦手な人も多いです。
そのため、「時間で物事を区切る。」という、工夫や習慣付けをすることが必要になってきます。
時間を区切る工夫として、アラームで知らせるという方法があります。
スマートフォン等での機能の中のスケジュール機能やリマインダー機能等を使い、タイマーや予定の15分前にアラームをつけておくと良いでしょう。
周囲の人に知らせてもらうと言う方法を取るのも良いかもしれませんね。
その④:しっかり睡眠を取る
発達障害を持つ人たちは、特に、脳を休めることが重要となっています。
なぜならば、人よりも疲れやすい脳の特性をしているからです。脳が疲れてしまうと、「理性系」がダウンしてしまい、「感情」が目立ってしまうことがあります。
そのため、十分な睡眠をとり脳を休める時間を取ることが大切です。
そして、脳をオンとオフの時間を作り、生活にもメリハリを作ることが大切です。できれば、日中に活動をし、夜は脳をしっかり休めると言うようにすることをお勧めします。
日中活動することは、日の光を浴びることで、脳を活性化させると言う狙いがあります。
その分夜は、しっかりと休む。これが大切です。
人によって、個人差はありますが、約7時間〜8時間は脳を休めることが大切です。夜しっかり眠れていないと感じる方は、かかりつけ医に相談してみることをおすすめします。
まとめ
- メモを必死にとる。そして、書いたメモを整理する。
- TO DOリストを作り、優先順位を考える。
- 同時並行にできないのであれば、時間で区切る。
- しっかり睡眠を取る。
頭の中がごちゃごちゃした時の対応策として、今回は紹介させていただきました。
今回は、「発達障害が」テーマとしましたが、発達障害者だけでなく、健常者の方でも活用できる方法ですので、
今回紹介した対策を参考にして日常生活に生かしていただけると幸いです。
また、日常生活で不安なことなどありましたら、普段からお世話になっているかかりつけ医に相談してみることをお勧めします。
発達障害を抱えて悩んでいる方も、健常者も共存して生活できることを願っております。