皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所となることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは、「発達障害タブレット学習」です。

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青木
タブレット学習で発達障害のある子どもの成績が上がった、勉強に集中するようになったと聞いたことがありますか。
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大竹
最近、注目されている発達障害児のためのタブレット学習ですが、普段からその子たちを見ている方からすると、学校の授業と何が違うのか、気になりますよね。
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青木
タブレット学習におけるメリットとデメリットも含めて、どのようにすれば、発達障害の子どもの成績が上がるために助けられるのかを見ていきましょう。

なぜ発達障害児は勉強が苦手なの?

発達障害のある子どもは成績が良くない、授業に集中しないとよく言われますが、本人が好きでやっているのではなく、発達障害の症状が学習の面で影響をしてしまうのです。

また、発達障害と言っても、種類によって症状も異なるので、サポートの仕方も変わってきます。

まずは、種類ごとの症状の違いを見ていきましょう。ここでは、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、学習障害の3つの発達障害の症状の中でも、学習面において影響する症状をピックアップしていきます。

自閉症スペクトラム障害

同じ行動を繰り返したり、物を集めたり並べたりすることが多く、変化することが苦手です。また、言われた言葉をそのままの意味で受け取るので、裏の意味などは考えられません。

そのため、何か突発的なことや不規則的なことが起こりやすい学校では、継続して取り組むことが難しかったり、勉強以前に同級生との関係で悩んだりしてしましまうでしょう。

知的障害に関しては、人によってその程度が異なります。ルールが決まっていることは取り組みやすいので、その方法で得た内容は覚えられることが多いでしょう。

注意欠陥多動性障害

年齢に釣り合わない集中力の欠如によって、持ち物や宿題などの忘れ物が多かったり、人一倍ケアレスミスが多かったりすることが多いです。

また、興味があること以外は考えられなかったり、思いついた時に突発的な行動をしたりするので、授業中ずっと座ることが難しい時もあります。

そのため、興味を引く授業内容でなければ45~50分の授業をじっとして集中することが困難になり、内容についていけなくなってしまいます。

その反面、興味や関心のあることは追求していく特徴もあるので、例えば、1教科だけとても成績が良いということもあり得るでしょう。

学習障害

学習障害はその中でも3つの種類に分かれています。

  1. ディスレクシア(読むことや考えて理解することが難しい)
  2. ディスカリキュリア(足し算などの単純な計算や推論することが難しい)
  3. ディスグラフィア(へんとつくりを入れ替えるなど書くことが難しい)

勉強において基礎的な能力である、「読む、書く、聞く、話す、計算、推測」の中で、特定の能力を習得したり使ったりすることが、とても難しく感じています。

そのため、学校の一般的な勉強方法ではなく、難しく感じる部分を補うための勉強方法が必要です。

なぜタブレット学習が良いの?

先に述べた、各発達障害で異なる症状を踏まえて、タブレット学習におけるメリットとデメリットを見ていきましょう。そして、デメリットの次に、それをカバーするめに保護者ができる工夫も挙げていきます。

メリット

  • 発達障害児向けの教材があるので、発達障害に理解があり安心できる
  • 集中して取り組めるように、絵や音、動画、ゲームによってレッスンが行われるので集中しやすくなる
  • 学校の授業に合わせた教材や学年をさかのぼって復習できる教材など、様々な種類があるので、始めた歳や得意不得意に合わせて選べる
  • タブレットの画面だけを見て、準備された内容に従って勉強を始めるので、対応しやすい
  • 文章の読み上げや文字の入力があるので、文字が読めなかったり書けなかったりしても問題が解ける

デメリット

  • リラックスできる家で勉強するので、周りの物に気が向いてしまい集中できないときがある
  • 子どもによって適応できるために要する時間が異なる
  • 勉強自体に抵抗がある場合は始めるために時間がかかったり、納得してもらえないかったりする時もある

保護者ができる工夫

  • タブレット学習に集中するための特別な場所を準備する(周りにおもちゃや好きな物を置かない、保護者の近くでするなど)
  • 規則性を持たせるために毎日同じ時間に取り組む
  • 興味を示してもらうために最初は一緒にやってみる
  • 子どもに始めるための薦め方がわからなければ、医者や専門家にアドバイスをもらったり、説明してもらう

保護者や子ども自身の判断でタブレット学習を始める方も多くいますが、中には診断してもらった医者や専門家に相談したり、意見をもらったりしてから決めた方もいらっしゃいます。

選ぶポイントとタブレット学習の教材

タブレット学習の教材を選ぶ時のポイント

では、タブレット学習のために選ぶ教材は、どのような基準で選べば良いでしょうか。次の3つのポイントを軸に考えてみましょう。

  1. 発達障害の知識、サポートはあるのか
  2. 飽きさせない工夫(絵や動画の使用)を行っているのか
  3. 学校の授業の進み具合に合わせた内容なのか、学年関係なくさかのぼったり進んだりできる内容なのか

このご家庭のように子どもの特徴と教材の内容が合うと、今まで困難だと感じていた勉強もよりスムーズになり、成績や学ぶこと自体に悩みや不安があっても解消していけます。

各ご家庭、学習面での目標や始めた時期、得意不得意、症状の程度、金銭面などによって、望むことは異なるので、参考にしてみてください。

すらら

発達障害の知識
集中できる工夫有(アニメーションを使用、先生はキャラクター、
AIによる対話)
学校の授業or無学年無学年学習
扱っている教科国語、算数・数学、英語、理科、社会
対象年齢小学生~高校生全学年
料金入会金:10,000円(税別)
月額:7,480~11,980円(税別)
※コース(学習できる学年の範囲)や科目数などに
よって異なります。

発達障害児の保護者なら知っている方が多いかも知れませんが、すららの一番の特徴は、専門家が監修している「発達障害児向けの教材」と、苦手な学年や教科を繰り返したり得意な教科をどんどん進めたりできる「無学年学習」です。

発達障害に関する知識やサポートの経験が多いので、タブレット学習が初めてでも安心して頼ることができるでしょう。

また、「すららコーチ」が各生徒の特徴などを伺って毎回のレッスン内容を決めてくれます。そして、保護者と連絡を取り合い、学校や家庭での勉強の様子などを共有し、またレッスン内容を調整しています。

保護者としても今後の進め方や、どの教科をどれぐらいするかなどがわかりやすいので、何が得意で何が不得意なのかも理解していけるでしょう。

さらに、各レッスンごとの最後にAIと対話することで、学習行動などをフィードバックしてもらえるので、改善点などが見つけやすく、子どもの勉強に関する悩みも減っていくのでモチベーションが続けやすいです。

こちらの動画では、元教員が自費で実際に利用してみた感想になっているのでぜひご覧ください。

すらら ホームページ

チャレンジタッチ

発達障害の知識発達障害支援サイト」があり、使い方や悩みを
解決してくれる
集中できる工夫 有(動画で解説、問題文の読み上げ、
AIで英会話、赤ペン先生)
学校の授業or無学年学校の授業に合わせた内容
扱っている教科国語、算数・数学、英語、理科、社会、
プログラミング
対象年齢小学生~高校生全学年
料金(月額)小学生:2,980~6,440円(税込)
中学生:5,980~7,980円(税込)
高校生:6,180~10,410円(税込)
※学年や一括支払い割引によって異なります。

チャレンジタッチは、初めて入会すると専用のタブレットとタッチペンが届きます。これらは6カ月以上受講すれば代金が無料なります。発達障害児向けではありませんが、発達障害支援サイトでのサポートがあります。

そして、1番の特徴は、読解問題を丁寧に解説、採点してくれる「赤ペン字先生」ですね。今年の4月からは担任制になるので、より細かなサポートを期待できます。

また、レッスン内容はすべて動画やアニメーションなどで行われるので、集中しやすいでしょう。習った英語の表現を使ってAIと対話をすることで、文法などが覚えづらい英語も、音で効果的に学べます。

小学1年生では、「国語、算数、英語」から始まり、小学3年生になると「理科、社会」が加わります。教科書の内容に沿っているので、学校でわからないことがあっても、理解できるまで学ぶことが可能です。

中学生、高校生になると、定期試験、検定や受験のためのサポートが、受講教科に加わるので、範囲が広かったり内容が難しくてテスト前が不安になることも少なくなるでしょう。

チャレンジタッチ 小学講座中学講座高校講座

スタディサプリ

発達障害の知識特になし
集中できる工夫有(プロ講師による15分のレッスン動画、
勉強を進めてもらえるコインを集めると
キャラクターの着せ替えなどができる)
学校の授業or無学年無学年学習
扱っている教科国語、算数・数学、理科、社会、英語(中学~)
対象年齢小学4年生~高校3年生
料金(月額)小学生:1,980円(税抜)
中学生:1,980円(ベーシックコース)
    9,800円(個別指導コース)
高校生:1,980円(ベーシックコース)
    9,800円(合格特訓コース)

スタディサプリは発達障害児向けではありませんが、各レッスンが15分なので、集中しやすく取り組めることが1番の特徴です。内容はすべて教科書を細かく分けて解説しているので、わからない部分だけを繰り返し見ることができます。

また、保護者にとってうれしいことは他の教材に比べて、授業料が格段に安いことです。毎月約2,000円程度、追加料金もなく、小学生から高校生までのすべての授業が見られます。

そのため、教科によって始める所、復習する所、先取りする所を自由に決められます。学習した所は、保護者用の専用ページで確認することができるので、何回も聞いたりしないで済むでしょう。

集中するための工夫として取り入れられていることは、勉強を進めていくとコインをもらい、集めて自分のキャラクターの着せ替えなどができるので、ゲーム感覚でより続けるモチベーションを保つことができます。

もし、「自分で計画するのは難しいのではないか…」と心配な方は、中学生からの個別指導コースがおすすめです。担当コーチがつき、勉強スケジュールを立ててもらえるので、さらにその子に合った方法が見つけられるでしょう。

これは、小学講座で国語を担当している先生の動画です。ホームページでは、他の科目の先生の動画も見られます。

スタディサプリ 小学講座中学講座高校講座

その他のタブレット学習

今までは、学校の主な教科「国語」「算数」「英語」「理科」「社会」を学べる教材でしたが、最後に「プログラミング」と「英会話」のタブレット学習ができる教材もご紹介します。

「学校の勉強でも苦労しているのに、なぜプログラミングや英会話まで?」と考える方もいるかも知れませんが、発達障害だからと言って制限するのではなく、選択肢を増やしてもいいと伝えるためです。

発達障害を持っているからと言って、チャレンジすることを制限したり、まずは他の子どもに合わせたりするのではなく、その子自身の得意なことや興味のあることを伸ばしていくことも大切です。

何か特別にできることがあるだけで、自信につながったり、自己肯定感を上げたりするためにも効果的で、今まで周りの子と違うと悩んでいた子も、モチベーションが上がるでしょう。

もし子どもが興味を持てば、挑戦してみていいかも知れません。

D-SCHOOLオンライン

発達障害の知識特になし
教える内容プログラミング、英語
対象年齢小学生~中学生
料金年額 32,835円(税込み)、または、
月額 3,980~4,980円(税込み)
※コースによって異なります。

D-SCHOOLオンラインは、4つのコースに分かれているので興味がもてるコースを選んでみましょう。どのようなことに興味がある子に向いているのかも参考にしてみてください。

  • マイクラッチコース、マイクラッチJrコース(遊んだことがある子もない子もマインクラフトを使って楽しみながらプログラミングを学びたい子)
  • 英語&プログラミングコース(上のコースと同時に英語も学びたい子)
  • ロボットプログラミングコース(手を使って専用のブロックを使ってロボットプログラミングを学びたい子、ロボットに興味がある子)
  • ゲーム作成コース(プログラミングの基礎を学んでゲームを作りたい子)

マインクラフトは今世界的に人気で、小さい子も遊んでいるゲームなので、比較的に始めやすいでしょう。タイピングで文字を入力していくので書くことが苦手な子でも取り組めます。

また、ロボットの作成は、最初に手を使って組み立てながらプログラミングを使って操作方法を学ぶので、作ることが好きな子は取り組みやすいでしょう。

学習期間は、マイクラッチ、マイクラッチJr、英語&プログラミングコースは12カ月、ロボットプログラミングコースは6カ月かけて、毎月新しいミッションをクリアしていく流れになります。

解説動画に関してはタブレットで見られますが、プログラミングはScratchというパソコン専用のソフトで学習するので、パソコンの準備だけ必要になります。

「長期間かけて、興味が続くかわからない…」という方は、ゲーム作成コースでプログラミングの基礎だけを学び、1つの簡単なシューティングゲームかダンスゲームを作るのもいいでしょう。

1時間程度の学習時間なので、まだプログラミングに興味があるかわからない方は、このコースから始めて、興味があれば他のコースに挑戦してみるのもおすすめです。料金は1度のみ、1,980円(税込み)です。

D-SCHOOLオンライン ホームページ

リップルキッズパーク

発達障害の知識特になし
教える内容英会話
対象年齢幼児ぐらい~大人(子どもと一緒に受講が必要)
※大人だけの受講不可
料金3,122~9,953円(税込)
※週何回レッスンを受けるかによって異なります。

リップルキッズパークの最大の特徴は、保護者の方も一緒に英会話が学べる点でしょう。1週間のうち、1回は子ども、1回はママが受講という感じで、週のレッスンの回数を家族で分け合えます。

また、各レッスンが25分なので、子どもは集中しやすく1日で兄弟で続けて受けたり、大人はちょっと空いた時間に受けれるのも魅力です。

最初に、現在のレベルの判定をしてくれたり、もしあればその日のレッスンでの要望、特に教えて欲しいことも伝えられるので、各個人に合った英会話のレッスンが家で受けられます。

さらに、先生からレッスンのレビューを毎回もらえるので、進み具合や得意不得意も知ることができるので、上達している感じを確認できるのも、モチベーションの持続や自己肯定感の向上につながるでしょう。

こちらの動画では、レベル判定をしてくれる体験レッスンの様子が見られます。

リップルキッズパーク ホームページ

まとめ

  • タブレット学習で成績が上がるのではなく、その子に合った勉強方法に変えることで、能力を前より引き出せる
  • デメリットは保護者の工夫によってカバーすることができる
  • その子の症状や難しいと感じることによって、適した教材を選ぶ必要がある
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青木
「タブレット学習」は従来の勉強方法と違うので、今まで勉強が難しいと感じていた子どもにとって能力を引き出せる可能性を秘めているんですね。
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大竹
勉強や習い事、すべてに関して、その子どもの良さをより引き出すためにどのようなサポートが一番適しているかを探していくことが、保護者の役目になってきます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。