発達障害の特性を持つ子どもが不眠症状を抱えることは珍しくありません。
この記事では、発達障害の子どもの不眠問題への対処法をまとめます。

発達障害と不眠の関係性とは

発達障害の子どもが不眠の症状に悩まされるのは、感覚過敏の特性が関係しているとされています。
また、睡眠リズムのシステムづくりに見られる問題や、感覚統合が未熟であることによる不安感、うつなどの二次障害が原因として考えられます。

それぞれの特性と不眠の関係性について見ていきましょう。

気持ちの切り替えが難しい

こだわりや過集中により、就寝前に取り組んでいたことから睡眠へと切り替えることが難しいことがあります。

感覚過敏

音や光に対しての感覚が過敏なために覚醒しやすい傾向にあります。

睡眠に関するホルモン(セロトニン・メラトニンなど)の不足

発達障害のある人は、メラトニンやセロトニン・メラトニンなど、ホルモンの元となるトリプトファンの量が、通常値よりも大きく離れていると考えられています。
これらのホルモンの過不足は、体内時計をコントロールする上で悪影響を及ぼすため、不眠症状を起こしやすいとされています。

感覚統合の未熟さ

感覚統合が未熟で、自分の身体の位置や動き、力の入れ具合を感じる固有覚が未発達である場合、ボディイメージがつきづらく、コントロールが働かなくなります。
このことが不安感につながり、不眠の原因となるとされています。

うつ

うつをはじめとする発達障害の二次障害として発症した症状が、不眠に繋がることもあります。

家庭でできる不眠の対処方法とは

生活リズムを整える

生活リズムを見直すことは、不眠を改善することにつながります。
具体的には、早寝早起き、一日三食を規則正しくとる、昼寝をしすぎない、適度な運動をする、夕飯やお風呂の時間の見直しが大切です。

入眠前のローテーションを作る

入眠をする前に決まった行動をとることで、睡眠に入りやすくなります。
寝る前に歯を磨いたら絵本を一冊読む、などの簡単な取り組みを決めておきます。
毎日同じ習慣・手順を踏んで眠りにつけば、睡眠に取り掛かるのがスムーズになるでしょう。

気分転換をする

どうしても入眠しづらいときは、無理に寝かせようとすると、かえって逆効果になる可能性もあります。
そこで、気分転換をするべく、思い切って起きてしまうのも一つの方法です。

部屋の電気をつけて布団の外に出てみたり、リラックスできる音楽を聴いてみましょう。
眠れないことで不安になったり寝ようと意識しすぎることで、興奮状態に陥り眠れなくなることは少なくありません。

就寝環境を整える

寝室の環境は、睡眠の質に大きく関係します。
眠りにつきやすくなる空間づくりはもちろん、朝起きやすくなるように工夫をしましょう。

ベッドの位置を日当たりの良い場所に変えたり、遮光性の高いカーテンをするなどの工夫がおすすめです。
その上で毎朝決まった時間にカーテンを開け、起床時に日光を浴びるよう心がけてください。

インテリアの色はなるべく落ち着いた色を選ぶと、より眠りにつきやすくなります。

また、発達障害のある子どもの場合、感覚統合が未熟なことからボディイメージがつきづらく、不安感を引き起こしていることがあります。
この場合、体にぴったりとフィットするような寝具があると、寝付きやすくなるでしょう。