皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所なることを願って投稿させて頂きます。
今日のトピックは「発達障害 習い事 スポーツ」についてです。
「発達障害児の習い事にスポーツってどうなの?」
こんな悩みを抱えているお母さんいませんか。
今回の内容は、そんなお母さんにぴったりです。
よくある3つの疑問について、分かりやすく解説してあります。
- 発達障害児の習い事にスポーツがオススメな理由
- オススメのスポーツと教室の選び方。
- スポーツ以外にオススメの習い事ってある?
それではどうぞ。
目次
発達障害児の習い事にスポーツはオススメです

楽しみながら社会性を育む
習い事にスポーツがオススメな理由は、人間関係や社会生活で困らないためのスキルを楽しみながら学べるからです。
以下に示すように、スポーツには社会性を育むための要素がたくさん含まれています。
- ルールを守ることの大切さを学ぶ。
- 役割を理解することによって責任感を養う。
- 対戦相手がいる場合、相手の立場で物事を考える。
- 挨拶や礼儀作法などを学ぶ。
これらは、社会から孤立しないためにも、是非とも身につけて欲しいものばかりですよね。
でも、いくら大切だとしても、椅子に座って先生の授業を聞いて学ぶとしたらどうでしょう。話の途中で退屈になってしまう生徒が現れるかもしれません。
子供は楽しいことが大好きです。その楽しみを提供するスポーツを上手く活用するのは賢いやり方ですよね。
楽しさの中に経験して欲しい学びを含めることが、子供の学びには効果的です。
適切な体の使い方を学ぶ
- 転びやすい。
- ブランコや滑り台でバランスを上手く保てない。
- 頭を上手く洗えない。
- 折り紙の折り目を合わせられない。
- ハサミを上手く使えない。
上記の例に示すように、発達障害の子供は体の使い方がぎこちなかったりします。
その原因として、以下のことが考えられています。
- 周囲からの刺激や自分の体の状態に関する情報を上手く取り込む。
- それらの情報を脳で正しくまとめる。
- まとめた情報を基にして、体に適切な指示を伝える。
そのため、適切な体の動かし方を子供に教える必要があります。しかし、体の動かし方を言葉で説明するのは難しいです。
感覚的なものですからね。
感覚的な事を学ぶには「実際に体を動かして体験して、経験値を蓄積する」方法が有効です。
その時「楽しみながら、体の動かし方を学べる」スポーツは、子供たちにとって最適なツールとなります。
学習にプラスの効果?
最近の脳科学の研究で、運動は脳に良い効果があることがわかってきました。
例えば「脳を鍛えるには運動しかない(NHK出版・2009年)」の著者であるハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士は、著書の中で運動には以下の効果があると言っています。
- 脳細胞が増える
- 気持ちを前向きにして集中力を高めるドーパミンが作られる
- うつの予防につながるセロトニンが作られる
- 集中力や記憶力が高まる
- 学力があがる
もちろん、個人差は存在します。それでも運動が「集中力や記憶力」や「学力」に良い効果があるという調査結果は驚きですね。
オススメのスポーツと教室の選び方

どうやら発達障害の子供にスポーツは良さそうですね。
それでは、実際どんなスポーツを選べば良いのでしょうか。失敗しない教室選びのポイントも合わせて紹介しますね。
団体よりも個人スポーツ
個人スポーツ
やはり、オススメは個人スポーツです。
一番の理由は、発達障害の子供のペースで学べることです。
発達障害の子供は、相手のペースに合わせるのが苦手なことが多いですよね。そのため、自分のペースを乱されれると「集中力が切れて興味を無くたり、イライラして落ち着きなくなったり」してしまいます。
その点、個人スポーツは基本的に自分のペースで学ぶことができるので、発達障害の特性に合っているのではないでしょうか。
また、個人スポーツの場合、指導もマンツーマンになることが多いので、コミュニケーションが苦手な発達障害の子供も安心というメリットもありますよね。
団体スポーツ
一方、団体スポーツは、どうしてもチームプレーを重視するので、個人スポーツよりも高いコミュニケーション力が求められます。
相手の立場に立って考えてたり、相手のペースに合わせて行動する協調性も必要ですね。
それらは、発達障害の子供には苦手とされるものばかりです。このため、発達障害の子供は団体スポーツが苦手になりがちです。
もちろん、団体スポーツは無理ということではありません。しかし、個人スポーツに比べて、ハードルが高くなることは覚えておく必要がありますね。
オススメの個人スポーツ3選
水泳
最初の勧めが水泳です。
水泳は習い事の中で人気ナンバーワンのスポーツです(学研教育総合研究所~白書シリーズWeb版)。学校の授業カリキュラムに入っているので、子供が苦労しないようにという親心があるみたいですね。
そして、水泳には以下のメリットがあります。
- 水泳は体を左右対称にバランス良く使うので、適切な体の使い方を学ぶには最適。
- 浮力があるので、体力がない子供でもできる。
- 基本的に個人で行う習い事なので、自分のペースを保ちやすい。
- 全身を使った運動は脳の発達にも良いと言われている。
水泳の効果をより詳しく知りたいお母さんは、こちらの記事をどうぞ。
武道(空手・剣道)
武道にもいくつかのメリットがあります。
- 個人スポーツである。
- 礼儀作法(相手を思いやる心・挨拶など)をスポーツを通して学ぶことができる。
- 集中力を養うことができるので、学習にプラスの効果がある。
ちなみに、私は小学校から高校まで剣道をしていました。
剣道を通して「挨拶、ありがとう、すみませんでした」といった礼儀作法を身につけることができました。社会人になった今、礼儀作法を身につけておいて良かったと実感しています。
ダンス
最後に、ダンスのメリットについて紹介します。
- 自分のペースで踊ることができる(ダンスは個人レッスンな場合が多い)。
- 音楽に合わせて体を動かすので、体だけでなく脳の活性化にもつながる。
- 好きなように体を動かせる(ADHDの多動性や衝動性も気にならない)。
細かいルールに縛られることなく、楽しみながら学べそうな感じですね。
各スポーツによって特色は異なります。また、発達障害の特性も一人一人の子供で異なります。
ぜひ、発達障害の特性とスポーツの特色が合ったスポーツを選んであげてくださいね。
発達障害に理解ある教室を選ぶ
発達障害の特性に合ったスポーツを選ぶのと同じくらい大切になるのが、発達障害に理解ある教室を選ぶことです。
発達障害に対する知識や理解を持つ教室でない場合、子供たちが辛い経験をする危険性が高くなります。
そのため、お母さんにお願いです。
必ず、教室の先生に発達障害に対する知識や理解があるのかを尋ねてください。できれば、発達障害の子供を受け入れて指導した実績のある教室を選ぶのが望ましいでしょう。
ここで、発達障害に理解ある教室を1つ紹介しますね。
これは、発達障害児を中心とした特性のある子ども達のフットサルチーム「リトルキッカーズ」のツイッターです。
フットサルを通して、集団生活に必要なスキル向上を行なっています。また、子供だけでなく、親たちが悩みを打ち明けたり、相談したりし合える居場所にもなっているみたいです。
活動内容を詳しく知りたい方は「リトルキッカーズ(HP)」をどうぞ。
「フットサル」は団体スポーツなので、発達障害の子供にとって苦手とされています。
しかし、発達障害に理解ある教室ならば「その苦手を楽しみに変える」ことができるみたいですね。
放課後等デイサービスを利用
ここまでの説明を読んで「スポーツ選び。教室選び。自分で探すのって結構大変かも…」と感じたお母さんには「放課後等デイサービス」をオススメします。
障害を抱えている子供の居場所と療育を提供するサービス。
それでは、放課後等デイサービスを利用するメリットを2つ紹介しますね。
メリット1
放課後等デイサービスを利用する1つ目のメリットは「発達障害の特性を理解したスタッフが対応すること」です。
発達障害に対する誤解や偏見は今だに残っています。せっかく、習い事を始めたとしても、誤解偏見が子供たちの意欲やる気を奪いかねません。
逆に、障害に対する理解がある場合、子供たちは安心して新しいことに挑戦することができます。「わかってくれない。理解してくれない」という心配をする必要がありませんからね。
メリット2
2つ目のメリットは「運動療育に力を入れた放課後等デイサービスが増えてきている」ことです。
「発達障害の子供、スポーツで自信 専門の教室広がる(日本経済新聞 2018.12.17)」
もちろん「運動療育」は単に子供を遊ばせるだけでなく、発達障害の特性を理解した上で、子供の発達につながる運動プログラムを提供しています。
つまり、放課後等デイサービスは「発達障害の特性に合った運動療育」と「理解ある指導者」との両方のニーズを一度に満たしてくれるお得なサービスと言えますね。

横浜市を中心に活動を行なっている放課後等デイサービス「運動・学習療育アップ」では、運動療育に力を入れています。
適切な体の使い方を身につけるだけでなく、学習にも効果があるとされる運動も実施していますよ。
▷▷▷詳しく知りたいお母さんはこちら◁◁◁
スポーツ以外にオススメの習い事ってある?

もしも、子供がスポーツに興味関心を示さないとしたら、どうすれば良いのでしょうか。
全ての子供がスポーツが好きとは限りませんよね。そこで、今後人気が出て来るかもしれない習い事を一つ紹介しますね。
プログラミング
子育て中のお母さんは知っているかと思いますが、2020年度より小学校でプログラミング教育が必修化されます。
もちろん、子供を全員IT企業に就職させることが目的ではありません。このプログラミング教育の目的は、プログラミング的(論理的)思考を養うことです。
わかりやすく言うと「物事を順序立てて考え、試行錯誤しながら、問題を解決する力」を養うことが目的になります。
そのため、子供向けのパソコン教室を見かけることが増えてきました。放課後等デイサービスでも同様の傾向が見られていますね。
そして、このプログラミングは発達障害の子供に少なくとも3つのメリットがあります。
- メリット1:プログラミングはルールが明確。曖昧な表現が苦手、物事は白黒はっきりとさせたい傾向にある発達障害の子供には合っている。
- メリット2:基本的に個人で学ぶことになるので、自分のペースを保ちやすい。
- メリット3:自宅に居ながら学ぶ(オンライン講座)ことも可能なので、コミュニケーションが苦手でも安心して取り組める。
今後、プログラミングや在宅ワークの需要は増えていくことが予想されるので、お試しで子供に勧めてみるのも良いかもしれませんね。
スパーク運動療育
「うちの子は体を動かすのは大好き。でも、家の近くに子供が気に入ったスポーツや教室がない。プログラミングも興味無さそう…」
そんな悩みを持つお母さんに、自宅で楽しく取り組める「スパーク運動療育」を最後に紹介します。
「なんか、火花が散って危なそう」と心配になったお母さん。安心してください。はじけるのは「笑顔」です。
まずは、スパーク運動療育についての説明動画をご覧ください。
いかがでしたか。興味を持たれたお母さんは、動画の中で紹介されていた本を読んでみることをオススメします。ちなみに、私は図書館で見つけました。
本の内容を簡単に紹介しますね。
単なる「家庭でお手軽にできる運動あそび」の紹介本ではありません。
- 発達障害の子供の脳をきたえるには運動が効果的であることの詳しい説明
- 子供への接し方の8つのポイント
- 発達障害の特性の説明
なども合わせて紹介してあるので、より効果的に運動あそびを実践することができます。
また、とにかくイラストが多いので、わかりやすい本です。
手始めに、自宅で何か始めてみたいお母さんにオススメですね。
まとめ
いかがでしたか。
「うちの子の習い事にスポーツはどうなのかな?」と悩まれていたお母さん。
少しは、お母さんの悩みが解消されたでしょうか。
興味はあったけど、その一歩が踏み出せなかった。
そんなお母さんの背中をポンと押すことができたなら、嬉しく思います。